VRを快適に楽しむために必要なPCスペックの推奨環境は?GPU・CPUなどまとめ
近年、臨場感あふれる映像を楽しめる「VR(仮想現実)」を導入するゲームが増えました。さらに4KゲーミングができるゲーミングPCが手軽に購入できるようになり、VRゲームは以前より身近になっています。
そこで今回は、VR環境に必要なPCパーツやスペック、VR機器やVRゲームの推奨動作環境について解説します。VRゲームを快適に楽しむためのゲーミングPCを新調、あるいはパーツをアップデートしたい人はぜひ参考にしてください。
目次
VRを快適に楽しむためのPCの必要動作環境・推奨動作環境
VRを体験するためには専用の「VRヘッドマウントディスプレイ/HMD」も必要ですが、スペックを満たすゲーミングPCを用意することも大切です。本章では、現在購入できる下記3機種の「必要動作環境」と「推奨動作環境」を紹介します。
- HTC VIVE Cosmos
- Valve Index
- HTC VIVE Pro 2
なお、以下で紹介するVRヘッドマウントディスプレイ/HMD以外では「Oculus Rift S」も根強い人気があります。すでに新品販売は終了していますが、中古市場での人気は堅調。推奨動作環境はCPUが「Intel i5-4590・AMD Ryzen 5 1500X以上」、GPUが「NVIDIA GTX 1060・AMD Radeon RX 480以上」なので、2022年現在のPCなら比較的容易に満たせます。
なお、代表的なVRヘッドマウントディスプレイ・HMDの詳細は下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
必要動作環境
各VRヘッドマウントディスプレイを最低限動作させるために求められる、PCの必要動作環境は下記のとおりです。
HTC VIVE Cosmos | Valve Index | HTC VIVE Pro 2 | |
---|---|---|---|
OS | Windows 10 Windows 11 |
Windows 10 Windows 11 SteamOS Linux |
Windows 10 Windows 11 |
CPU | Intel core i5-4590 AMD FX 8350 |
ハイパースレッディング搭載、またはそれ以上の機能搭載。デュアルコア以上 | Intel Core i5-4590 AMD Ryzen 1500 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 970 AMD Radeon R9 290 |
NVIDIA GeForce GTX 970 AMD Radeon RX 480 |
NVIDIA GeForce GTX 1060 AMD Radeon RX 480 |
メモリ | 4GB RAM以上 | 8GB RAM 以上 | 8GB RAM 以上 |
ビデオ出力 | DisplayPort 1.2以降 | ||
USB | USB 3.0以降 |
Valve IndexのCPU要件が「ハイパースレッディング搭載、またはそれ以上の機能搭載。デュアルコア以上」となっています。第7世代のCore i3シリーズが2コア4スレッドなので、2017年以降に発売されたCPUならエントリークラスでも楽に満たせるはずです。
推奨動作環境
各VRヘッドマウントディスプレイ・HMDを快適に動作させるために満たす必要がある、PCの推奨動作環境は下記のとおりです。
HTC VIVE Cosmos | Valve Index | HTC VIVE Pro 2 | |
---|---|---|---|
OS | Windows 10 Windows 11 |
Windows 10 SteamOS Linux |
Windows 10 Windows 11 |
CPU | Intel core i5-4590 AMD FX 8350 |
クアッド・コア以上のCPU | Intel Core i5-4590 AMD Ryzen 1500 |
GPU | Intel core i5-4590 AMD FX 8350 |
クアッド・コア以上のCPU | Intel Core i5-4590 AMD Ryzen 1500 |
メモリ | NVIDIA GeForce GTX 1070 Quadro P5000 AMD Radeon Vega 56 |
NVIDIA GeForce GTX 1070以上 | NVIDIA GeForce RTX 2060 AMD Radeon RX 5700 |
ビデオ出力 | DisplayPort 1.2以降 | ||
USB | USB 3.0以降 |
