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    これまで一般的に「8GBもあれば十分」とされてきたメモリですが、実際はどうなのでしょうか? この記事ではメモリの役割についてあらためて紹介するとともに、用途に応じた必要なメモリの容量について掘り下げていきます。
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「メモリは8GBで快適」は本当か?16GBとの違い・メモリ2枚のメリットを徹底解説

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  • WRITTEN BY
    DIGITAL DIY編集部

「メモリは8GBで快適」は本当か?

メモリとは

メモリとは、PCで作業を行う際に一時的にデータを展開するために使われる記憶装置です。

CPUがPCの頭脳に例えられる一方で、メモリは作業をするための机に例えられます。大きな作業机であれば、書類や文房具をたくさん広げて作業できるので、効率的に作業を進められるというわけです。メモリの容量を増やせば、複数のアプリを同時に開いても動作が重くならずに円滑な作業が行えるため、容量は多ければ多いほど良いとされています。

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「メモリは8GBで快適」は本当か?

一般的に使われている64bit版のWindows10は4GB以上のメモリを推奨しています。実際、ブラウザを開いてwebサイトを閲覧したり、WordやExcelで作業をしたりするだけなら4GBのメモリでも問題ありません。

しかし、webサイトを開いて調べものをしながらExcelでグラフを作り、作ったグラフをWordに組み込みながら文章を書くといったように、複数のアプリを同時に使う場合は、4GBのメモリでは動作が重く感じることも多々あります。

このような実情から推奨メモリの2倍となる「8GBのメモリ」があれば快適に作業ができる」と言われてきました。実際、ここ1、2年でリリースされたPCには8GBのメモリを搭載しているものが多く、ビジネス用途なら8GBのメモリがあれば概ね問題はありません。

しかし、最新のゲームをプレイしたり、動画や画像の編集を行ったりと、処理に負担がかかる作業をする場合は、8GBのメモリでも動作が重く感じることがあります。特に、ゲームを起動しながらライブ配信を行ったり、動画を編集しながら動画の中で使用する画像の編集をしたりと、負担のかかる作業を並行して行うと、8GBのメモリでは対応しきれません。

Windows10の登場から5年が過ぎ、CPUやグラフィックボードも進化してくい中で、個人でもライブ配信や動画の編集が当たり前にできるようになった昨今、「メモリは8GBあれば十分」といった論調は現実に即したものではなくなってきています

メモリ8GBよりメモリ16GBの方が良い場合とは

メモリ8GBよりメモリ16GBの方が良い場合とは

下記のような場合は、できれば16GB以上のメモリを搭載したところです。

  • マルチタスクを行う場合
  • 多数のブラウザタブを同時に開く場合
  • VRを利用する場合
  • ゲーミング用途
  • 本格的な動画編集を行う場合
  • 仮想デスクトップ環境を構築したい場合

複数のアプリを同時に使用するマルチタスクでの使用はもちろん、動画サイトなどの重いサイトを含む複数のブラウザタブを同時に開く場合も16GB以上のメモリが欲しいところです。

また、最近話題のVRや3DCGを使った最新のゲームをプレイする場合にも大容量のメモリが必要です。動画編集や仮想デスクトップ環境を構築する際も、処理スピードはメモリの容量に左右されるので、16GB以上のメモリを搭載したいところです。

マルチタスクを行う場合

前述のように、webサイトを開いて調べものをしながらWordとExcelを同時に使用するなど、マルチタスクで作業する場合は8GBのメモリでは厳しい場合もあります。

作業をしながら音楽を聞いたり、動画を再生しつつ作業したいという方も多くなってきた昨今では、マルチタスクでの作業は当たり前のものになりつつあるので、できれば16GBのメモリを搭載しましょう。

多数のブラウザタブを同時に開く場合

多くのユーザーが使用している、Google社が提供するブラウザ「chrome」は、複数のタブを開いたまま作業ができる高性能なブラウザです。一方で、タブを開けば開くほどメモリの容量が必要となる仕様のため、同時にどんどんタブを開いて行くとメモリ不足でPCの動作が重くなってしまうことも多々あります。

調べものをする際に複数のタブを同時に開いて検証したり、YouTubeなど動画配信サイトで動画を再生しながら別のタブで調べ物をするといった使い方をされる方は、16GB以上のメモリを搭載したPCの使用がおすすめです。

