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    15万円という予算は、多くの人にとって簡単に用意できるお金ではないと思います。予算が15万円もあれば高性能PCを自作することは難しくありませんが、どのパーツを重視すべきなのか、どのパーツにどれくらいの予算をかけられるのかといった工夫や戦略立てが大切です。
    こちらでは、15万円ほどの予算で高性能PCを自作したいという方に向けて、パーツ選びのポイントやおすすめの自作PC構成案を紹介します。
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予算15万円で組む自作PCのおすすめ構成~コスパがいいパーツ選択と性能

  • DATE
    2020.01.16
  • WRITTEN BY
    真田 マイク

予算15万円で組む自作PCのおすすめ構成~コスパがいいパーツ選択と性能

自作PC作成に必要なパーツ

予算が15万円と潤沢なぶん、パーツ選びの選択肢は充実します。まずは、PCの核となるCPU(「中央演算処理装置」と呼ばれる、PCの頭脳にあたるパーツ)を決めて、それに合った周辺パーツを選んでいくと、スムーズに構築できるでしょう。

CPUは、Intel製のCore iシリーズとAMD製のRyzenシリーズが主流です。前者はシングルスレッド性能、後者は同時に複数の処理を行うマルチスレッド性能に優れています。用途やほかのパーツにかける予算に応じて、搭載するCPUを選んでください。

CPU

パソコンの頭脳にあたるパーツで、データの処理スピードを決定付けます。高性能なCPUほどアプリケーションの処理速度が上がり、快適にPCを扱えるようになります。

【15万円の自作PCへのおすすめ】
「Core i7 10700」や「Ryzen 5 5600X」が性能的におすすめです。さらにスペックにこだわるなら、「Core i9-10900K」や「Ryzen 7 5800X」も選択肢に入れて考えてみましょう。

「PCの頭脳」ともいわれるCPUは、PCの性能そのものを大きく左右する非常に重要なパーツです。現在では、…

マザーボード

各種パーツを接続するための基盤となるパーツです。マザーボード側の接続端子によって使用できるパーツが逆算的に決まるので、構成を決める際の基準となります。

【15万円の自作PCへのおすすめ】
マザーボードは拡張性を重視して選ぶといいですが、高いものは発光するなど、人によっては不要な機能がついています。1万円前後のものでも性能は十分でしょう。

自作PCの土台となるマザーボードを選ぶ際、重要になるのがチップセットと呼ばれるパーツです。しかし、…

メモリ

CPUやGPUが処理を行う際、必要なデータを一時的に保管しておくための作業空間を提供するパーツです。同時に複数のアプリケーションを起動して処理を行いたい場合には、より多くのメモリが必要になります。

【15万円の自作PCへのおすすめ】
ワードやエクセルなど、一般的なソフトを使う場合であれば8GBで十分ですが、ゲームをプレイするなら16GBは積んでおきたいところです。映像系、音楽系ソフトをメインに使うなら32GBあるのが理想です。

メモリは多く搭載すればするほどPCの動作を快適なものにしてくれるパーツですが、自作初心者は…

GPU

3Dグラフィックスなどの画像処理に特化したパーツで、高性能なものほどグラフィックスの処理性能が高くなります。一般的にはグラフィックボードに搭載されているものを使用しますが、CPUやマザーボードが内蔵している場合もあります。

【15万円の自作PCへのおすすめ】
PCの用途によって、重要性が大きく変わるパーツです。ゲーミングPCとして使う場合は高性能なものを選ぶといいですが、それ以外の場合は、GPUの性能に特段こだわらなくても大丈夫です。

GPUは、PCからディスプレイに映像を表示させるために必要なパーツです。このGPUの性能によって、…

SSD

データの保管庫にあたるパーツの一種です。HDDに比べるとデータ転送速度が速い反面、容量が少なめなことが特徴です。SSDにOSやアプリケーションをインストールすると、PCやアプリケーションの起動を高速化できます。

【15万円の自作PCへのおすすめ】
高性能PCには、SSDが必須になります。必要な容量は、PCの用途によって異なりますが、512GB以上のものを選んでおけば問題ないでしょう。

PCを動かすために必要なOSや、Microsoft Officeなどのアプリケーション、PCに取り込んだ音楽や…

サブストレージ(HDD)

データの保管庫にあたるパーツの一種です。SSDに比べるとデータ転送速度は劣りますが、容量が多いことが特徴です。動画や画像など、大容量のデータを保管するのに便利です。

【15万円の自作PCへのおすすめ】
動画や画像などを大量に保管したい場合は、大容量製品の購入を検討しましょう。ゲームの動画を録画して残しておきたいときなどは、3TB以上の容量があると安心です。

PCケース

PCを構成するパーツを収めるためのケースです。マザーボードにはいくつかの規格があるので、それに合わせたものを購入しましょう。基本的に大きな規格(ATX)に合ったものは、より小さな規格(MicroATX)にも対応しています。

