自作PCは人生の相棒!おとはすとQOL爆上がりの理想のPCを組んでみた!【組み立て編】
【おとはすの自作やろうぜ!! 第3回】
前回の【アキバ編】では、おとはすと一緒に秋葉原のPCショップをまわり、自作PCに必要なパーツを購入しました。いよいよ今回は組み立て編です! パーツを前にひるみつつも、おとはすの「大丈夫! 絶対にできます!」という言葉を励みに、「DIGITAL DIY」のTwitterの中の人で自作PC初心者のヒヨコが実際に組んでいきます。一体、どんなPCが出来上がるのでしょうか!?
(今回の記事は、撮影時のみマスクを外して撮影しています)
(前回記事) 自作PCは人生の相棒!おとはすとQOL爆上がりの理想のPCを組んでみた!【アキバ編】 |
十束おとはさん
アイドルグループ「フィロソフィーのダンス」メンバー。愛称は「おとはす」。ファミ通4代目ゲーマーズエンジェルとしても活動し、ゲーマーや自作PC好きアイドルとして知られている。ニッポン放送で「十束おとは自作PCの世界」などのラジオ番組を持つなど、自作PC愛にあふれた活動も注目を集めている。シングル『ドント・ストップ・ザ・ダンス』でメジャーデビュー。
YouTube「おとはすチャンネル」:https://www.youtube.com/c/otohasuchannel
Twitter:@ttk_philosophy
Instagram:https://instagram.com/otohasu/
フィロソフィーのダンスHP:https://danceforphilosophy.com
まずは、ドドンとそびえ立つパーツと向き合う
おとはすからの指示に従い、まずは購入したパーツに一人向き合うヒヨコ……。ものの1分で、そびえ立つパーツの迫力に負けて「む、無理かも……」と肩を落とします。前途は多難ですが、とりあえずパーツ類を箱から出して確認してみます。
(写真左)【ケース】COOLER MASTER MasterBox Q500L デザインとサイズ感が気に入り購入 (写真右)【電源】Corsair CX550F RGB 光るファンがカッコイイ! |
(写真左)【マザーボード】ASRockのB460M Steel Legend 見た目の良さと性能のバランスがGOOD! (写真右)【CPU】インテルのCore i5 10400 まずは付属の純正クーラーで運用 |
(写真左)【メモリ】CorsairのCMW16GX4M2A2666C16W 光ることが大原則! (写真右)【SSD】Western DigitalのWDS500G280 価格と性能のバランスで選択 |
(写真左)【液晶ディスプレイ】BenQのGW2480おとはすとお揃い (写真右)【キーボード、マウス】Razer デザインがカッコイイ! |
ヒヨコがパーツを箱から出していると、おとはすがさわやかに登場。
おとはす:おはようございます!
ヒヨコ:師匠! 待ってました! もう不安で不安で……。
おとはす:大丈夫です! 絶対できますから。では、早速はじめましょうか!
おとはすの登場でがぜん元気になったヒヨコ。いよいよ組み立て開始!
「自作初心者あるある」の静電気問題!
ヒヨコ:今回、組み立てる前にTwitterでみなさんに自作にまつわる失敗談などのエピソードを募集したら、拡散してくださった方もいてとても盛り上がったんです!
おとはす:読みました! みなさんいろいろな経験をされていて面白かったです。
ヒヨコ:それで、冬場は特に静電気が怖いということと、組み立て時にケガをすることもあると聞いたので、自前の手袋を持ってきました!
謎の革手袋にはおとはすもびっくり!
おとはす:そ、その手袋は……かわいいけど使えません(笑)。ケガの対策は気をつけながら丁寧にやれば、たぶん大丈夫です。静電気対策も基本的にはしっかり手を洗えば平気ですよ!
ヒヨコ:そうなんですか!
おとはす:とはいえ、私も初めて組んだときは裸に手袋で組もうとしていました……(笑)。ネットのみなさんに「服を着て!」とアドバイスをいただき、なんとか裸は免れましたが……。
ヒヨコ:師匠にもそんな失敗談が……!
おとはす:そうなんです。では、手を洗いましょう!
手洗いすることで体にたまった静電気が放出できる
マザーボードの説明書に沿って組めば、大丈夫!
