ゲーム実況におすすめのキャプチャーボード6選!選び方のコツも解説
目次
キャプチャーボードの選び方のコツ
ゲーム実況を行ううえで必要となるキャプチャーボードは、エンコードタイプや対応している解像度などが商品によって異なります。ここではキャプチャーボードの違いについて5つの段階に分けて順番に解説。自身の環境に合ったキャプチャーボードの選び方をご紹介します。
外付け型か内蔵型か?
キャプチャーボードには、USB接続する外付け型とデスクトップパソコンの内部に接続する内蔵型に大きく分けることができます。
外付け型の特徴はキャプチャーボードが独立していることです。USBでパソコンに接続するだけで比較的簡単にゲーム映像を撮影することができます。
内蔵型の大きな特徴は、パソコン内部に接続するため映像の遅延が比較的少なく、外付け型よりも安定した動作が期待できることです。しかし、パソコン内部に接続するため、拡張性のないパソコンやノートパソコンでは使用できません。
パススルー
現在販売されているキャプチャーボードの多くには、パススルーという映像出力機能が備わっています。
実は機材を介してパソコンに表示されている映像には、若干の遅延が発生しています。パススルー機能とはこの「遅延のある映像」とは別に、「遅延のない映像」を出力できる機能です。
若干の遅延により操作感に違和感が出る場合、別のモニターを用意する必要がありますが、パススルー機能を使用することで遅延のないゲーム映像でプレイすることができるようになるのです。
エンコード
キャプチャーボードの違いにエンコード方式というものがあります。これはゲーム機などの映像をパソコンに表示するための処理方式で、ソフトウェアエンコードとハードウェアエンコードのどちらかの方式がとられています。
ソフトウェアエンコードは、パソコン側でエンコードを行うため表示される映像に遅延が少なく、パソコンに表示されている映像を見ながらスムーズにゲームをプレイすることが可能です。しかし、映像の遅延が少ない一方で、パソコンへの負荷は大きく、パソコン側にある程度のスペックが必要となります。
ハードウェアエンコードはキャプチャーボード側で処理を行っているため、ソフトウェアエンコードに比べ映像の遅延が大きくなってしまいます。しかし、パソコンへの負荷は比較的少ないのが特徴です。一部製品ではキャプチャーボード単体で録画できる機能もあります。
解像度・フレームレート
キャプチャーボードの機能として大きなポイントとなるのが解像度とフレームレートです。現在販売されているキャプチャーボードは多くが1080p/30fps、または1080p/60fpsに対応しています。しかし、最近では4K対応のゲームなども多くなり、キャプチャーボードでも4K映像の録画に対応した商品も発売されています。
Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox Oneなど、現行のゲーム機の撮影を行う場合は1080p/60fps対応のキャプチャーボード。次世代機での実況まで考えている場合は4K録画に対応したキャプチャーボードを購入することをおすすめします。
価格の目安
キャプチャーボードの価格は簡易的なものであれば1万円程度。本格的なものになれば1万5千円から2万5千円程度、4K録画に対応した最上位の機種では3万円程度と性能によって大きく変動します。
Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox Oneといった現行のゲーム機の撮影が行えるキャプチャーボードは1万5千円から2万5千円程度が目安となるでしょう。
おすすめの外付け型キャプチャーボード
ここまでキャプチャーボードの種類や機能について紹介してきました。ここからはゲーム実況に向いたおすすめの外付け型キャプチャーボード3選をご紹介します。
I-O DATA:GV-USB2/HQ
引用元:価格.com
WiiやPlayStation 2以前のコンポジット端子、S端子での接続に対応した外付け型のキャプチャーボードです。HDMIでの接続はできないもののレトロゲーム機の撮影には必須とも言える商品です。
参考価格 | 4,318円(税込) |
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パススルー機能 | 無し |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
解像度・フレームレート | 最大録画解像:720×480@29.97fps |
購入サイト | 価格.com |
AVerMedia:Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS
引用元:価格.com
ゲーム実況において「迷ったらこのキャプチャーボード」と言われるほどの定番アイテムのキャプチャーボードです。1080p/60fpsでの録画に対応しているため、現行のゲーム機での撮影に向いています。
参考価格 | 25,900円(税込) |
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パススルー機能 | HDMI 2.0(4Kパススルー対応 – ※HDR非対応) |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
解像度・フレームレート | 最大入出力解像度:3840 x 2160p@60fps 最大録画解像度:1920 x 1080@60fps |
購入サイト | 価格.com |
AVerMedia:Live Gamer ULTRA GC553
引用元:価格.COM
小型でUSB接続の外付け型でありながら、4K/30fps録画や1080p/120fpsに対応した最新のキャプチャーボードです。パススルー機能は4K/60fpsに対応しているため遅延のない映像でゲームをプレイすることが可能です。
参考価格 | 31,790円(税込) |
