YouTubeのゲーム実況で稼ぐ方法~必要な機材と人気動画になるためのコツ
目次
ゲーム実況は投稿と配信の2種類
ゲーム実況は、収録した動画をYouTubeなどの動画サイトにアップする動画投稿と、YouTube Liveに代表されるリアルタイムでの動画配信(ライブ配信)の2種類に分けられます。
動画投稿は編集を行える分、凝った動画を作ることができ、投稿しておけばじわじわと広告収入が増えて行く可能性があります。ゲーム実況者として人気が出てくれば、過去に投稿した動画から稼ぎを得られることが特徴です。
ライブ配信ではYouTube Liveのスーパーチャット(スパチャ)をはじめとする視聴者からの支援金、いわゆる投げ銭をリアルタイムで受け取ることができます。
ゲーム実況で稼ぐ方法
実際にゲーム実況で稼ぐ手段には下記の2種類が挙げられます。
- 広告収入
- スーパーチャット
広告収入
YouTubeへの動画投稿を収益化するには、チャンネルの登録者数が1,000人以上で、過去12か月の動画再生時間が4,000時間以上という条件を満たす必要があります。
稼げる金額は、一般的に1回の再生あたり0.1円といわれています。しかし、実際に広告収入を得ているYouTuberの話をまとめてみると、広告収入の金額は一定ではなく、低いものだと0.01円、比較的高いものでは0.5円といったケースもあるようです。
スーパーチャット(スパチャ)
スーパーチャット(スパチャ)は、ライブ配信(YouTube Live)を行っている最中に、視聴者がゲーム実況者に直接、100円から、50,000円までの範囲で支援金を送ることができる制度です。
なお、視聴者からスパチャを受け取るためには、前述した広告収入と同様の条件を満たして、収益化を行う必要があります。
ゲーム実況に必要な機材
続いて、動画投稿とライブ配信それぞれに必要な機材を紹介していきます。
動画投稿
PCゲームの録画は、PCとキャプチャーソフトだけあれば可能です。一方、家庭用ゲーム機のゲームやスマートフォンのゲームアプリを実況して動画を投稿する場合は、ゲーム機やスマートフォンをキャプチャーボードと呼ばれる機材を使ってPCに接続する必要があります。
動画投稿に必要な機材をまとめていきます。
PC
PC向けのゲームでゲーム実況を行う場合はもちろん、家庭用ゲーム機のゲーム画面やスマートフォン向けゲームアプリの画面を取り込む際にも必要となります。
ゲーム機
PS4やNintendo Switchといった家庭用ゲーム機のゲームを実況して動画投稿を行う場合、当然、それらのゲーム機が必要となります。
スマートフォン
スマートフォンのゲームアプリの動画を投稿する場合、スマートフォンだけでも動画の作成は可能です。ただし、PCに画面を取り込んで編集を行いたい場合は、キャプチャーボードを使ってスマートフォンとPCを接続する必要があります。
HDMI変換アダプタ
スマートフォン端末に搭載されているUSB Type CやLightningポートをキャプチャーボードにつなぐために、HDMIに変換するアダプタが必要になります。HDMI変換アダプタは、家電量販店やAmazonなどの通販サイトで購入できます。
キャプチャーボード
家庭用ゲーム機やスマートフォンの映像・音声をPCに取り込むために必要な機材です。
ヘッドセット
プレイ中の声を録音したり、録画した動画にあとからナレーションを入れたりする場合など、マイクとヘッドフォンが一体となったヘッドセットがあると便利です。
キャプチャーソフト
PC向けゲームのプレイ画面や、キャプチャーボードで取り込んだ家庭用ゲーム機の画面、スマートフォンの画面などを録画するために必要なソフトです。キャプチャーボードを使用する場合は、購入したキャプチャーボードに専用のキャプチャーソフトが同梱されていることがほとんどです。
動画編集ソフト
録画したゲーム実況動画の不必要な部分のカットや、テロップを入れるといった編集に必要なソフトが動画編集ソフトです。無料のものから高度な編集が行える有料のものまで、幅広くリリースされています。
ゲームレコーダー
ゲームレコーダーは、PCに接続しなくても、家庭用ゲーム機やスマートフォン(HDMI変換アダプタを使用)を接続するだけで画面の録画ができるキャプチャーボードのことです。
動画ライブ配信
ライブ配信を行う場合の機材も基本的には動画投稿を行うための機材と同一のものとなります。PS4やスマートフォンのゲームアプリをライブ配信する場合、PCを使わずにライブ配信を行うことも可能です。
PC