【15万円の自作PCへのおすすめ】
マザーボードに対応したケースを選ぶことが重要です。予算に余裕があれば、デザイン性にもこだわるといいですが、設置場所に合ったサイズのものにすることが大前提となります。なお、自作PC初心者の場合は、大きいケースならば内部が広いぶん、組み込みもしやすいです。

CPUクーラー

発熱するCPUを冷却するためのパーツです。高性能CPUほど発熱量も多い傾向にあり、しっかりと放熱が行われないとパーツの耐用年数が短くなってしまいます。

【15万円の自作PCへのおすすめ】
高価なCPUは発熱しやすいので、CPUクーラーにも十分な予算を充てましょう。種類としては空冷と簡易空冷がありますが、コスパがよくて使いやすい前者がおすすめです。

自作PCで重要な役割を担っているのがCPUクーラーです。CPUの温度が高くなりすぎるとCPU寿命が極端に短く…

電源ユニット

CPUやSSDなどのパーツに電力を供給するパーツです。各パーツには必要な電圧が決まっており、パーツに合わせて電圧を調整することも電源の役割になります。

【15万円の自作PCへのおすすめ】
電源ユニットには、品質を決める6つのグレードが存在します。予算15万円で自作するときは、価格と性能のバランスがいい、GOLDランクのものがおすすめです。

自作初心者がパーツを購入する際に、迷ってしまいがちなのが電源ユニットの容量です。ここでは、どのパーツを…

OS

PCを動かすためのアプリケーションです。現状では、もっとも安価で入手できるWindows 10 Home 64bitほぼ一択でしょう。DSP版(パーツとセットで購入し、セットにしたパーツが組み込まれている構成でのみ機能する)を使用すれば3000円ほど価格を抑えられますが、その場合はバンドルするパーツを中長期的に変更しない前提で設定しましょう。

【15万円の自作PCへのおすすめ】
Windows 10 Home 64bitは1万3000円から2万円ほどで購入できます。

価格が大きく変わるのは、CPUとGPUになります。これらのパーツにどれくらいの予算を充てるかによって、残りのパーツで使える予算が決まってきます。先述した通り、CPUとGPUはPCの用途に応じて必要な性能や重要性が変わってくるので、よく考えてコアとなるパーツを選びましょう。

予算15万円の自作PCのおすすめ構成例

それぞれのパーツの役割を踏まえて、予算15万円での自作PCのおすすめ構成例を3つ紹介していきます。

  • 高コスパで組む文句無しの自作PC
  • 前世代のハイエンドCPU搭載の動画編集向け自作PC
  • バランス重視の万能自作PC

使用用途や性能、デザイン性など、PCを自作するうえで重視しているポイントが異なるので、自身の希望と近いタイプから、パーツを探してみてください。また、予算に合わせるために、モニタやキーボード、OSなどは構成から省いています。流用が効く手持ちのパーツと相談しながら、構成を考えるようにしましょう。

最新GPUを搭載しゲーム性能を重視した自作ゲーミングPC

NVIDIAの最新GPU「RTX 3070」とIntel製のCPU「Core i7 10700」を搭載した、ゲーミング性能の高い自作PCの構成です。

パーツ 製品名 参考価格(税込)
CPU Intel Core i7 10700 BOX 38,280円
メモリ CFDW4U2666CX1-8G [DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組] 6,028円
マザーボード ASRockH470 Phantom Gaming 4 12,882円
GPU Palit MicrosystemsNE63070S19P2-1041A (GeForce RTX 3070 GamingPro OC 8GB) [PCIExp 8GB] ドスパラWeb限定モデル 67,800円
SSD crucialP1 CT1000P1SSD8JP 11,980円
HDD 東芝DT01ACA300 [3TB SATA600 7200] 7,177円
電源ユニット ANTECNeoECO Gold NE750G 9,877円
PCケース ThermaltakeVersa H26 Black /w casefan CA-1J5-00M1WN-01 [ブラック] 4,356円
総額 158,380円

※2021年1月現在の参考価格です。価格は販売店によって異なっている可能性があります。

最新のCPUとGPUを搭載しているだけでなく、転送速度の速いM.2 SSDも1TBの製品をセレクトしているため、快適にゲームをプレイできます。

<自作PCの性能>

この構成であれば高いスペックを要求されるゲームでもプレイすることが可能ですが、予算に余裕がある場合はより快適なゲーム体験が期待できる「Core i9-10900K」や「Ryzen 7 5800X」にCPUを変更してもいいでしょう。

<パーツ購入ページ>

CPU:Intel Core i7 10700 BOX

メモリ:CFDW4U2666CX1-8G [DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組]

マザーボード:ASRockH470 Phantom Gaming 4

GPU:Palit MicrosystemsNE63070S19P2-1041A (GeForce RTX 3070 GamingPro OC 8GB) [PCIExp 8GB] ドスパラWeb限定モデル

SSD:crucialP1 CT1000P1SSD8JP

HDD:東芝DT01ACA300 [3TB SATA600 7200]

電源ユニット:ANTECNeoECO Gold NE750G

PCケース:ThermaltakeVersa H26 Black /w casefan CA-1J5-00M1WN-01 [ブラック]