「HTC VIVE」シリーズの2つのモデルの推奨動作環境については、HTC VIVE Cosmosはこちら、HTC VIVE Pro 2はこちらのページを参照しています。HTC VIVE Pro 2はグラボの要求レベルがかなり高いので、古いゲーミングPCを使用している人は注意してください。
Valve Indexは「クアッド・コア以上のCPU」ですが、第7世代のCore i5シリーズや第8世代のCore i3シリーズがこの条件を満たします。現在販売されているCPUなら楽にクリアできるでしょう。とはいえ、こちらもやはりグラボの要求レベルは高め。古めのPCを使用している人は注意が必要です。
自分のPCがVRに対応しているか調べる方法
VR環境を確かめるためのベンチマークソフトとして、「SteamVR Performance Test」があります。VRヘッドマウントディスプレイがなくても実行できるので、手持ちのPCがVR環境に対応できるか、HMDを購入する前にテストする目的で使用されます。
Steamで販売されているゲームを起動するには、Steam専用アプリ「Steamクライアント」が必要なので、あらかじめダウンロードしておきましょう。ダウンロードが完了し、ベンチマークを起動すると下記のような映像が映し出されます。
動画としては約3分程度の短いものです。HMDを使用することが想定されているため、通常のモニターだとやや歪んだ映像にも見えます。実際にベンチマークを実行してみた結果は下記のとおりで、最も高い「VRレディ」となりました。
検証に使用したゲーミングPCの構成は、CPUがCore i7-6700KでグラボがGeForce GTX 1080です。「MSI AFTER BURNER」を起動して、ベンチマーク中のフレームレートも測定したところ、90fps以上を安定して維持している様子でした。
数年前に発売されたGPUであっても、「VRレディ」の判定を受けることは可能なようです。「PCのグラボが古めで心配」という人は、ぜひ「SteamVR Performance Test」でベンチマークを行ってみると良いでしょう。
VR向けPCの各パーツについて
先ほど紹介したVRヘッドマウントディスプレイ・HMDを快適に動作させるためには、具体的にどのようなパーツを搭載したゲーミングPCが必要なのでしょうか。本章では、下記5つのパーツごとに、VRゲーミングで必要なPCスペックを解説します。
- OS
- CPU
- GPU
- メモリ
- HDD/SSD
OS
Steam自体はWindowsとMacに対応しています。しかし、Steam VRはPCのスペック不足やユーザー数の少なさなどの理由から、Macをサポートしていません。そのため、VRゲームを楽しみたいのであれば、Windowsを搭載したPCが実質的に必須です。
なお、Steam VRはインストールや初期設定に手間がかかります。初心者の人がつまずきやすい点もあるため、あらかじめ下記のページでSteam VRについて確認しておきましょう。
また、こちらの記事では人気お笑い芸人「すゑひろがりず」のお二人が、Windows 10を用いたゲーミングPCの自作に挑戦しています。使用しているのはパッケージ版よりもコストパフォーマンスに優れるDSP版Windows 10。ぜひ自作ゲーミングPCの構成の参考にしてください。
GPU
VRヘッドマウントディスプレイは、いわば「頭部に装着するモニター」です。通常のモニターより描画範囲が広く、なおかつ高いフレームレートが要求されます。そのため、描画処理を行うグラボの性能が、VRゲームの快適さを大きく左右します。ここで、「HTC VIVE Pro 2」推奨動作環境を改めて確認しておきましょう。
OS | Windows 10 Windows 11 |
---|---|
CPU | Intel core i5-4590 AMD Ryzen 1500 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 2060 AMD Radeon RX 5700 |
メモリ | 8GB RAM以上 |
ビデオ出力 | DisplayPort1.2以降 |
USB | USB3.0以降 |
NVIDIAは「GeForce RTX 2060」、AMDは「Radeon RX 5700」以上のグラボが必要です。いずれも一世代前のグラボなので、今からゲーミングPCを新調する場合は、「GeForce RTX 3060」もしくは「Radeon RX 6700 XT」以上のグラボを選ぶといいでしょう。
プレイするVRゲームやHMDによっては、これ以下のスペックのグラボでも動作します。しかし、フレームレートが90fps以下のシーンが増えると、「VR酔い」という乗り物酔いに似た症状が出てしまうことも。快適なゲーミングや健康のためにも、できれば高性能なグラボを用意することをおすすめします。
