おすすめNASキット10選~HDD内蔵型が初心者向き
NASとは
複数台のパソコンとデータを共有する方法として名前の挙がることの多いNASは、1台のパソコンに接続して使用する内蔵HDDや外付けHDDとは異なり、ネットワークに接続して使用するHDDのことを指します。同じネットワークに接続している複数のパソコンなどで映像や写真、仕事のデータなど、あらゆるファイルを共有することが可能です。
NASにできること
個人宅で使用できるクラウドのような存在であるNASの導入には、さまざまなメリットがあります。
- 保存ファイルを複数ユーザーで共有できる
- 外出先でもNAS内のファイルにアクセスできる
- 複数のHDDを用いてバックアップを確実にできる
保存ファイルを複数ユーザーで共有できる
NASはネットワークに接続したHDDであるため、LANケーブルやWi-Fiで接続することで複数台のパソコンからのデータの共有や、共有したファイルへのアクセスが可能です。パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなどからもアクセスできるため、撮影した写真や動画を簡単に共有・視聴できます。
外出先でもNAS内のファイルにアクセスできる
ネットワークに接続できるデバイスがあれば、NASに保存されているデータには場所を問わずアクセスできます。ただし、メーカーや製品によってリモートアクセス機能には差がある点には注意が必要です。
複数のHDDを用いてバックアップを確実にできる
複数のHDDにデータを分散させ、HDDの故障によるデータ損失のリスクを減らすRAID機能を搭載した製品も多く販売されています。
しかし、RAID機能をもってしてもデータ破損のリスクをゼロにすることはできないため、一部の製品には別のNASや外付けHDDに自動でバックアップを作成する機能が搭載されています。
NASキットの種類
ネットワークに接続するHDDであるNASは、以下の2つのタイプに分けることができます。
- HDD内蔵型
- HDD別売り型
HDD内蔵型はデータを保存するHDDを最初から搭載しており、購入後製品をすぐに使用することができます。
一方で、HDDが別売りとなっている製品も存在し、こちらは別途HDDを購入・組み込みする必要があるものの、機能や拡張性が優れています。
HDD内蔵型のメリット・デメリット
HDD内蔵型のNASは、購入後すぐに接続や設定に進むことができる手軽さが最大の特徴です。複数のHDDを搭載し、RAID機能を持った製品も存在するため、初めてのNASに向いているといえるでしょう。
一方で、最初からHDDが搭載されているため、HDDを後から増やすといった拡張面での融通が利かないというデメリットがあります。
HDD別売り型のメリット・デメリット
HDD別売り型は、搭載するHDDを自身で購入するため使用したいHDDを選ぶことができるほか、ドライブベイを複数搭載している製品であれば、後々必要となったタイミングでHDDを追加できます。
しかし、設定や接続の前にHDDを組み込む手間が発生するため、購入後すぐに使用とはいかないデメリットも存在します。
おすすめのNASキット10選
HDD内蔵型と別売り型、完成品とキットとも呼ばれるNAS製品ですが、家庭向けのものからオフィスなどでの使用を想定したものまで、さまざまな製品が販売されています。
こちらでは、NASを初めて使用する方におすすめの製品から、NASを本格的に使用したい方向けの拡張性や機能性の高い製品に注目。HDD内蔵型と別売り型、それぞれ5つの計10製品をご紹介します。
- LinkStation LS210D0301G
- LinkStation LS220D0402G
- LAN DISK HDL2-TA2E
- RECBOX AAS HVL-AAS4
- Soundgenic HDL-RA2HF
- DiskStation DS120jJP
- DiskStation DS220jJP
- TS-230
- ReadyNAS 214 RN21400-100AJS
- DiskStation DS620slim
LinkStation LS210D0301G
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格:14,193円(税込)
- キットタイプ:HDD内蔵型
<商品の特徴>
バッファローから販売されているHDD内蔵型のNASです。完成品のため購入後すぐに使用することが可能。基本的な映像や画像、オフィスソフトのファイルだけでなく、テレビの録画番組を転送する機能も搭載されています。専用アプリなどを使用することで外からでもアクセスできるため、最初のNASとしておすすめです。
<購入サイト>
LinkStation LS220D0402G
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格: 25,636円(税込)
- キットタイプ:HDD内蔵型
<商品の特徴>
HDDを2台搭載したバッファローのNASです。先に紹介した製品と同じLinkStationシリーズで、こちらも基本的なファイルだけでなく地上波番組の録画に対応。さらに2台構成で、RAIDにも対応しています。容量も2TBから12TBまで用意されているため、完成品でいて自身に最適な容量を選択できることもポイントです。