おとはす:まずはマザーボードに部品を取り付けていくところからはじめましょう。基本的にはマザーボードの説明書の手順に沿って組んでいけば大丈夫です。違うことをしそうになったら言うので、まずは自分でやってみてください。
ヒヨコ:わかりました! 説明書を見てやってみます。
マザーボードの説明書をしっかり読むヒヨコ
マニュアルのイラストを見ながらCPUを取り付けていく
おとはす:CPUを取り付けるときは、入れる向きに気をつけてください。方向が合っていればすっと入ります。
ヒヨコ:CPUについている印をあわせて入れるんですね……。入りました! そしてこのレバーで固定する。できました!
おとはす:次にCPUファンを取り付けます。イラストではCPUにグリス(※1)を塗るようになっていますが、今回は純正のファンなので、ファンの裏についているグリスで大丈夫です。
ヒヨコ:便利ですね! Twitterでグリスを塗りすぎてはみ出した、という書き込みがあったのでドキドキしていました。
(※1)CPUクーラーとCPUが接触する部分に塗る潤滑剤の一種。グリスを塗ることでより効率よく冷却できる。
純正クーラーの背面にはすでにグリスが塗ってある
ファンをマザーボードに固定して、ファンの電源コードを接続
おとはす:次はメモリなのですが、まずはメモリを挿す部分の形状と、メモリの形状が合うように向きを合わせてください。
ヒヨコ:Twitterの書き込みでもメモリに関する失敗談が多かったので、緊張しますね。
おとはす:実は私も最初はメモリの挿し方が甘くて起動しなかったんです。女の人だと、結構頑張って力を入れるぐらい、挿しちゃって大丈夫ですよ!
マザーボードのスロットとメモリの形状をしっかり見て確認
メモリは力を入れてしっかり押し込んで!とおとはす
おとはす:メモリを2枚とも挿したので、つぎはSSDも接続しましょう。これもメモリと同じように挿すところの形状をよく見れば大丈夫です。
ヒヨコ:はい! だいぶできてきた感じがしますね!
マザーボードにSSDを接続して、ネジでしっかり固定
いよいよケースとマザーボードを接続
ヒヨコ:マニュアルだとケースのケーブルをマザーボードに接続するという手順になっています。
おとはす:ケースのフロント部分にあるUSB端子などのケーブルをマザーボードの端子に接続します。ケーブルの表示を見て、マザーボードのマニュアルにある端子の位置にはめ込んでください。
マニュアルを見ながらケーブルを差し込んでいく
おとはす:次はいよいよマザーボードをケースに組み込んでいきますよ。
ヒヨコ:マニュアルには「I/O パネルシールドを取り付ける」と書いてあります。
おとはす:これも自作失敗あるあるで、先にパネルを取り付けるのを忘れてマザーボードを取り付けてしまうと、あとでもう一度取り外してやり直すはめになるんです。パネルはパチッと音がするまではめ込んでください。それができたら、マザーボードをケースに固定します。
パネルシールドをケースにはめ込みます
マザーボードをケースに入れ、端子を背面の穴に合わせてはめ込み、ネジでケースに固定
ヒヨコ:すごい! できあがってきました!
おとはす:もう少しです。あとは電源をケースに固定して、電源ケーブルをマザーボードに接続していく作業です。マニュアルをよく読めば難しくないです。がんばって!
ケースに電源を固定し、ケーブルを接続していく
自作PC初号機がついに完成……か!?
おとはす:パーツ類はこれでほとんど接続できたので、PCケースを閉じる前に一度電源が入るかテストしてみましょう。
ヒヨコ:わあ、ついに!
電源ケーブルを挿し、ディスプレイをつなげて、テストの準備が完了。おとはすに促されて恐る恐る電源スイッチを押すが、CPUのファンは回るものの、起動せず!
おとはす:あれ、なんでだろう?
マザーボードを覗き込み接続の様子を確認すると、CPUへ電力供給をするケーブルが挿し込まれていないことが判明。これを挿し直して再度電源ON! 今度は電源が入り、ディスプレイにBIOS設定画面が表示されました!
BIOS設定画面が表示されたらOK!感動の瞬間
ヒヨコ:やったあ! これで成功ですか?
おとはす:成功です! 完成まであと少しです。ケースを閉じて、仕上げていきましょう!