なお、NVIDIAとAMDそれぞれのグラボの選び方は、下記の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
CPU
OS | Windows 10 Windows 11 |
---|---|
CPU | Intel core i5-4590 AMD Ryzen 1500 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 2060 AMD Radeon RX 5700 |
メモリ | 8GB RAM以上 |
ビデオ出力 | DisplayPort1.2以降 |
USB | USB3.0以降 |
上記のように、CPUの推奨スペック自体は2015年以降のモデルなら楽に満たせます。しかし、グラボとCPUのスペックにギャップがあると、CPUがボトルネックになってフレームレートが低下します。
そのため、グラボと同じようにCPUもできるだけ新しいものを選ぶことが重要です。Intelなら「Core i7-11700」、AMDなら「Ryzen 5 5600X」以上のCPUを選んでおけば間違いないでしょう。いずれもコスパが高い人気モデルです。
なお、IntelとAMDのCPUの選び方やおすすめモデルは下記の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
メモリ
メモリ(RAM)はいわば作業台のようなもので、同時に処理できるデータ量を決めます。メモリが少ないと作業効率が下がり、フレームレートが低下するシーンが増えます。ここで、「HTC VIVE Pro 2」推奨動作環境を改めて確認しておきましょう。
OS | Windows 10 Windows 11 |
---|---|
CPU | Intel core i5-4590 AMD Ryzen 1500 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 2060 AMD Radeon RX 5700 |
メモリ | 8GB RAM以上 |
ビデオ出力 | DisplayPort1.2以降 |
USB | USB3.0以降 |
VRゲームの推奨メモリ容量は、VRヘッドマウントディスプレイ・HMDの要求量より多いことが重要です。最近のタイトルでは、16GB以上必要なことが増えています。つまり、8GBだとメモリが不足して、快適にプレイできない可能性が高いということ。
また、オンラインのVRゲームでは参加人数が増えるほどメモリ使用量は増えます。そのため、最低でも16GB以上のメモリを搭載したゲーミングPCを選ぶことをおすすめします。
なお、PCのメモリの選び方や比較のポイントは下記の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
HDD/SSD
VRゲームをプレイするためのゲーミングPCには、大容量のSSDを搭載するのがおすすめです。HDDは単価が安いもののデータ転送が遅めなので、ゲーム中のステージやマップの読み込みに時間がかかったり、フレームレートが低下したりすることがあります。
SSDはデータ転送速度が速いため、頻繁に大量のデータを読み書きするゲーム用途に向いています。ゲーミングPCの購入時は、必ずCドライブに500GB以上のSSDを搭載したものを選びましょう。「M.2スロット」に対応した「NVMe SSD」を選べば、データ転送速度がさらに速くなるので快適です。
PC内に搭載する場所さえあれば、ストレージは後から増設できます。追加の容量が必要な場合は、Dドライブ以降により大きなHDDやSSDを増設してください。動画や音楽、画像などはHDDに保存し、ゲーム本体にはできるだけSSDを割り当てるのがコツです。
なお、SSDの選び方やおすすめ製品については下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
主要なVRタイトルごとの推奨環境・スペック
VRという性質上、開発には従来のゲームタイトルとは異なった発想が必要です。製品として世に出ているタイトルはまだそれほど多くはありません。とはいえ、すでに多くのユーザーの人気を集めている著名タイトルもあります。
本章では、下記4本の人気VRタイトルを紹介しつつ、プレイするのに必要なゲーミングPCのスペックを検証していきます。
- The Walking Dead: Saints & Sinners
- Beat Saber
- VRカノジョ
- VRChat
「The Walking Dead: Saints & Sinners」の推奨環境・スペック
