安いパーツでも性能は譲れない!格安だけどしっかり動く自作PCの構成例を紹介【Intel編】
安いけれどしっかり動く自作PCのためのパーツ選び方ガイド
- CPUはPC性能に直結するので重視
PCにとってもっとも重要なCPUだけは慎重に選びましょう。ここであまり安価なCPUを選んでしまうと、数年後には動作に不満を覚え、結局新しいPCを再構築せざるをえなくなります。
・Celeron G4900 BOX 5,480円
2コア/2スレッド
TDP 54W
クロック周波数 3.1GHz
「とにかく動けばいい」という用途にはこのCPU。2コア2スレッドでクロック周波数は3.1GHzと、最低限の動作は確保されています。また内蔵グラフィックスは4K動画にも対応していますので、ネットや動画視聴、Word/Excel用途であれば困ることはないでしょう。
・Pentium Gold G5400 BOX
2コア/4スレッド
TDP 54W
クロック周波数 3.7GHz
7,606円
軽いゲームや動画のエンコードもしたい人は「Pentium Gold G5400 BOX」でしょう。2コアながら4スレッド利用できるため、Celeron G4900と比べると高負荷時の処理速度が大幅に改善されています。
・Core i3 8100 BOX
4コア/4スレッド
TDP 65W
クロック周波数 3.6GHz
15,120円
インテルの看板CPUであるCoreシリーズのエントリーモデルです。価格は1万円を大幅に超えていますが、その性能の高さは折り紙つき。主要スペックはG5400と似通っていますが、物理4コアの実力はゲーム時の高いパフォーマンスにつながります。
- きびきび動作ならSSD、動画や画像をたくさん保存するならHDD
現在安価なPCを組むならSSDがおすすめです。120GBであれば2000円ちょっと、240GBでも3000円台前半とかなり価格が下がってきました。
・おすすめSSD 120GB
ESSENCORE KLEVV NEO D120GAA-N500
2,980円
・おすすめSSD 240GB
CFD CSSD-S6B240CG3VX
3,980円
もし動画ファイルを大量に保存するのであれば、大容量で安価なHDDを後で追加しましょう。他のパーツと違ってストレージは複数を同時に併用できます。
- メモリなど後から追加できるPCパーツはとりあえず少なめに積む
メモリはとりあえず4GBでスタートして、足りなければ8GBに増設するのがおすすめです。CPUのように「性能不足=買い替え」ではなく「性能不足=追加」できるのがメモリのいいところです。どのようなマザーボードでもメモリスロットは2枚以上用意されているので、最初は1枚からスタートするといいでしょう。ただし4GBを2度に分けて8GBにするよりも、最初から8GBの方が価格は安くなります。ゲームなどをするのであれば、最初から8GBにしておいた方がトータルコストは抑えられます。
・おすすめメモリ4GB
CFD D4U2666PS-4GC19 [DDR4 PC4-21300 4GB]
2,998円
G.Skill F4-2133C15S-4GIS [DDR4 PC4-17000 4GB]
3,180円
・おすすめメモリ8GB
G.Skill F4-2400C15S-8GIS [DDR4 PC4-19200 8GB]
4,579円
CFD D4U2400PS-8GC17 [DDR4 PC4-19200 8GB]
5,580円
- マザーボード・電源・PCケースはコストを削る
・おすすめPCケース
Thermaltake Versa H26
4,025円
ENERMAX Fulmo.Q ECA3360
2,980円
PCケースは「Thermaltake Versa H26」が圧倒的な売れ筋モデルとなっています。4000円という安価な価格ながら、ケース内の空気の流れが確保されており発熱によってPCパーツを痛めにくいです。透明なケースなので中身が見やすいのも安価モデルでは珍しく、自作PCユーザーから熱い支持を集めています。
「ENERMAX Fulmo.Q ECA3360」はドスパラのWEB通販限定のモデルで、こちらも価格重視派には人気です。
・おすすめのマザーボード(MicroATX)
BIOSTAR H310MHC
4,980円
ASRock H310CM-HDV/M.2
6,733円
マザーボードはこちらの2モデルがおすすめです。価格はBIOSTARの方が安いですが、ASRockの方がメーカーとしての信頼性は高く、またショップでの取り扱い数も多いためにおすすめです。
・おすすめの電源
玄人志向 KRPW-L5-400W/80+
3,098円
Thermaltake SMART 500W STANDARD PS-SPD-0500NPCWJP-W
4,015円
電源は400Wで十分ですが、後からグラフィックボードを増設するなら500Wを選んでおくと安心です。
安いパーツで自作PCを組んでみよう!おすすめの構成を紹介【Intel向け】
- ネットができればそれで良し!という人におすすめの構成
CPU:Celeron G4900 BOX
5,480円
SSD:ESSENCORE KLEVV NEO D120GAA-N500
2,980円
メモリ:CFD D4U2666PS-4GC19 [DDR4 PC4-21300 4GB]
2,998円
マザーボード:BIOSTAR H310MHC
4,980円
PCケース:ENERMAX Fulmo.Q ECA3360
2,980円
電源:玄人志向 KRPW-L5-400W/80+
3,098円
合計:22,516円(PCモニターなど周辺機器は除く)
PCではネットさえできればいいという人なら、こちらの最小構成がおすすめです。最小構成とはいえ、最近のIntelCPUは安価なモデルでもグラフィックス機能が高いため、YouTubeなどで高解像度の動画を見るのは問題ありません。
- 軽いゲームもしたい人におすすめの構成
CPU:Pentium Gold G5400 BOX
7,606円
SSD:CFD CSSD-S6B240CG3VX
3,980円
メモリ:CFD D4U2400PS-8GC17 [DDR4 PC4-19200 8GB]
7,606円
SSD:CFD CSSD-S6B240CG3VX
5,580円
マザーボード:ASRock H310CM-HDV/M.2
6,733円
PCケース:ENERMAX Fulmo.Q ECA3360
2,980円
電源:玄人志向 KRPW-L5-400W/80+
3,098円
合計:26,997円(PCモニターなど周辺機器は除く)
軽い3Dゲームもギリギリこなせる構成がこちらです。CPUを「Core i3 8100 BOX」に変えれば全体コストは5000円上がりますが、長く使えるコスパ高めのPCとなるでしょう。
自作PCなら安い値段でも頭を使って組めば安いIntelPCだってちゃんと動く!
メーカー製と違って自作PCは自分の重視するパーツだけをピックアップして強化できます。価格にこだわるならPCケースや電源をギリギリまでコストダウンして、CPUだけはちょっといいものを積むといったことも可能。長く使うつもりならCPUには妥協しない方がいいでしょう。この記事で紹介した構成は確かにメーカー製に比べると安いです。しかし用途を間違えなければ何年も使える性能になっていますので、安心して組んでみてください!
※価格表記は2019年10月時の価格となります。
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