<購入サイト>
LAN DISK HDL2-TA2/E
- 画像引用元:価格com
- 参考価格: 17,820円(税込)
- キットタイプ:HDD内蔵型
<商品の特徴>
IODATAから販売されているHDDを2台搭載した内蔵型のNASです。2台のHDDに同じファイルを書き込むことでデータ損失のリスクをカバーする拡張ボリュームモードや、RAIDに対応しています。自分専用のパスワード付きフォルダーを作成できる「じぶんフォルダー」機能が搭載されているため、家族での使用を想定している場合にもおすすめです。
<購入サイト>
RECBOX AAS HVL-AAS4
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格: 26,800円(税込)
- キットタイプ:HDD内蔵型
<商品の特徴>
IODATAから販売されているテレビの録画に特化したHDD内蔵型のNASです。RECBOXに録画番組をダビングすることでネットワークを経由することで別室のテレビでも視聴できます。また、SONYのPCTVPlusに対応しているため、パソコンでも録画番組を使用することも可能です。
<購入サイト>
Soundgenic HDL-RA2HF
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格: 26,879円(税込)
- キットタイプ:HDD内蔵型
<商品の特徴>
IODATAから販売されているHDD内蔵型のNASです。本製品の最大の特徴は使用範囲が音楽に限定された、特化型のNASであることです。PCがなくてもCDのリッピングが可能なほか、外付けのHDDへのバックアップ機能や、USB-DACにも対応しているため、ネットワークオーディオサーバーのエントリー製品としておすすめです。
<購入サイト>
DiskStation DS120j/JP
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格: 12,900円(税込)
- キットタイプ:HDD別売り型
<商品の特徴>
Synologyから販売されているHDD別売り型のNASキットです。搭載できるHDDは1台のため、RAIDなどの機能は使用できませんが、専用アプリが配信されており、初心者でも管理がしやすいため初めてのNASキットとしておすすめです。
<購入サイト>
DiskStation DS220jJP
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格: 20,990円(税込)
- キットタイプ:HDD別売り型
<商品の特徴>
Synologyから販売されている2台のHDDを搭載できるHDD別売り型のNASキットです。RAID機能にも対応しているため、大容量のHDDとして使用するだけでなく、同じファイルをそれぞれに保存することも可能です。こちらも専用のアプリが配信されているため、最初から2台のHDDを使用したい方などにおすすめです。
<購入サイト>
TS-230
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格: 19,900円(税込)
- キットタイプ:HDD別売り型
<商品の特徴>
QNAPから販売されているHDD別売り型のNASキットです。2台のドライブベイを搭載し、同じデータを2台のHDDに保存するRAID1機能に対応しています。一般的なNAS製品と異なり優しいデザインであるため見た目を気にする方にもおすすめです。
<購入サイト>
ReadyNAS 214 RN21400-100AJS
- 画像引用元:Amazon
- 参考価格: 30,101円(税込)
- キットタイプ:HDD別売り型
<商品の特徴>
NETGEARから販売されているHDD別売り型のNASキットです。4台のドライブベイを搭載しており、最大48TBのHDDとして使用することができます。また、複数のRAID機能にも対応しているため、大容量だけでなく、データ破損のリスクを抑えることも可能です。NASに慣れている方や、本格的にNASを使用した環境を構築したい方におすすめです。
<購入サイト>
DiskStation DS620slim
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格:59,139円(税込)
- キットタイプ:HDD別売り型
<商品の特徴>
Synologyから販売されているHDD別売り型のNASキットです。ドライブベイの数は今回ご紹介するNASキットの中では最大の6台分。本製品は2.5インチ専用のキットであるため小型のボディであることも特徴です。最大30TBの大容量ストレージとして使用可能なだけでなく、2.5インチのSSDを搭載すれば、高速・小型・清音のNAS環境を実現することも可能。こちらも本格的なNAS環境を構築したい方におすすめです。
<購入サイト>
まとめ
NASの機能や特徴、タイプの違いによるメリットやデメリットを紹介してきました。自身の環境や利用方法によってNASの選び方は変化するため、今回ご紹介したHDD内蔵型、別売り型の製品などを参考に、自身にあったNAS環境の構築を目指してください。