VRを利用する場合

話題のVR機器を使うためにも大容量のメモリが必要となります。

VRヘッドセットの定番機種であるVIVE COSMOSをPCに接続して使用する場合の推奨メモリは8GBとされていますが、これはあくまでVRに対応した動画の閲覧や、簡単なゲームをプレイする場合に推奨されるメモリ容量です。例えば、人気のVRゲーム「Fallout 4 VR」では、メーカーが発表している推奨メモリは16GB以上となっています。

動画配信で大きな話題を集めているバーチャルYouTuber(VTuber)として活動する場合も、リアルタイムでのモーションキャプチャーを行う関係で最低でも16GB、できれば32GB以上のメモリが必要といわれています。

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ゲーミング用途

簡単なブラウザゲームなら8GBのメモリでもプレイが可能ですが、最新のゲームをプレイする場合は、できるだけ大容量のメモリを搭載する必要があります。例えば、家庭用ゲーム機でも発売された人気のゲーム「Red Dead Redemption 2」のPC版では、推奨メモリは16GBに設定されています。

ここ1、2年でリリースされた多くの人気ゲームでは、高性能なグラフィックボードとともに16GB以上のメモリを推奨しているので、PCで本格的にゲームをプレイするには16GB以上のメモリは必須といえるでしょう。

本格的な動画編集を行う場合

動画編集を行う場合も16GB以上のメモリが必須です。定番の動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」は、フルHDの編集を行う場合、16GB以上のメモリを推奨しており、4Kの動画を編集する場合では32GB以上のメモリを推奨しています。

動画編集においては、メモリはどれだけ搭載していても十分ということはなく、搭載すればしただけ処理速度のアップにつながるので、少なくとも32GB以上のメモリを搭載しましょう。

仮想デスクトップ環境を構築したい場合

Windows10で追加された仮想デスクトップ機能を使うためにも、多くのメモリが必要です。

仮想デスクトップは、ディスプレイに表示されるデスクトップ領域を複数作り、切り替えながら使える便利な機能です。ただし、複数のデスクトップ画面を同時に立ち上げたまま使用することになるので、大容量のメモリを必要とします。8GBでは動作が重くなりがちですので、仮想デスクトップを活用するなら最低でも16GB以上のメモリを搭載しましょう。

また、Windows上で別のOSを動かすことを指して仮想デスクトップと呼ぶ場合もあります。この場合も同時にWindowsと別のOSを起動させることになるので、大容量のメモリが必要です。

メモリ8GBが足りないと感じる主な原因

メモリ8GBが足りないと感じる主な原因

これまでに紹介したような場面でPCを使用していなくても8GBのメモリでは足りないと感じることがあるかもしれません。例えば、ウィルス対策のソフトや、オンラインストレージなど、PCの起動と同時に立ち上がる常駐ソフトが複数起動していると8GBのメモリでは厳しい場合も出てきます。

他にも自分でも気づかないうちにメモリを消費している常駐ソフトはさまざまあるので、PCの動作が重くなってきたと感じたら、メモリの増設を検討してみましょう。

メモリ8GBを2枚にするメリット

メモリを増設する場合は、16GBのメモリを増設するよりも、8GBのメモリを2枚増設するといったように、規格や容量が完全に一致しているメモリを増設しましょう。同じ規格で同じ容量のメモリを2枚同時に使うことで、デュアルチャンネルと呼ばれる効果が発揮され、処理速度がアップします。

デュアルチャンネルは、2枚のメモリに同時にデータのやりとりをさせて処理速度を向上させる技術です。一般的に、大容量のメモリを1枚増設するよりも、半分の容量のメモリを2枚同時に増設してデュアルチャンネルの効果を発揮させたほうが、処理速度は10%程度高速化されるといわれています。

同じ規格で同じ容量のメモリを2枚同時に増設する必要があるので、2枚のメモリがセットになったメモリキットを購入するようにしましょう。

まとめ

長らく「8GBあれば十分」といわれてきたメモリですが、時代の変化とともに状況は大きく変わってきています。最新のゲームをプレイしたり、動画の編集をしたり、ライブ配信をする場合などは、16GBのメモリはもはや必須といえるでしょう。

メモリはケースを空けてスロットに差し込むだけで増設できるので、初心者でも簡単に増やすことが可能です。メモリが足りないと感じたら、ぜひメモリの増設にチャレンジしてみてください。

メモリは多く搭載すればするほどPCの動作を快適なものにしてくれるパーツですが、自作初心者はどんなメモリをどれだけ搭載すればよいのか迷ってしまう…


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