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    MOD PCは「人と同じPCは嫌だ」「PCパーツを買ってきて組み立てるだけではつまらない」という自作PCユーザーから注目を集めている、究極の改造自作PCです。この記事ではMOD PCの始め方や組み立て方、注意点、さらにはMOD PCの最新事情を徹底的に解説しています!
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MOD PCは「人と同じPCは嫌だ」「PCパーツを買ってきて組み立てるだけではつまらない」という自作PCユーザーから注目を集めている、究極の改造自作PCです。この記事ではMOD PCの始め方や組み立て方、注意点、さらにはMOD PCの最新事情を徹底的に解説しています!

■ MOD PCとは?見栄えを追求した究極の改造PC

  • MOD PCは徹底的に改造を施した自作PCの一種

「MOD PC(モッド ピーシー)」とは、ここ5年ほどで自作PC界に定着し始めた最新キーワードです。MODには改造・変更(Modification)という意味があり、徹底的に改造を施したPCのことをMOD PCと呼ぶようになりました。

 

  • 性能向上が目的ではなく見栄えを追求した改造

普通の自作PCとMOD PCは何が違うのでしょうか?MOD PCには明確な定義が存在するわけではありません。ただ、一般的には「見た目の派手さや奇抜さにこだわった改造自作PC」がMOD PCと呼ばれています。

>> 関連記事 :「はじめて自作」第5回 さぁ自作PCを組み立てよう!(全体の手順と注意点)

自作PCといえば、好きなパーツを組み合わせることで自分の好きなスペック・性能にできるという点が大きなメリット。大量の動画を保存するために3TBのHDDを4台も搭載したり、ハイスペックなゲームを快適にプレイするために10万円超えのグラフィックボードを2枚も積んだりなど、主に性能面に特化して組むユーザーが多いです。自作PCを組む動機として、PCの性能をアップすることを重視していることがその理由。あるいは自作することで費用を抑えるといった目的のユーザーもいるでしょう。

それに対してMOD PCは実用性やコストパフォーマンスを重視しません。それよりも「見た目の派手さ」や「奇抜さ」「インパクト」などを重視します。実用性やコストパフォーマンスを犠牲にしてまでも、派手で人の目を惹きつけられるPCを組むことにこだわって、徹底的に改造を施すのがMOD PCの真髄なのです。

 

・従来の自作PC…性能アップやコストパフォーマンスが目的

・MOD PC…見た目の派手さ、奇抜さ、面白さを追求するのが目的で実用性は度外視

 

  • ゲームソフトを改造する「MOD」とは違うもの

MODという単語を見ると、ゲームソフトの改造ツールを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかしMOD PCとゲームのMODは全くの別物です。改造/改変という語源が同じなために、同じMODという単語が使われていますが、両者に直接的な関係はありません。

ゲームソフト向けのMODとは、ゲームデータを改変してグラフィックを変更したり、新しいマップやアイテムなどを追加したりする非公式のパッチのことです。ゲームユーザーが自発的に作成しているもので、大掛かりなものだと元のゲームのプレイ環境を大幅に向上させられるものもあります。自作PCにおけるMODの情報をインターネットで入手したければ、「MOD PC」と検索するといいでしょう。ただ単に「MOD」だけですとゲームソフトの方の情報が表示されてしまうので注意です。

>> 関連記事 :【2019年版】はじめてのPCゲーム大全集 -必要なもの/機材の選び方/注意点- 【最新版】

■ 具体的にどんなMOD PCがあるの?カッコいいMOD PCを紹介

  • 透過液晶でサイドパネルに映像を流す最先端MOD PC

MOD PCの主流となっているのが、透過液晶を使ったサイドパネルです。見た目にこだわるタイプの自作PCでは、アクリルや強化ガラス製のPCケースを使うことでPCの内部をあえて見せる手法が使われています。MOC PCではそこからさらに一歩進んで、背景が透けて見える液晶をサイドパネルに設置して映像を流し、PCケースのサイドパネルにキャラクターが浮かび上がるような、幻想的な表現を可能としました。

高度な透過液晶テクニックを使いこなせば、PCケース内にホログラムのようにキャラクターを浮かび上がらせることも可能です。初音ミクがPCケース内で踊っているように見せたMOD PCは、一時期ネットでかなり話題になりました。

