水冷チャレンジャー必見!失敗しない攻略本 自作PC初心者でも組める「簡易水冷」のススメ
簡易水冷のメリットとは
空冷よりもファンの音を抑えられる
簡易水冷は上手く組めば、空冷よりもファンの騒音を小さくできます。空冷は室温が高い夏場や高負荷をかけた時は、ファンの回転数がどんどん上がり「ブーン」という騒音を発します。簡易水冷は夏場でもファンの回転数があまり上がらず、空冷よりも小さめのファン音に抑えられるでしょう。
本格水冷に比べて他のパーツに干渉しにくく初心者でも組みやすい
簡易水冷は本格水冷と比べれば、初心者でも比較的組みやすいです。本格水冷のように特殊なパーツは少ないため、大きさに余裕のあるPCケースを最初から選んでおけば自作PC初心者でも自力で組めるでしょう。ただし空冷と比べると難易度は若干上がります。
簡易水冷のデメリットとは
水漏れのリスクがある
PCパーツに水は厳禁です。万が一水漏れするようなことがあると、PC自体が故障しかねません。
信頼性の高い簡易水冷パーツを使えばめったなことで水漏れすることはありませんが、それでも設置に不慣れな初心者が水が流れている部分を知らないうちに破損させてしまい、水漏れが起きてしまうケースはありえます。
マザーボードやメモリなどCPU以外が冷えにくい
空冷に比べるとCPU以外の部分が冷えにくいというデメリットがあります。CPUやGPUなど簡易水冷が直接冷やすターゲット自体は冷えても、その周囲にあるパーツまでは冷えづらいのです。
空冷であれば、CPUやGPUを冷やすための空気の流れ(エアフロー)の副産物として周囲のメモリやマザーボードも冷やしてくれる効果が得られます。簡易水冷を使う場合はPCケース全体のエアフローに気を使う必要があるでしょう。
空冷より他パーツに干渉しやすい
簡易水冷のパーツは空冷よりも大きめなため、他のパーツに干渉して設置できないといったことが起こりえます。スリム型のPCケースを使用している人は注意が必要です。
コストパフォーマンスがちょっと悪い
簡易水冷パーツは空冷と比べると高いです。投じたコストに対して、得られる冷却性能は劇的には上がらないこともあるため、コストパフォーマンスはあまり良くないでしょう。
初心者におすすめな簡易水冷パーツを紹介
Novonest 240mmラジエータ 簡易水冷一体型CPUクーラー
インテル、AMDの多くのCPUソケットに対応した、定番のCPU用簡易水冷です。8000円を下回る手頃な価格ながらしっかりとした冷却性能を兼ね備えています。青色に光るLEDライトが搭載されているため、透明なPCケースを使っている人は「魅せる」PC化が簡単に叶えられます。こちらは240mmですが一回り小さい120mmもあるので、予算やPCケースの大きさによって使い分けるといいでしょう。
Thermaltake Floe Riing RGB 360 TT Premium Edition 一体型水冷CPUクーラー
本格的なゲーミングPCに搭載するなら、こちらの簡易水冷CPUクーラーはいかがでしょうか。2万円を超える価格ながら、冷却性能は空冷よりもはるかに高いです。RGB LEDを搭載しており、自由に色を変更することもできます。
Corsair H60-2018- 水冷CPUクーラー [Intel/AMD両対応] FN1190 CW-9060036-WW
水冷パーツは派手な光物が多いですが、派手に光る必要はないから質実剛健なものが欲しい! という方もいるでしょう。そんなあなたにはこちらの簡易水冷クーラーがおすすめです。冷却ラジエータが小さいのでパーツ同士で干渉しづらく、取り付けが簡単です。簡易水冷デビューにはうってつけでしょう。5年保証がついているのも嬉しいポイントです。
簡易水冷は空冷より手がかかるぶん自作マシンに愛着がわく!
夏場になかなかCPUの温度が下がらずに困っている人は、ぜひ一度簡易水冷にチャレンジしてみましょう!簡易水冷は空冷よりもちょっぴり手がかかりますが、その分だけ今まで以上に自作マシンに愛着がわくかもしれませんよ。簡易水冷に慣れてきたら、大掛かりな水冷にも興味が出てくるかもしれません。
次の記事ではオーバークロックPCでも難なく冷やせる「本格水冷」について解説します。