ライブ配信を行う場合も動画投稿と同様に、それなりのスペックをもったPCが必要です。特にPC向けのゲームでライブ配信を行う場合、ゲームと配信ソフトを同時に起動するため、より高いスペックが要求されます。
ゲーム機
こちらも動画投稿と同様に、ゲーム機が必要になりますPCにキャプチャーボードで接続してライブ配信を行うことが一般的ですが、PS4ではコントローラーのシェアボタンを押せば、簡単な設定を行うだけで、ライブ配信が可能です。
スマートフォン
スマートフォンのライブ配信アプリを使えばスマートフォンだけでライブ配信を行うことも可能です。
配信ソフト
ゲーム画面を録画するためのキャプチャーソフトの多くはライブ配信に対応した機能を搭載していますが、設定が面倒なソフトもあります。ライブ配信を行うなら、多くの動画配信サイトに対応しているOBS Studioの導入をおすすめします。OBS Studioは無料でダウンロードでき、設定も比較的簡単です。
動画投稿と同様に、下記の機材も用意するとよいでしょう。
- HDMI変換アダプタ
- キャプチャーボード
- ヘッドセット
ゲーム実況動画投稿者の平均月収額
YouTubeの広告収入は時期や投稿した動画の内容により変動するといわれていますが、1再生0.1円と仮定すると、よくゲーム実況者が再生数の目標としている10,000再生で1,000円の収入となります。この場合、1か月間、毎日動画を投稿していれば1,000円×30日で3万円ほど稼げる計算になります。
スパチャに関しては、単に視聴者の数よりも、どれだけ視聴者と上手にコミュニケーションがとれるかが収益アップの鍵となります。視聴者が少なくても、スパチャを送ってくれた視聴者に丁寧な対応をするなど、コミュニケーションを上手くとることで、1アカウントにつき1日50,000円まで送ってもらえる可能性があります。
人気の出るゲーム実況トークのコツ
ゲーム実況で稼ぐためには、YouTubeのチャンネル登録者数を増やしたり、投稿した動画の再生数を伸ばすことが不可欠です。
人気のゲーム実況者になるために、下記のようなコツを踏まえたうえでの宣伝やトークを意識しましょう。
- SNSを使った宣伝
- 目を引くサムネイル・タイトル設定
- 声のトーン・トーク内容
- 動画編集
SNSを使った宣伝
ゲーム実況をはじめるにあたって用意したいのが、TwitterやInstagramなどのアカウントです。この場合、プライベートで使う個人用アカウントとは別にゲーム実況者としての専用アカウントを作ることをおすすめします。
ゲーム実況に興味がある視聴者が、同じチャンネルにゲーム実況とは関係のない動画がアップされると、「このチャンネルはゲーム実況専用のチャンネルじゃないのか」と判断し、チャンネル登録を解除してしまうことがあります。SNSにも同様のことがいえ、プライベートで友人とやりとりしている様子などを見た視聴者が興味を失ってしまう可能性があるからです。
目を引くサムネイル・タイトル設定
視聴者の目を引くためには、サムネイルやタイトルの工夫が必要です。動画のタイトルにゲーム名を入れるのはもちろん、サムネイル画像にもゲーム名や、そのゲームの実況だとわかるテロップを入れましょう。
タイトルもゲーム名だけでなく、「ガチ攻略」や「まったりプレイ」など、どんな実況なのか具体性のある言葉を入れ込むことが大切です。
声のトーン・トーク内容
ゲーム実況を行ううえで重要になってくるのがトークのスキルです。口を大きく開けて声を出す、聞きやすい声量で話すなどの工夫や、ノイズや息の音が入らないようマイクとの距離を調節しましょう。どうしても、マイクに息や雑音が入ってしまうなら、ポップガードをつけましょう。
動画編集
ゲーム実況で、トークのスキルと同様に大事なのが動画編集のテクニックです。動画編集は初心者にとって難しく感じられるかもしれませんが、まずは人気のゲーム実況動画を参考に、編集のテクニックを磨いてください。
特に導入部は視聴者の心をつかむために重要な部分なので、しっかりとした編集を行いましょう。たとえば、トークを適宜カットしたり、動画のコンセプトをわかりやすいテロップで的確に表現したり、あえて動画のクライマックス部分を導入部分で少しだけ見せるなど、視聴者に「続きを見たい」と思わせる編集が必要です。
まとめ
YouTubeで稼ぐためには、まず収益化を行う必要があります。収益化はハードルの高い条件をクリアしなければなりませんが、正しい知識やスキルを身に着け根気よく投稿を続けていば、収益化そのものは決して難しくはありません。
収益化が叶ったあとは、チャンネルの個性を活かした動画を作り続けることで、稼ぐことが可能になるはずです。