「The Walking Dead: Saints & Sinners」は、人気ドラマ「ウォーキング・デッド」がVRゲーム化されたタイトル。退廃した街をさまよいながら、ミステリーを解き明かしていくゲームです。必要動作環境と推奨動作環境は下記のとおりです。
必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
OS | Windows 10 / 11 (64ビット) | Windows 10 / 11 (64ビット) |
CPU | Intel Core i5-4590 AMD Ryzen 5 1500X |
Intel Core i7-8700K AMD Ryzen 7 1800X |
メモリ | 8GB RAM | 16GB RAM |
GPU(グラボ) | NVIDIA GTX 1060 AMD Radeon RX 480 |
NVIDIA GTX 1070 AMD Radeon Vega 56 |
DirectXバージョン | 11以降 | 11以降 |
ストレージ | 40GB以上 | 40GB以上 |
このタイトルはFPSということもあり、VR酔いの症状が出やすいです。そのため、CPUはCore i7-11700やRyzen 5 5600X以上、グラボはRTX 3060以上というふうに余裕を見ておくことをおすすめします。メモリは最低16GB、できれば32GB搭載しておきましょう。
「Beat Saber」の推奨環境・スペック
「Beat Saber」は音ゲーもしくはリズムゲーに分類されるゲームタイトル。VR空間内で前方から飛んでくるブロックを切ったり障害物を避けたりして、全身でリズムを刻むゲームです。必要動作環境と推奨動作環境は下記のとおりです。
必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
OS | Windows 7 / 8.1 / 10 / 11 (64ビット) | Windows 7 / 8.1 / 10 / 11 (64ビット) |
CPU | 第2世代Intel Core i5以降 | 第6世代Intel Core i7以降 |
メモリ | 4GB RAM | 8GB RAM |
GPU(グラボ) | NVIDIA GTX 960以上 | NVIDIA GTX 1060以上 |
DirectXバージョン | 11以降 | 12以降 |
ストレージ | 200MB以上 | 200MB以上 |
CPUの「第2世代Intel Core i5以降」はCore i5-2500など2000番台以降、「第6世代Intel Core i7以降」はCore i7-6700など6000番台以降が該当します。現在流通しているCPUであれば、Core i5-10400やCore i7-11700など、基本的にどれを選んでも問題ありません。
GPU(グラボ)は「NVIDIA GTX 1060以上」なので、GTX1060の後継機種であるGTX1660やGTX1660 SUPER、GTX1660Ti以上を選べば大丈夫です。RTXシリーズであればパフォーマンスがさらに高まるので、ほかのVRゲームにも対応できるでしょう。
「VRカノジョ」の推奨環境・スペック
「VRカノジョ」は、バーチャルリアリティカノジョ体験というジャンルで発売されているタイトル。女の子とのコミュニケーションをVR空間で体験できます。なお、VRカノジョは18歳以上向けのコンテンツなので、18歳未満の購入・利用はお控えください。
動作環境 | |
---|---|
OS | Windows 7 / 8.1 / 10 / 11 (64ビット) |
CPU | Intel Core i5-4590以上 |
メモリ | 8GB以上 |
GPU(グラボ) | NVIDIA GTX 970 GTX 1060 AMD R9 290 |
DirectXバージョン | 11以降 |
ストレージ | 4GB以上 |
必要動作環境や推奨動作環境といった区別はなく、動作環境という形で要求スペックが公開されています。とはいえ他のVRタイトルと比較して、著しく要求スペックが高いということはありません。先に紹介した「The Walking Dead: Saints & Sinners」や「Beat Saber」が快適に遊べる環境であれば、VRカノジョも十分に楽しめるでしょう。
ちなみに、ベンチマークができる無料版「VRカノジョ ベンチマーク」もありますが、VRヘッドマウントディスプレイがなければ動作しないので注意してください。
「VRChat」の推奨環境・スペック
必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
OS | Windows 8.1 / 10 / 11 (64ビット) | Windows 8.1 / 10 / 11 (64ビット) |