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パススルー機能 | HDMI 2.0(4K/60fps HDR、高リフレッシュレートパススルー対応) |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
解像度・フレームレート | 最大入出力解像度:3840 x 2160@60fps or 1920 x 1080@240fps 最大録画解像度:3840 x 2160@30fps(HDR録画対応)or 1920 x 1080@120fps(高リフレッシュレート録画対応) |
購入サイト | 価格.com |
おすすめの内蔵型キャプチャーボード
パソコン内部のPCI-Expressに接続する内蔵型のキャプチャーボードからゲーム実況に向いているおすすめキャプチャーボード3選をご紹介します。
AVerMedia:Live Gamer HD 2 C988
引用元:価格.com
1920 x 1080/60fpsに対応した内蔵型の超定番製品といえるキャプチャーボードです。ドライバーのインストールが不要で、パソコンに表示する映像も表示遅延0.06秒程と非常に低遅延であることが大きな特徴です。
参考価格 | 22,208円(税込) |
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パススルー機能 | HDMI 1.4、3.5mm AUX端子(3極) |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
解像度・フレームレート | 最大入出力解像度:1920 x 1080@60fps 最大録画解像度:1920 x 1080@60fps |
購入サイト | 価格.com |
Elgato:Game Capture HD60 Pro
引用元:価格.com
Live Gamer HD 2 C988と共に1920 x 1080/60fpsに対応した内蔵型キャプチャーボードの定番アイテムです。ハードウェアエンコードでありながら遅延低減機能が搭載されているため、パソコンでも比較的低遅延の映像を映し出すことが可能です。
参考価格 | 23,400円(税込) |
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パススルー機能 | HDMI 1080p/60fps |
エンコード方式 | ハードウェアエンコード |
解像度・フレームレート | 最大入出力解像度:1920 x 1080@60fps 最大録画解像度:1920 x 1080@60fps |
購入サイト | 価格.com |
AVerMedia:Live Gamer 4K GC573
引用元:価格.com
4K/60fpsHDR録画や1080p/240fpsに対応したハイエンドモデルのキャプチャーボードです。キャプチャーボードの中でも非常に高価な部類ですが、次世代ゲーム機での撮影にも十分に期待ができます。
参考価格 | 35,998円(税込) |
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パススルー機能 | HDMI 2.0(4K/60fps HDR、高リフレッシュレートパススルー対応) |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
解像度・フレームレート | 最大入出力解像度:3840 x 2160@60fps or 1920 x 1080@240fps 最大録画解像度:3840 x 2160@60fps(HDR録画対応)or 1920 x 1080@240fps(高リフレッシュレート録画対応) |
購入サイト | 価格.com |
キャプチャーボードがなくてもゲーム実況は可能?
これまでゲーム機の映像を映し出すためのキャプチャーボードについてご紹介してきましたが、PlayStation 4やXbox Oneなど現行のゲーム機では、キャプチャーボードを使用せずゲーム実況を行うことが可能です。
ここではキャプチャーボードを使用せずゲーム実況を行う方法と、キャプチャーボードを使用してゲーム実況を行うメリットについて紹介します。
キャプチャーボードなしでゲーム実況する方法
PlayStation 4とXbox Oneでは、録画機能を使用することで最大60分のゲーム映像が録画できるほか、配信機能を使用することでそれぞれ、YouTubeやTwitch、Mixerといった配信サイトへ直接ゲーム配信を行うことができます。これらの機能ではゲームの映像と音声だけでなく、マイクを接続することで自身の音声を入力し、ゲーム実況を簡単に行うことも可能です。
また、PlayStation 4では『PS4リモートプレイ』というソフトを使用することで、キャプチャーボードを使用せずパソコンの画面にゲーム映像を表示し、プレイすることが可能です。
キャプチャーボードを使用するメリット
ゲーム機から直接ゲーム実況が行えるようになった現在、キャプチャーボードを使用することにはどんなメリットがあるのでしょうか?
キャプチャーボードを使用する最大のメリットは自由度の高さにあります。キャプチャーボードを使用してゲーム実況を行う場合、1080pや4Kでの収録が可能であり、ゲーム機での収録と比べ高画質で収録を行えます。またキャプチャーボードでの収録は、撮影するタイミングやゲーム実況を行う配信サイトを自由に決めることができるだけでなく、ゲーム実況の録画と配信を同時に行うこともできます。
さらに、キャプチャーボードを使用することで、レトロゲームやスマートフォン、タブレットでのゲームも撮影することもできるため、さまざまなゲームを実況を収録できるようになるのです。
まとめ
キャプチャーボードの機能や選び方、使用するメリットについて解説してきました。キャプチャーボードを使用してのゲーム実況のメリットを知っていただけたのではないでしょうか? 紹介したおすすめのキャプチャーボードや選び方を参考に、ゲーム実況動画の投稿、ゲーム実況配信に挑戦してみてください。