サイドパネルの液晶に映像を流しても、PC自体の性能アップに何ら貢献はしません。むしろ電気代や発熱面で不利になり、PCとしては使いづらくなるでしょう。しかしMOD PCユーザーはPCとしての使いやすさやコストパフォーマンスよりも、見た目にこだわります。性能アップどころかマイナスにすらしてしまう透過液晶が流行しているのが、何よりの証拠です。

>> 関連記事 :私が見かけた驚きのPCを紹介します!こだわりのPC4選!光キラキラ編

  • 派手な本格水冷も立派なMOD PC

カラフルな冷却水を使った本格水冷も、MOD PCでは定番の手法の1つです。水冷はCPUやグラフィックボードを冷やすためのもの。空冷よりも冷やす力が強いために、オーバークロックCPUやハイスペックなグラフィックボードの発熱を抑える目的でよく使われています。本来は性能アップを目的としたものなのです。

MOD PCでは赤や青、緑などカラフルな色の冷却水をケース内部で循環させることで、見た目の派手さを追求しています。MOD PCのユーザーの中にはCPUなどのPCパーツは全く冷やさず、冷却水をただ循環させている人もいるぐらいです。いわば何も冷やさない冷却水というわけです。「そんなものに何の意味があるの?」という考えは、無粋というもの。MOD PCとは性能や組み立てるコスト、電気代などを犠牲にしてまでも見た目に拘るものなのです。

  • 初心者向けのLEDライティング

透過液晶や本格水冷には、普通の自作PCで要求されるレベルを超えた技術力や知識が必要。自作PC初心者が手を出すには、ちょっと敷居が高いかもしれません。そこで自作PC初心者にオススメなのがLEDライティングです。LEDライティングとは、光るPCパーツをケース内部に使った手法です。普通のCPUファンをLEDライトがついているCPUファンに交換するだけでLEDライティングが可能なので、特に高度な技術や知識は要求されません。初めて自作PCに挑戦するような初心者ユーザーでも、安全かつ低コストでMOD PCが組めるでしょう。

 

  • PCケース内でUFOキャッチャーがプレイできるって…それはPCなの!?

PCの定義をひっくり返すような奇想天外な一品が「UFOキャッチャーMOD PC」。ゲームセンターで人気のUFOキャッチャーをMOD PCに組み込み、実際にプレイできてしまうというマシンです。もはやそれはPCと呼ぶべきなのかどうか微妙なところですが、このぐらい突き抜けた自由さこそがMOD PCの魅力でもあります。作っている本人が楽しければそれで構わないのです。

UFOキャッチャーPC以外にも、おもしろ系MOD PCが多数発表されています。

>> 関連記事 :私が見かけた驚きのPCを紹介します!こだわりのPC4選!変わり種編

 

・流しそうめんとPCが融合したMOD PC

・大理石でPCケースを自作したゴージャスなMOD PC

・スーパーファミコンの筐体を使ったMOD PC

・自転車を漕いで発電しながら使うMOD PC

・振り子の原理を使って冷却水を循環させるポンプレスな本格水冷MOD PC

 

ツッコミどころが満載な、素敵なMOD PCの数々ですね。ぜひ皆さんも想像力をフル稼働させて、世の中をあっと驚かせるおもしろMOD PCを作ってみてください。

 

■ MOD PCの始め方&組み立て方

  • ネットやMODコンテストでお手本となるMOD PCを見つけよう

MOD PCは自由そのもの。「このように組めば完成」という王道はありません。その自由さが魅力な一方で、あまりにも自由すぎて取っ掛かりがつかめないという人も多いのではないでしょうか。

なんとなく作りはじめてもMOD PCは完成しません。まずは自分が作りたいMOD PCの構想をしっかりと練る必要があります。著名なMODユーザーのなかには構想だけで3ヶ月、パーツ集めに6ヶ月、構築に1年近くをかける強者だっているのです。MOD PCは自由がゆえに、しっかり準備をしないとありきたりな仕上がりになってしまいます。そこで参考になるのが先輩MOD PCユーザーの作品です。インターネットやMODコンテストでは、ベテランユーザーの渾身のMOC PCが多数公開されています。

 

