MOD自作PCの始め方/注意点/組み立て方を解説!必要パーツやBTOの活用法も
MOC PCの組み立て方4ステップとは
1.お手本となるカッコイイMOD PCを探そう
まずはお手本となるMOD PCを探すことから始めてみましょう。インターネットで「MOD PC」と検索すれば、あなたのインスピレーションを刺激する先輩ユーザー自慢の一品が見つかるはずです。
おすすめはTwitter。MOD PCを作り続けている人をフォローしておくことで、MOD PCの制作過程をリアルタイムで追うことが可能です。なかには数ヶ月から数年間も1つの作品を作り続けている人もいて、MOD PCのスケールの大きさを感じ取れます。
2.MOD PCの設計図を作る
普通の自作PCでは設計段階にあまり時間をかけないかもしれませんが、MOD PCではここにしっかりと時間を投じるべきです。事実、ベテランユーザーは「MOD PCは設計段階が一番大変だ」と口を揃えて言います。
MOD PCは、登山道が整備されていない山を登るようなものです。道なき道を進むためには、地形図を読んで登山ルートを確保し、必要な食料や道具を揃えなければいけません。登り出す前の計画段階をおろそかにしてしまうと、すぐに行き詰まってしまうでしょう。登山道が整備されていて、誰でも登りやすい普通の自作PCとは違うのです。
- どのようなMOD PCを作るのか
- PCケースから自作するのか、それとも既存のものを使うのか
- 必要なパーツはどこで購入するのか
- 素材のカッティングは外部業者に任せるのか
- 一般的なドライバー以外に揃える工具があるか
大掛かりなMOD PCを作るためには、このように考えることが山ほどあります。大作MOD PCだとCAD(キャド)なども駆使し、設計だけで数カ月かかるのが一般的です。とはいえ初心者の場合、最初からここまで凝る必要はありません。光るPCパーツを使った簡単なLEDライティングであれば、今までに経験のある自作PCの延長上なのでそこまでハードルは高くないでしょう。
3.必要なパーツ・素材・工具を入手する
凝ったMOD PCは一般的な自作PCパーツだけでは作れません。特にPCケースから自作する場合はさまざまなDIY素材が必要となってきます。アクリル板や金属板の加工も必要になるでしょう。
素材
既存のPCケースでは満足せず、DIY精神を発揮して0からケースを自作したいと考える人もいるでしょう。ただその場合は素材集めが大変です。アクリル板や金属板を自分で加工するにはレーザー加工機や超音波カッターが必要となりますが、自宅に設備がある人はほとんどいないでしょう。ホームセンターや東急ハンズなどでカットしてもらった方が無難です。
工具
精密ドライバーは必須となります。安いドライバーはネジ山を潰しやすいため、日本製の精密ドライバーセットを1つ揃えておきましょう。数十種類のドライバーがセットになったものが2000円以下で売られています。
ネジ
地味だけれども必ずお世話になるのがネジです。ケースから自作する人は使い慣れた定番のネジ規格を持っておくと便利。おすすめは「M3ネジ」で、入手性が高く使いやすいです。
一般的なPCパーツ
マザーボードやCPUなどの一般的なPCパーツも必要になります。
4.組み立てる
すべての準備が揃ったら、焦らずゆっくりと組み立てていきましょう。MOD PCには想定外の状況がつきものです。計画・設計時のミスでうまく組み立てられない場合は、設計段階に戻って準備を練り直しましょう。数カ月かけてじっくりと組むことをおすすめします。
できれば毎日1枚でいいので制作過程を写真に収めておくといいでしょう。Twitterやブログで定期的に制作過程を公開することで、他のユーザーから応援やアドバイスがもらえるかもしれません。
初心者さん必見!お手軽なMOD PCの始め方
PC内部を見せやすい強化ガラスのケースを揃えよう
PCケースから自作するのが難しい初心者さんは、強化ガラス製のPCケースを使いましょう。強化ガラス製のPCケースは従来使われていたアクリル製よりも、以下の点でメリットがあります。
- 透明度が高い
- キズがつきにくい
- 黄ばみにくい
アクリル製よりちょっぴりお値段は張りますが、長く使えるのでコストパフォーマンスは高いです。扱いが不慣れでケースにキズをつけやすい初心者さんだからこそ、強化ガラス製のPCケースをオススメします。
JONSBO U4R
6000円台と安価ながらスタイリッシュで使いやすい形状が人気の強化ガラス採用PCケース。この価格で片方の側面が全面強化ガラスというのは珍しいです。
MOD PC初心者はLEDライティングから始めるのが安全&手軽
MOD PC初心者はまずLEDライティングから始めてみましょう。LEDライティングによく使われるPCパーツは以下の通りです。
- ケースファン
- CPUファン
- メモリ
今どきのPCケースは最初からケースファンがLEDライティング対応になっているものが多いです。さらに一歩進んでLEDライトの光り方を制御したければ「コントローラ搭載ユニット」を導入しましょう。これによって、光り方や色を自由にコントロールできるようになります。
BTOで雛形を作ってもらうのもあり
BTOショップの中でも以下の2ショップは自由度の高いオーダーが可能。技術力に自信がない初心者さんは、土台となるPCをBTOショップで構築してもらい、そこから徐々に改造を進めていくというやり方がオススメです。
PC-take
「PC-take」はフルカスタマイズBTO専門の自作PCショップ。PC-takeは数種類のプランから選ぶだけのBTOショップではありません。メールでショップとやり取りをして要望を細かく伝えることで、他の大手では不可能な融通の効くフルカスタマイズBTOが可能となっています。本格水冷やLEDライティング、PCケースの塗装も請け負っており、MOD PCのための土台を構築できるでしょう。
PCワンズ
PCワンズもフルカスタマイズに力を入れたBTOショップです。PCワンズで取り扱っているPCパーツだけでなく取り寄せも可能となっています。
MOD PCの組み立て方の注意点は「感電、漏電、水漏れ、発火」
自由に組めるMOD PCは、それだけ想定外の事故が起こりやすくなってしまいます。本格水冷の水漏れ(液漏れ)、外部電源からの漏電、そしてもっとも怖い発火。自分の知識に応じて無理せずにMOD PCを組むようにしましょう。背伸びは厳禁ですよ!
究極の自作PC「MOD」の始め方や組み立て方に必要なものが揃ったら、注意点に気をつけて組んでみよう!
主に初心者さんを想定してMOD PCの始め方や組み立て方を解説してきました。MOD PCは目的も作り方も全てが自由すぎて、最初は何から手を付けたらいいのかわかりづらいところがあります。この記事で紹介した5ステップ「お手本を探す→設計→準備→組み立て→公開」を1つ1つじっくりとクリアしていきましょう。実用性やコストパフォーマンスのことは忘れ、面白さや組み立てるやりがいを重視して、とっておきのMOD PCを組んでみてください!