3Dプリンタとは?3Dプリンタで作れるもの・できることを大公開
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■ 3Dプリンタとは?
プリンタ、と名がつくものは紙に印刷するイメージがあります。一般的なプリンタと3Dプリンタの違いを含めて、3Dプリンタの特徴を紹介します。
- 平面ではなく立体を作り上げる
一般的なプリンタは平面にレーザーまたはインクでデータを印刷します。一方3Dプリンタは3Dで作られた図面をもとに、立体物を積み上げて作るのが特徴です。
- 色々な種類がある
一般的なプリンタはレーザーやインクジェットが主流ですが、3Dプリンタはプリンタによって造形方式がたくさんあります。作り上げる立体の素材や製作方法によって造形方式を選ぶことで、幅広い立体を作り出せるのも3Dプリンタの特徴です。
- リーズナブルな家庭用も出ている
3Dプリンタは元々企業の製品試作など、開発部門で主に用いられてきました。3Dプリンタの技術開発が進み、現在は開発分野だけでなく製造そのものでも3Dプリンタが活躍しています。さらに、業務用だけでなく個人利用向けの家庭用3Dプリンタも多くリリースされ、身近な存在になりました。
■ 3Dプリンタでできる3つのこと
3Dプリンタは今や、気軽に購入して使えるようになったツールです。次に、3Dプリンタではどんなことができるかを見てみましょう。
- 素材を溶かしてつける
3Dプリンタの方式のひとつに熱溶解積層方式(FDM)があります。名前の通り、素材に熱を加えて立体を積み上げる方式です。熱溶解積層方式の3Dプリンタを、熱を加えると溶けて冷めると接着する素材に使えば、溶接のように素材同士を接着させて立体物を作ることができます。
- 紫外線を当てて硬化させる
紫外線を当てて硬化させる働きを持っている3Dプリンタを使えば、レジンなど紫外線を当てると硬化する素材の立体造形ができます。光造形方式(SLA)のほか、インクジェットプリンタを応用したインクジェット方式などが導入されている3Dプリンタで可能です。さらにインクジェット方式なら、素材を硬化させながら同時に着色もできます。
- 樹脂や金属を切り出す
プラスチックやゴムなど軟らかいものだけでなく、金属などの硬い素材も滑らかな断面で切ることができる3Dプリンタもあります。高出力のレーザーを素材にあてて切り出す粉末焼結積層造形方式(SLS)の3Dプリンタがこれにあたります。
■ どんなものが3Dプリンタで作れるか
3Dプリンタには幅広い造形方式があり、さまざまなことができます。次に、3Dプリンタを使ってどんな立体物が作れるのかを紹介します。
- 金属製のもの
3Dプリンタで金属を用いた立体造形が可能です。鉄やダイキャスト、チタンなど色々な金属製品に対応しています。金属製品の試作はもちろん、オーダーメイドの自動車や飛行機などの乗り物のパーツ作りにも応用されています。家庭用なら鉄道模型やロボットフィギュアなど、趣味のアイテムも作れます。
- プラスチック製のもの
レジンなど紫外線で固まるものや、プラスチックなど熱を加えると溶けるものを使っての立体造形も可能です。企業用の試作品パーツやスマホケース、オリジナルのプラモデルなどが作れます。
- ゴム製のもの
3Dプリンタはゴム製の立体造形も可能です。シリコンなどのやわらかいものから、エラストマーなどの硬めのゴムまで使えます。タイヤパーツから趣味のフィギュアまで3Dプリンタで色々作れますよ。
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■ 3Dプリンタで色々なものを作ってみよう
3Dプリンタの特徴から、できること、作れるものを紹介しました。自分の作りたいものが作れる3Dプリンタを選ぶと、趣味の幅も広げられますよ。