・MOD PC EXPO(モッド ピーシー エクスポ)

MOD PC EXPOは、PCパーツショップの「ツクモ(TSUKUMO)」が主催しているMOD PCイベントです。2015年から2017年にかけて開催され、「流しそうめんPC」に「鹿威しPC」、さらには「自転車のペダルを漕いで発電するPC」など、お馬鹿なパワーワードが炸裂した伝説のMOD PCイベントとしても知られています。2018年は開催されなかったMOD PC EXPOですが、2019年以降の復活を期待しましょう。

他にも以下のようなMOD PC関連のオフ会が定期的に開かれています。

 

・大阪Mod PCオフ会

・自作オフ会 in AKIBA

 

MOD PC関連のイベントをチェックして、最新のMOD事情を仕入れておきましょう。

  • MOD PCパーツはどこで買えばいい?BTOショップでもOK

・PCパーツショップ

CPUやマザーボードなどのPCパーツは、一般的なPCパーツショップで購入しましょう。ただし、実店舗のPCパーツショップは性能アップのためのパーツがメインなので、見た目重視のMOD PC用パーツの品揃えは少なめです。マニアックなLEDライティングパーツや、本格水冷キットなどについてはネットショップの方が品揃えは多いでしょう。

 

・DIYショップ(ホームセンターや東急ハンズ)

PCケースから自作するなど本格的なMOD PCを作るなら、ホームセンターなどのDIYショップにお世話になりましょう。木材、アクリル板、金属板など定番の素材はすべて揃います。寸法を測ってきれいにカットもしてくれるので、大掛かりな加工用具を揃える必要はありません。

>> 関連記事 :自作PC初心者はここで躓く、3選! ネットショップで何買えばいいのかわからない辛い!編

・BTOショップ

BTOで組んでくれるショップを活用する方法もあります。オーダーメイドでPCケースから自由に選定できるBTOショップがオススメです。

 

  • スケスケなPCケースが初心者には手っ取り早い

初心者がMOD PCを組むには、まずPC内部が透けて見えるPCケースから揃えるのがオススメです。既存の自作PCのケースをスケスケ系に変更して、光るCPUファンを設置すれば立派なLEDライティング系MOD PCが完成します。ここから徐々にステップアップして本格的なMOD PCへの取っ掛かりをつかみましょう。

内部が透けて見えるPCケースは「強化ガラス製」と「アクリル製」の2種類が主流で、MOD PCユーザーには透明度が高い強化ガラス製が人気です。強化ガラス製は少し高い分、透明度が高くて傷がほとんどつきません。MOD PCケース内部を綺麗に見せられるのでオススメです。

アクリル製は安価ですが透明度が低く、長く使っていると黄ばみやすいです。キズもつきやすいので使っているうちに徐々にみすぼらしい見た目になってしまいがち。最近は強化ガラス製のPCケースも価格が下がってきているので、アクリル製は避けるようにしましょう。

>> 関連記事 :2019年版!PCケースでおすすめの選び方は?基礎知識から徹底解説!

 

  • さあMOD PCを組み立ててみよう!

必要なものがすべて揃ったらさっそくMOD PCを組んでみましょう。最初は失敗がつきもの。トライ&エラーを繰り返して、徐々に組み立てていくようにしてください。焦りは禁物です。MOD PCの始め方・組み立て方の詳細については、以下の記事でさらに掘り下げています。

>> 関連記事 :MOD自作PCの始め方/注意点/組み立て方を解説!必要パーツやBTOの活用法も

 

■ MOD PCの最先端「透過液晶」って何?

  • 液晶の奥が透けているのが透過液晶

MOD PCの一大ムーブメントになっている「透過液晶」についても掘り下げておきましょう。すでに簡単に触れましたが、透過液晶とは液晶の奥側が透けて見えるものです。奥側が透けて見える液晶は視認性が悪く、普段使いする上ではデメリットにしかなりません。例えばスマホの液晶の奥が透けて見えてしまうのを想像してみてください。画面が見づらくなりストレスが溜まってしまうでしょう。この奥側が透けてしまうという特徴を逆手に取って、PCケース内部を見せつつもサイドパネルに映像を流すのが、ここ最近主流のMOD PCの手法です。

 

