一眼レフカメラってスゴイの?スマホカメラとの違いを検証!①
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スマートフォン搭載のカメラと一眼レフカメラの違いとは?
まずはざっくりとスマートフォンのカメラと一眼レフカメラの違いを並べてみます。細かくみれば非常にたくさんの違いがありますが、その中からいくつかをピックアップしたいと思います。代表的なものを挙げれば「大きさと重さ」「イメージセンサーのサイズ」「画素数」「レンズの脱着構造」などが挙げられます。では、それぞれ見ていきましょう。
大きさ、重さの違い
スマートフォンはだいたい100g台でスリムなのでポケットに入れて持ち運べます。ですが、一眼レフカメラは軽いものでも400g台、プロ向けのものだと1kgを超える物もあります。持ち運ぶ際はストラップを首や肩にかけてぶら下げたり、バッグに入れたりと手軽に持ち運ぶことはできません。しかし、写真を「撮る」ことにかけては、一眼レフカメラはかなりのパフォーマンスを発揮してくれます。
イメージセンサーのサイズの違い
続いて、カメラに必要不可欠なイメージセンサーという部品。これは、インスタントカメラやチェキのようなフィルムを使って画像を残す方式の、まさに「フィルム」部分に相当する部品です。スマートフォンのカメラにも一眼レフカメラにも、このイメージセンサーが搭載されていますが、その大きさが異なります。
一般的なスマートフォンのカメラに使用されているイメージセンサーのサイズは1/3.2型(4.6×3.45mm)の非常に小さなものですが、一眼レフカメラではフォーサーズ(17×13mm)やAPS-C(23.6×15.6mm)やフルサイズ(36×24mm)のイメージセンサーが使われており、スマートフォンの1/3.2型と一眼レフのフルサイズを比較すると面積は実に50倍以上の違いがあります。これが画質や感度の良さに直結します。
【画素数とは?】
カメラの性能を表すのに「画素数」という言葉をよく聞きます。これは何だと思いますか?実は、これがイメージセンサーの性能を表すひとつの指標になります。具体的に言うと、光信号を受け取るセンサー部品の一つを画素と呼び、この画素が縦横に並んだものがイメージセンサーとなります。
例えば1000万画素であれば、1000万の画素が並んだイメージセンサーということになります。一般的には、この画素数が高ければ高画質と言われていますが、実はこれは正解でもあり間違いでもあります。
どうゆうことかと言うと、例えば同じイメージセンサーサイズで500万画素のものと1000万画素のセンサーがあったとします。この時、画素の大きさは2倍も違います。これが撮影できる写真に大きく影響します。
カメラで撮影する画像はレンズから入ってくる光量で画質が左右される訳ですが、一つ一つの画素が大きいと光量が少ない暗所の場合でも画質を維持し易くなりますが、逆に画素が小さいと、日中の野外など十分な光量がある場所でないと画質を維持できません。スマートフォンのカメラで夜間撮影する時にノイズが出やすいのは、画素が小さいために光量が足りず正確な情報を捉えられない為です。
まとめると、スマートフォンのカメラは日中など十分な光量がある場所であればキレイな写真を撮ることが可能ですが暗所は苦手です。逆に一眼レフカメラは明るい場所はもちろん日陰や室内など暗めな場所でもキレイに撮影できます。
一眼レフカメラはレンズが交換できる?
スマートフォンも一眼レフカメラも、レンズを通して光を取りいれた光をイメージセンサーで受け取ってデジタル画像化するという仕組み自体は同じです。しかし、一眼レフカメラは「レンズを交換できる」という大きなメリットがあります。レンズは光を集約してイメージセンサーに受け渡す役目があり、カメラにとって非常に重要な場所です。
人間で例えればレンズが眼球、イメージセンサーが網膜というところでしょうか。このレンズには多様な種類がありまして、撮影する被写体や目的によって最適なものを選ぶことができます。レンズの種類や特長については次の機会に触れていきます。
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まとめ
今回は、スマートフォンのカメラと一眼レフカメラの違いの一部を紹介しました。サイズや大きさだけでなく、様々な部分で違いがあることが分かったと思います。また、イメージセンサーや画素、レンズなど構造的な部分を理解することで、なぜ一眼レフカメラが高画質であるのかという理由もご理解頂けたと思います。
次回はもう少し踏み込んだところで、レンズの種類や選び方、カメラに関する用語、撮影のポイントなどを紹介していきたいと思います。是非、楽しみにしていてくださいね。
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