PCデスク晒しちゃってる方に突撃インタビュー!あなたのこだわり語っちゃってください!特別編
普段は、ライトアップされたPCやデスク周り、また個々の趣味にあったインテリアデザインをご紹介することの多いこのコーナーですが、なんと今回は、VR/MR開発企業におつとめの現役エンジニアの方の”プライベートルーム”を取材させていただきました!
“エンジニア”と聞くと、なんだか複数のモニタでキーボードを叩きながら黙々と作業を行っているイメージからか、なんとなくその”作業”を効率よく快適に行うPC環境を構築されているイメージが先行します。実際、どのような環境で作業されているのでしょうか?
― 株式会社ホロラボ様に潜入!
ご協力いただきましたのは、都内でVR / MRのアプリ開発や調査研究などを行っている『株式会社ホロラボ』様です。開発や調査研究と聞くと、なんだか堅苦しそうなイメージなのですが……、ホロラボ様のWEBサイトを拝見しまして、
ヘッドマウントディスプレイをかぶったおじちゃんたちに対し、一気に謎の親近感が湧いたせれろんやまだです。これはこだわりのお部屋で開発されている方が多そうですね!
今回は、このホロラボ様でVR / MRアプリの開発を行っているプログラマーの『d_yama』さんのプライベートルームを晒していただきました。ホロラボ様では、在宅勤務もOKとのことで、さらにご自宅でのPC作業環境に対する期待が高まります。
とにかく”疲れないこと”が第一!のデスク構成
それでは、早速プライベートルームを晒させていただきたいと思います。
“作業バリバリやってます!”感がすでに写真から漂ってきますね!壁にさりげなくヘッドマウントディスプレイが掛けられています。さすがVR/MRの開発エンジニアですね!よく見ると、右にはフィギュアが並べられたアクリル棚もあります。やはり日々のお仕事の中でも癒しは大事ですね……。が、
d_yamaさん「フィギュアと同じくらい、デバイスも癒しですけどね!」
そうか……。デバイス自体も癒しか……なんとなく分かる……。
その癒しのデバイスですが、”2つに分かれたタイプのキーボード”と、ワイヤレスのマウス、そして正面にはタブレットとなにやらトラックパッドのようなものが見えますね。
d_yamaさん曰く、キーボードは、2つに分かれている方が「人間工学的に使いやすい」そうです。おかげで肩がすごく楽になったそう。また、打鍵感より「チルトが重要」とのことで、手を伸ばして打った時に、手首が自然な角度になるように調整しているそうです。なるほど、だらっと力を抜いたような感じで作業ができるわけですか……。ラクそうですね。ちなみに打鍵感については「赤軸派」とのことです。
そして人間工学といえば”イス”。 ほとんど座っての作業が多いd_yamaさん、いま使用しているイスは腰を支えるところが稼働し、前傾も後掲も使えて良いとのことでした。
手元のタブレットは、打ち合わせ時の会話などを”文字ではなく構造化(図示化)で表現”するために使っているとのことです。文章には表現の限界があるとのことで、この方法をとっているとのこと。さすがプログラマーですね……。
使用しているモニターは2台、うち正面のモニタは43インチで、画面を2分割してWindowsとMac(ノートPC)を表示させています。大きなモニタを使う事のメリットはあるのでしょうか?
d-yamaさん「疲れない……眼球をなるべく動かさなくて済むからですね。」
眼球!?!?!?
パワーワード「眼球をなるべく動かさない」
眼球をなるべく動かさないことが、疲れにくさにつながるというd_yamaさん。モニタを大きくすると、首も動かさずに済むほか、眼球もあまり動かさずに済み(視野に入る情報量が多くなる)、結果疲れにくくなるとのこと。モニタの高さと目からの距離にもこだわっていて、机に台を設置し、その上にモニタを置いているとのことです。高さは”まっすぐ見たときに、モニタの画面中央よりちょっと下にくること”、そして距離は”眼球をあまり動かさない距離”がベストだそうです。……どのくらいの距離でしょう……。
けれど、ヘッドマウントディスプレイを使うのであれば、お部屋でもそれを付けて検証したりする必要があるんですよね?実際このお部屋で検証を行っているのかをお伺いしたところ、d_yamaさん「ほとんどはPC上でエミュレートできるし、脳内でもエミュレートできるので、(ヘッドマウントディスプレイを)つけて検証するのは、最終段階くらいです。」
とのこと。脳内でエミュレートできるなんて羨ましい限りです。
ドローンを使った検証は、航空法でドローンが外で飛ばせないため、手でドローンを持ってその位置の情報などを検証しているそうです。ヘッドマウントディスプレイを装着定、ドローンを手に持ったおじちゃん……
d_yamaさん「一度部屋でドローンを飛ばしたら、壁に傷がついちゃって……」
このあと無茶苦茶怒られた展開、ありがとうございます!
PCは2年前に自作したもの
会社と自宅の移動もあってか、普段はMacのノートPCで作業することが多いd_yamaさん。自宅で使用しているWindows搭載PCは2年前に自作したもので、たくさんのアプリケーションを使うことが多いため、メモリを多く(32GB)積んでいるとのこと。PCを自作した理由は、構成を考えたときに自作の方が3万円ほど安かったそうです。
また、この自作で、ハードウェアの知識がついたとおっしゃっていました。やはりPCを作ると、ハードウェアのことが自然と身についてくるんですよね。
d-yamaさん「CPUは作ったことあるんですけどね、PCは作ったことなかったので……」
むしろ順番が逆のような気もするのですが……。また一歩理想に近づいた」の真意
そんなd_yamaさんのお部屋ですが、今の作業環境になる前はこのような感じでした。
これでも十分作業環境として成り立ちそうですが、机がガラスで汚れが目立ってしまったそうです。また、イスもこの時のものは腰に痛みが出るようになってしまったとのこと。モノの配置も、一旦置いてみて、実際の作業や動きの中で使わなかったものは別の場所に移動したそうです。快適な環境を目指して、日々模索しているのですね。そして今のベストな環境に行きついた、と。
が、そう思いきやd_yamaさんの直近の投稿ツイートに意味深な一言が。
「また一歩理想に近づいた」
……と、いうことは、d_yamaさんの中にお部屋の”完全体”が存在するのでしょうか?それをお伺いしたところ、
d_yamaさん「この状態が最高の状態だと思うな、という自分に対しての戒めです。」
あくなき作業環境に対しての追求!d_yamaさんの最高の状態はつまり”眼球をほぼ動かさないことでは?”と盛り上がり、最終これだけでよくなるのでは、とその場全員で盛り上がったのがこちらです。
d_yamaさん「モニタが縦配列だったらなぁ……」
全員 (そこ!?)
“疲れないこと”を第一のポイントに作業環境を構築しているd_yamaさん。今回の取材で、作業効率を重要視したPC環境を構築するためには、人間の体や動きにフィットしたデバイスを使うことの重要さが分かりました。合わせて、”眼球でも動かすと意外と疲れる”ことも分かりました。ちなみに、d_yamaさん、ドライアイはないそうなので、定点作業が最終的な理想になるかもしれませんね!
d_yamaさん、株式会社ホロラボの皆様、お忙しい中今回の取材にご対応いただきまして誠にありがとうございました!