前世代のハイエンドCPU搭載の動画編集向け自作PC

現行のハイエンドパーツは1パーツで10万円を超えるものも少なくありませんが、一方で新世代のパーツが出たことにより前世代のCPUに手を出しやすくなることもあります。この構成は前世代のハイエンドCPUである「Ryzen 9 3950X」を搭載した動画編集向けの自作PCです。

パーツ 製品名 参考価格(税込)
CPU AMDRyzen 9 3950X BOX 65,890円
メモリ CFDW4U2666CX1-8G [DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組] 6,028円
マザーボード ASUSTUF B450-PLUS GAMING 6,138円
GPU ASUSDUAL-RTX3060TI-O8G [PCIExp 8GB] 60,801円
SSD crucialP1 CT500P1SSD8JP 5,698円
HDD 東芝DT01ACA300 [3TB SATA600 7200] 7,177円
電源ユニット ANTECNeoECO Gold NE750G 9,877円
PCケース ThermaltakeVersa H26 Black /w casefan CA-1J5-00M1WN-01 [ブラック] 4,356円
総額  165,965円

※2021年1月現在の参考価格です。価格は販売店によって異なっている可能性があります。

動画編集にはコア数の多さが重要になるため、16コア32スレッドの「Ryzen 9 3950X」は、比較的安価に動画編集PCを作りたい場合に最適なCPUといえます。サブストレージは大容量のSSDには劣りますが、ファイルのやり取りに向いている回転数の高いHDDをセレクトしてます。

<自作PCの性能>

15万円を少々オーバーしてしまいますが、その分文句なしのハイスペックな構成となっています。もう少し予算が増やせるのであれば、動画編集をより快適にするためにメモリをもう1セット購入し、32GBにグレートアップするのがおすすめです。

<パーツ購入ページ>

CPU:AMDRyzen 9 3950X BOX

メモリ:CFDW4U2666CX1-8G [DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組]

マザーボード:ASUSTUF B450-PLUS GAMING

GPU:ASUSDUAL-RTX3060TI-O8G [PCIExp 8GB]

SSD:crucialP1 CT500P1SSD8JP

HDD:東芝DT01ACA300 [3TB SATA600 7200]

電源ユニット:ANTECNeoECO Gold NE750G

PCケース:ThermaltakeVersa H26 Black /w casefan CA-1J5-00M1WN-01 [ブラック]

バランス重視の万能自作PC

ゲームから動画編集、ストリーミング配信まで万能にこなす、バランス重視の構成です。CPUには最新の「Ryzen 5 5600X」、GPUには「RTX 3060Ti」をセレクトし、幅広い用途での使用を考えている方におすすめです。

パーツ 製品名 参考価格(税込)
CPU AMDRyzen 5 5600X BOX 43,760円
メモリ CFDW4U2666CX1-8G [DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組] 6,028円
マザーボード ASRockB550 Phantom Gaming 4 12,318円
GPU 玄人志向GALAKURO GK-RTX3060Ti-E8GB/WHITE [PCIExp 8GB] 58,080円
SSD crucialP1 CT1000P1SSD8JP 11,980円
HDD 東芝DT01ACA300 [3TB SATA600 7200] 7,177円
電源ユニット ANTECNeoECO Gold NE750G 9,877円
PCケース ThermaltakeVersa H26 Black /w casefan CA-1J5-00M1WN-01 [ブラック] 4,356円
総額 153,576円

※2021年1月現在の参考価格です。価格は販売店によって異なっている可能性があります。

ストレージには転送速度の速いM.2 SSD、電源も妥協せずに80PLUS認証Goldの製品をセレクトしています。 15万円という価格帯で出来る構成のなかでも、特にバランスの取れた構成といえるでしょう。

<自作PCの性能>

ハイエンドのパーツには劣りますが、どんな用途でも十分に使用することができます。予算に余裕があり、より快適な動作を求めている場合は、CPUとGPUをそれぞれ「Ryzen 7 5800X」と「RTX 3070」に変更してもいいでしょう。

<パーツ購入ページ>

CPU:AMDRyzen 5 5600X BOX

メモリ:CFDW4U2666CX1-8G [DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組]

マザーボード:ASRockB550 Phantom Gaming 4

GPU:玄人志向GALAKURO GK-RTX3060Ti-E8GB/WHITE [PCIExp 8GB]

SSD:crucialP1 CT1000P1SSD8JP

HDD:東芝DT01ACA300 [3TB SATA600 7200]

電源ユニット:ANTECNeoECO Gold NE750G

PCケース:ThermaltakeVersa H26 Black /w casefan CA-1J5-00M1WN-01 [ブラック]

まとめ

予算が15万円もあれば、高性能PCを自作することは十分に可能です。15万円の上限に合わせてバランスよく組むこともできるほか、CPUやGPUを重視したリッチな構成にすることも。ぜひ構成例を参考にして、こだわりのPCを自作してみてください。

20万円のPCとなると、メーカーの純正製品でもかなりスペックの高いマシンを購入できます。既製品よりも安価に…


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