最後にケースのフタを閉じるときも「ネジは対角線ごとに締めて」と指示をするおとはす
完成したPCを前に喜ぶ2人! ヒヨコの顔に喜びが満ち溢れている
おとはす、ヒヨコの「相棒」の名付け親に!
ヒヨコ:おとはすさんのおかげでついにい完成しました。本当にありがとうございました。
おとはす:私は見ていただけなので、ヒヨコさんが1人でやったようなもんです。
ヒヨコ:おとはさんがいなかったら、とても1日ではできなかったと思います。おとはさんは1人で組んだんですよね……やっぱりすごいです!
おとはす:私が初めて組んだときは、朝から晩まで丸1日かかりました。わからないことがあったときにはインターネットで質問をすると、いつの間にか匠が現れて「こうするといいよ」と助言してくれるんです。アドバイスをくれたみなさんのおかげで組めました。
ヒヨコ:実際に組んでみて、わからないことはインターネットで聞いたり、動画を見たりすれば、なんとかできるものなんだなという気がしました。
おとはす:一番大変だったのはどこでしたか?
ヒヨコ:メモリを挿すところですね。どれくらいの力加減でやればいいのかわからなかったので、かなり力を込めて押し込みました。力加減が難しかったです。
おとはす:わかります。私も最初はそれで失敗しました。
ヒヨコ:ところでおとはさん、前に言っていた「自作PCは人生の相棒」という言葉に感銘を受けたので、私の相棒に名前をつけようと思うんです。おとはさん、ぜひ名付け親になってください!
と、名付けに関する本を3冊取り出すヒヨコ。
おとはす:なんですかこれ! 怖い!(笑)
おとはすは笑顔を見せつつも引き気味……?
ヒヨコ:名前をつけていただくのに参考になればと思い、持ってきました。できたら、世界に通じる名前にしてほしいなと。
おとはす:世界ですね。わかりました! 本を参考に考えてみます!
本を見ながら、ヒヨコの無茶振りに応えてくれるおとはす
おとはす:決めました! 「ハク」でどうでしょう? 『世界で通じる名づけBOOK』(世界文化社)によると、ハワイ語で「作り上げる」という意味があるらしいです。
ヒヨコ:まさに自作PCですね! 「ハク」という響きもかっこいいです。世界でも日本でも通じる名前で気に入りました。嬉しいです!
電源部分や内部のメモリなどが光り輝くヒヨコの相棒の名前は「ハク」に決定!
自作PCなら、さらに自分好みにカスタマイズできる
ヒヨコ:前回の買い物と今回の組み立てにお付き合いいただきありがとうございました。自作初心者と組んでみて、いかがでしたか?
おとはす:自作初心者の方の買い物や組み立てに付き合ったのは初めてだったので、とても楽しかったです。ヒヨコさんは自作PCへのモチベーションも高いので、これからさらに自分好みに仕上げていってほしいなと思っています。
ヒヨコ:いろいろやりたいことだけはあるんです(笑)。
おとはす:「DIGITAL DIY」の中の人ですから、すごくかっこいい感じに仕上げてくれるんじゃないかと期待しています!
ヒヨコ:ええええ! そんなにハードルを上げないでください(笑)。カスタマイズするときも、おとはさんにご相談させていただければと……。
おとはす:もちろんです。いつでもお手伝いします。
ヒヨコ:「自作をする人をもっと増やしたい」という目標に向かって、今後はこの連載でどんなことをしていきましょうか。
おとはす:今回、自作の失敗談を「DIGITAL DIY」のTwitterで募集して、わずか数日で思ったよりたくさんのリプライをいただけましたよね。自作PCが好きな人たちの輪が広がっていったことが楽しかったです。今後は、「DIGITAL DIY」の私の連載を読んでくださっている人や、「DIGITAL DIYer」に投稿されているような方にお話を聞いて、リレー対談のようなものができると面白いかもしれないですよね。もっと自作PC好きの輪を広げていきたいです。
おとはすのアドバイスのもと、自作PC初心者ヒヨコの初号機がついに完成しました! 予想以上にカッコイイPCができたのではないでしょうか。今後はケースをDIYするなど、カスタマイズの計画も練っているようです。
おとはすによってQOL爆上がりのPCが一台と自作女子が一人増えました!「おとはすの自作やろうぜ!!」は、今後も自作の輪を広げるべく、さまざまな企画を考えています。次回以降もどうぞお楽しみに!
PHOTO BY_橋本千尋