  • 安い中古の液晶ディスプレイを改造して透過液晶にしよう

ここからは透過液晶の作り方について解説していきましょう。残念ながら透過液晶は一般ユーザー向けに販売されていません。業務用としても大量ロットでなければ購入は難しいです。そこでMOD PCユーザーは透過液晶をDIYで自作しています。自作とは言っても、完全に自分で組み立てるわけではありません。既存の液晶ディスプレイを分解して、液晶の透け防止用の層を取り除くことで透過液晶を作っています。

液晶はもともと透明で、奥側が透けて見えるようになっています。そのまま製品に組み込んでしまうと画面が見づらいため、透けない背景と光源(バックライト)が液晶の背景に組み込まれています。そこで液晶ディスプレイを分解して、背景と光源を除去してあげれば透過液晶のできあがりというわけです。分解するときはマイナスドライバーを使って丁寧に1つ1つの層を切り離してください。

 

  • おすすめの液晶ディスプレイのスペックとは

MOD PCの透過液晶を作るのに適した液晶ディスプレイのスペックを確認しておきましょう。まずは液晶パネルの駆動方式です。

・TN方式…視野角が狭い、透明度が高い、コストが低い

・VA/IPS方式…視野角が広い、透明度が低い、コストが高い

「視野角」とは液晶が映し出す映像を快適に視認できる角度のことです。視野角が広いほうが、正面だけでなく斜めから見てもキレイに液晶画面を視認できます。逆に視野角が狭いと、斜めから見た時に液晶画面に何が映っているのか判別しづらくなります。「透明度」が高いほうが、液晶越しに見える背景がよりくっきりと透けて見えます。PCケース内部をよりよく見せたい場合は、透明度の高いTN液晶が向いているでしょう。

このようにTN/VA/IPSのそれぞれの液晶パネルの駆動方式で特徴は異なりますが、透過液晶として使う分にはそこまで劇的な差がないのが実情。画質よりもコストにこだわってTN方式の安い液晶ディスプレイを使うMOD PCユーザーも多いようです。

また液晶画面の表面処理方式によっても特徴が異なります。

・グレアパネル…テカテカ&くっきり&高いコントラストでMOD PC向け

・ノングレアパネル…くもっており地味な印象

MOD PCのサイドパネルに使う透過液晶としては、グレアパネルの方が向いています。ノングレアパネルはくもっており発色も悪いため、MOD PC向けの透過液晶としては地味な印象を与えてしまうでしょう。

  • 透過液晶の組み立て方のコツや注意点とは

・ケース内部を明るくすると液晶の視認性が良くなる

液晶は光源(バックライト)がないと、視認性が極端に下がります。スマホのバックライトをもっとも低くしたときの画面を想像してみてください。暗いところであればともかく、明るい昼間では液晶に映っている情報がほとんど読み取れないでしょう。透過液晶はバックライトを除去しているので、PCケース内部から光源を供給しなければいけません。透過液晶専用の光源を用意しても構いませんが、CPUファンやケースファンなどPCケース内部のLEDライティングを光源とする手法が一般的です。

 

・壊れても構わない中古液晶ディスプレイで練習しよう

既成品から透過液晶をDIYで作るのはそれなりに難易度が高く、液晶内部の知識に乏しければあっさりと壊してしまいがちです。できれば最初は安い中古ディスプレイで練習してみてください。オークションサイトや中古ショップで「ジャンク品」として売られている訳ありの液晶ディスプレイは、透過液晶の練習台にうってつけです。ヤフオクでは液晶画面に線が入っているものやドット欠けが酷いジャンク品が、2000円前後という格安の価格で取引されています。このぐらいの価格であれば失敗して壊してしまってもあまり財布は痛みません。思う存分練習台に使いましょう。

 >> 関連記事 :自作PCをお勧めする 7つの 理由:その1 – とにかく自分好みの1台に出会える

 

■ MOD PCの注意点とは

  • 漏電・水漏れ・静電気…MOD PCは危険だらけ!?

