ARの初心者のススメ!これさえ読めばARマスターへの第一歩!4つのポイント その③ARでできること(映画、ゲーム、スポーツなど)
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野球観戦のお供になるARスマホは超おすすめ!
- 野球の現地観戦がはかどる! ARで選手の情報がリアルタイム表示
野球と言えばデータが重要なスポーツ。打率、本塁打、打点などの打者成績や、防御率、奪三振、与四球などの投手成績がデータとしては一般的です。最近では軍事用の追尾レーダー技術を応用して、選手の動きやボールの位置をトラッキングし、ボールの回転数、打球速度、走者の加速度などがリアルタイムにデータ化される「スタットキャスト」が登場して、さらに野球のデータ化に拍車がかかっています。日本でも甲子園球場など一部で導入されているスタットキャストの本場といえば、アメリカのメジャーリーグ(MLB)。
メジャーリーグではこのスタットキャストとARを組み合わせて、野球観戦時にグラウンドにスマホのカメラを向けると、リアルタイムに各種のデータが表示される仕組みが導入され始めています。
- まだメジャーで試験導入されている段階
まだまだ一部の球場などで試験的に利用できる程度ではありますが、その効果は抜群です。例えば、盗塁を試みようとする選手の「リード距離(ベースからどのぐらい離れているか)」などがリアルタイムでスマホに表示されるため、ランナーとバッテリーの駆け引きを遠く離れた観客席からでもうかがい知ることができます。また、スタットキャストの恩恵は、何も筋金入りのデータマニアだけが受けられるわけではありません。選手の名前や経歴をあまり知らない観客でも、選手にスマホを向ければ一瞬で「名前、顔写真、成績」などが表示されるため、すぐに情報を知ることができます。
これぞまさに未来の野球観戦と言えるでしょう。
サッカーでもAR導入はもう間近
- ARなら豆粒ほどの選手でも誰だかわかる! 選手名や走行距離のリアルタイム表示
サッカーでもAR導入が進んでいます。サッカーはどうしても競技の特性上、今グラウンドのどこでどの選手がプレーしているのかがわかりづらくなってしまう側面があります。そんな時でもARカメラをグラウンドに向ければ、選手の名前や顔が表示されます。肉眼では豆粒ほど小さく映る選手でも、ARなら情報が手に取るようにわかるのです。また、リアルタイムで走行距離なども表示されれば「そろそろ右サイドバックのスタミナが切れそうだから交代するべきだ」などと、監督になり切って采配を考えることもできます。
- アメフトやラグビーなどでも導入間近
同様の仕組みはアメフトやラグビーでも導入が間近です。スクラムなどの密集したプレーが多いラグビーの場合、観客席からはプレーの詳細を確認しづらいことがあります。そんな時、ARが搭載されたメガネ式のゴーグル(スマートグラス)を利用すれば、実際の試合光景の上にテレビ映像や審判の目線映像などを重ねて表示することができます。現地スタジアム観戦時特有の熱気とテレビ観戦ならではの迫力を、2つとも同時に味わえるのはARスポーツ観戦の最大のメリットでしょう。
ゲーム、映画でも導入が進む
- ARゲームと言えば「ポケモンGO(Pokémon GO)」
ARゲームの代表格といえば、もはや説明不要のポケモンGOでしょう。現実世界と仮想のモンスターを重ね合わせるゲーム性が大ヒットしました。それ以外にも現実の海や川に出かけてAR上で釣りを楽しむ「フィッシングストライク」など、工夫を凝らしたARスマホ向けアプリが人気を集めています。
- 映画もそのうちARグラスをかけて見るようになる?
映画館でもそのうちARスマートグラスをかけて鑑賞するのが一般的になるかもしれません。ストーリーや字幕をAR画面に表示することで、より一層映画の世界に没頭しやすくなるでしょう。特に字幕システムは聴覚障害者向けには有望な仕組みとされています。耳が悪く字幕なしでは映画を鑑賞できない聴覚障害者でも、ARグラスをかけるだけで字幕がスクリーンに重ねて表示されるのであれば、映画館でも最新作を気軽に楽しむことができるようになります。
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まとめ
以上、スポーツやゲーム、映画でのARの導入事例についてご紹介しました。まだまだARは「未来の技術」といった位置づけで、あまり一般向けには実用化されていないのが現状です。しかし着々と開発が進んでいる分野もあります。特にスポーツ観戦とARは非常に親和性が高く、今後の開発しだいではスポーツ観戦のあり方を一変させる可能性すら秘めています。テレビ観戦のように画面に選手のデータや試合の状況が表示されるメリットは、近い将来ARグラスを通して現地でのスポーツ観戦でも受けられるようになるかもしれませんね!