CPU | Intel Core i5-4950 AMD FX8350 |
Intel Core i5-6500 AMD Ryzen 5600 |
メモリ | 4GB RAM | 8GB RAM |
GPU(グラボ) | NVIDIA GeForce GTX970 AMD Radeon R9 290 |
NVIDIA GeForce GTX 1060 AMD Radeon RX580 |
DirectXバージョン | 11以降 | 11以降 |
ストレージ | 21.5GB以上 | 21.5GB以上 |
このアプリは、参加者のアバターや参加人数などによって、処理の重さが大幅に変わります。大人数でチャットする場合は、推奨動作環境を満たしていてもフレームレートが低下する可能性があるので、スペックに余裕を見ておく方が無難です。
CPUはCore i7-11700やRyzen 5 5600X以上であれば、大人数でも十分なパフォーマンスを発揮できます。グラボはRTX 3060以上であれば特に問題はないでしょう。なお、VRAM搭載量の違いから、RTX 3070よりRTX 3060の方がフレームレートが高くなる傾向があります。メモリについては最低16GB、できれば32GB搭載しておくと安心です。
ただし、上記のおすすめ構成は30人以上など大人数で楽しむ場合のものなので、10~20人以下でプレイする場合はもう少し控えめな構成でも構いません。
VRを快適に楽しむためにおすすめのGPU(グラボ)2選
2022年2月現在で購入可能なGPU(グラボ)から、VRを快適に楽しむためにおすすめな下記2点のモデルを紹介します。
- NVIDIA GeForce RTX 3060
- NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti
なお、グラボやCPUの選び方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
NVIDIA GeForce RTX 3060
「NVIDIA GeForce RTX 3060」は、最新世代のミドルエンドグラボです。リアルタイムレイトレーシングに対応しており、VRゲームでも十分なパフォーマンスを発揮できます。
RTX 3060の特徴は、RTX 3060 TiやRTX 3070などの上位モデルよりVRAM搭載量が多いことです。VRゲームはVRAM使用量が多いため、VRChatのようにRTX 3060のパフォーマンスが良いこともあります。
なお、RTX 3060を搭載したBTOパソコンは、ドスパラなら「GALLERIA XA7C-R36 第11世代Core搭載」、ツクモなら「G-GEAR GA7J-F211/T」、パソコン工房なら「LEVEL-M05M-117F-RBX」などがあります。
コスパが良いグラボを選びたい人は、ぜひBTOパソコンと合わせてRTX 3060を検討してみてください。
NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti
「NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti」は、最新世代のハイクラスグラボです。RTX 3070をさらに強化したモデルで、4KゲーミングやVRゲーミングにも対応できるスペックがあります。
RTX 3070 Tiの特徴は、GDDR6XのVRAMを搭載していることです。下位モデルのGDDR6メモリより高速なので、データ容量が大きいVRゲームに向いています。これくらいのクラスのグラボを選んでおけば、多くのVRゲームを快適にプレイできるはずです。
なお、RTX 3070 Tiを搭載したBTOパソコンは、ドスパラなら「GALLERIA XA7C-R37T 第11世代Core搭載」、ツクモなら「G-GEAR GA7J-G212/T」、パソコン工房なら「LEVEL-R969-127-UAX」などがあります。
たくさんのVRゲームを快適に遊べるグラボを選びたい人は、ぜひBTOパソコンと合わせてRTX 3070 Tiを検討してみてください。
まとめ
VRは「言葉だけが浸透して実体験がなかなか増えない」状態が長く続いていたジャンルです。しかし、ゲーミングPCのスペックが向上した現在では、VRゲームは誰でも気軽に楽しめるようになりつつあります。
確かにVRヘッドマウントディスプレイ・HMDはまだまだ高額です。しかし、VRの魅力は同じく高額な4Kのワイド湾曲モニターを使っても味わえない、圧倒的な臨場感や没入感を体験できることにあります。VRには「ゲームの価値観を変える」ほどの魅力があるのです。
この機会にぜひ、ゲーミングPCやHMDなどの環境を整えて、VRゲームを体験してみてください。