MOD PCを組み立てる時の注意点についてもおさえておきましょう。一般的な自作PCで重大な事故が起こることはまれです。よほど変なことをしない限り感電・発火・漏電・水漏れが起こることがないよう、各メーカーは高品質なPCパーツを作っています。

しかしMOD PCとなると話は一変。MOD PCは普通の自作PCよりも自由度が高い分だけ、きちんと設計・管理しないと漏電や水漏れなどのリスクが高くなり、最悪の場合はMOD PCが原因で火事になることすらもあります。自作PC歴が長い利用者であればリスクを正確に判断できますが、自作PC歴が浅い人がMOD PCに挑戦すると、自分の技術や知識では制御できないことにまで手を出してしまいがちです。

>> 関連記事 :水冷チャレンジャー必見!失敗しない攻略本 こんな凄い水冷自作PCを目指そう!おすすめのかっこよすぎる水冷PC7選

  • 注意点1:本格水冷は水漏れに注意

本格水冷はMOD PCの定番的な手法でしょう。一方で本格水冷は水漏れ(液漏れ)のリスクがあり、技術力の低いユーザーだと一発でPC全体を破損させてしまう危険性があります。本格水冷で水漏れが起こりやすいのは以下の2箇所です。

・リザーバー

・チューブ(配管)のつなぎ目

特にMOD PCの本格水冷で注意が必要なのはチューブ(配管)のつなぎ目。MOD PCはカラフルな冷却水をより強調して見せようとして、PCケース内に過剰なまでに冷却水を循環させようとしてしまう傾向にあります。しかし、循環させるチューブの長さが長くなるほどチューブ同士のつなぎ目が多くなり、水漏れリスクも比例して高まるのです。水漏れさせないためにはチューブ同士のつなぎ目をしっかりチェックして、本格的な稼働の前に水漏れしていないかどうかを慎重に見極める必要があります。

また、万が一水漏れをしてしまっても、MOD PC全体が破損しないようなリスクマネジメントが必要です。電源ユニットやマザーボードには常に電流が流れています。この電流と水が交わってしまうと、PCパーツに過剰な電流が流れて破損してしまうばかりか、感電や発火の恐れがでてくるのです。冷却水にはクーラントと呼ばれる専用の液体を使いましょう。クーラントは絶縁性が高いため、マザーボードに触れても漏電・感電しにくくなっています。逆に精製水や水道水は電気を通しやすいので、本番の稼働中に使うのは避けてください。

冷却水が流れるチューブやリザーバーの下に、電源ユニットやマザーボードを配置しないようにするのも大事です。もし水漏れが起きれば、重力によって水は真下に落ちていきます。そのため、水漏れ箇所の真下にマザーボードや電源ユニットを配置しないだけでも、破損・感電・発火のリスクをかなり軽減可能です。

>> 関連記事 :水冷チャレンジャー必見!失敗しない攻略本 自作PC初心者でも組める「本格水冷」のススメ

 

  • 注意点2:オープン型のPCケースはホコリ対策を万全に

一般的なPCケースには必ず天板が設けられており、PC上部からホコリが内部に侵入しにくいよう作られています。CPUファンで吸入する空気に含まれたホコリはPCケースに入ってしまいますが、PCを使っていない状態ではほとんどホコリは入りません。それに対してMOD PCでよく使われる天板がないオープン型のPCケースは、上からホコリが侵入し放題となってしまいます。長時間使っていなくても、ホコリがマザーボードに積もりやすいのです。ホコリが溜まった状態で通電してしまうと発火して、火災の原因にもなりかねません。

オープン型のPCケースなどを使って外気とマザーボードがダイレクトにつながっているMOD PCを作った場合は、定期的にホコリを除去するようにしましょう。数百円で購入できるエアーダスターでホコリを吹き飛ばすだけで大丈夫です。またなるべくマザーボードを寝せた状態(水平)で設置するのではなく、立てた状態(垂直)で設置しましょう。そうすることで上部から侵入したホコリも積もりにくくなります。

 

  • 注意点3:漏電対策にアース線をつなぐ

一般的な自作PC用パーツだけを使っていれば、滅多なことでは漏電はしません。しかしMOD PC用に設置した透過液晶などに外部から電源を供給する場合は漏電のリスクがでてきます。もしMOD PCを触って「ピリピリ」と感じたら、漏電している可能性が。微量の電流であれば触っても特に問題はありませんが、水や湿気などが絡むと一気に大きな電流が流れて感電してしまいかねません。

漏電を大きな事故につなげないために、アース線(接地線)をつなぎましょう。アース線は電流を大地に逃がす役目を果たしてくれます。特に本格水冷でPCケース内に冷却水を流すなら、アース線は必須です。電源ユニットのコンセントについているアース線は必ずつないでください。またPC用の電源ユニット以外にも、透過液晶などに外部から電力を供給しているなら、そちらにもアース線をつないでおきましょう。

>> 関連記事 :自作PCで気をつけたい相性とは?解決のポイントと対処法

  • 背伸びをしないでコツコツと経験を積んで安全に組もう

MOD PCの組み立て方の注意点をいくつか紹介しました。他にも以下の2点に注意しておきましょう。

・MOD PC稼働中は目を離さない

MOD PCを組んだ直後は、PC稼働中にその場を離れないようにしましょう。万が一発火した時でも、すぐ近くにいれば即座に対処することができます。外出時や就寝中にMOD PCを動かしたままにするのは、かなりのベテランユーザーになってからにしましょう。

・内部を定期的にメンテナンスする

ホコリが溜まっていないかどうかや水漏れしていないかどうかなど、MOD PC内部は定期的にチェックするようにしましょう。面倒に感じるかもしれませんが、手がかかるMOD PCほど愛着も湧いてくるものです。とにかく最初はあまり背伸びをせずに、自分のできる範囲でコツコツと経験を積むようにしてください。安全第一という意識を心がければ大きな事故を起こすことはないでしょう。自作PC初心者は背伸びをせずに、敷居の低いLEDライティングあたりから始めれば安全です。

>> 関連記事 :「はじめて自作」第16回 -トラブルシューティング【もし起動しなかったら?!】編-

 

■ MOD自作PCの組み立て方に教科書はなし!始め方・必要パーツ・注意点がわかったら早速組んでみよう

究極の改造自作PCとも称される「MOD PC」について、組み立て方や必要なもの、注意点などを解説してきました。とても長い記事でしたので、最後に重要点をまとめておきましょう。

>> 関連記事 :【2019年版】はじめての自作PC大全集 -必要なもの/パーツの選び方/手順- 【最新版】

1.MOD PCは設計が大事

行きあたりばったりの組み立て方では行き詰まりやすいのがMOD PCです。複雑なことをやろうとすればするほど、設計段階で綿密な計画を立てるようにしましょう。

2.透明度が高く長持ちする強化ガラス製のPCケースを選ぶ

少しだけお値段は張りますが、アクリル製よりも強化ガラス製の方が見栄えのするMOD PCを作りやすいです。キズがつきづらく変色しにくいので、結果的に長く使えてお買い得な強化ガラス製のPCケースを選びましょう。

3.初心者は簡単&安全なLEDライティングから

初心者さんは背伸び厳禁。まずは簡単にできるLEDライティングから始めましょう。少しずつ経験を積んで技術を身につけてから、本格的なMOD PCの世界へ突入するといいでしょう。

4.本格水冷を導入するなら冷却水は絶縁性が高いクーラントを使う

本格水冷に使う冷却水にはクーラントを使いましょう。電気を通しにくい性質を持っているので、万が一の水漏れ時にも安心です。精製水よりも費用はかかってしまいますが、安全を再優先してクーラントを使ってください。

5.透過液晶はMOD PCの華なので一度は試してみよう

サイドパネルに映像が流れる透過液晶はMOD PCの最先端です。PCケース内部のLEDライティングとの合わせ技で、何とも言えない幻想的な雰囲気を醸し出すことができます。透過液晶のテクニックを磨けば3Dホログラム風の映像をPCケース内部に浮かび上がらせることも可能。ぜひ一度は試してみましょう。

 

MOD PCには「こうしなければいけない」という教科書はありません。王道もない、全てが自由な世界です。もちろん最低限の安全性は意識しなければいけませんが、それ以外は完全にあなたの自由となります。定番のLEDライティング&本格水冷でド派手なMOD PCを作るもよし。ひたすらネタに走るのもOK。まだ誰も挑戦したことのない未知の領域に踏み込むのもよし。何だってありです。さああなたの想像力をフル稼働させて、世界をあっと驚かすMOD PCを作ってみましょう!


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