【自作PC女子図鑑Vol.08 やまだりさ さん】―パーツは白で統一! “ずっと使える一台”を目指したこだわりの自作PC
近年、eスポーツの人気は天井知らず。民放TV局でも番組が放映され、世界大会が開催されれば数万〜数十万人のオンラインゲーマーが視聴するようになりました。
このブームに引っ張られるように、ゲーミングPCを購入する人も増えています。なかには自分だけのこだわりPCを自作で組み立てる方もいて、ムーブメントは女性にも広がりつつあります。
彼女たちはなぜPCを自作して、自作にどのような魅力を感じているのでしょう?今回は、真っ白なパーツにこだわってPCを組んだ、インフルエンサーの“やまだりさ”さんにお話を伺いました。
PROFILE
やまだりさ
Instagram:@risa_yamadaaa
Tiktok:@risa_yamadaaa
YouTube:https://youtube.com/channel/UCJDaLiWZSxtMtgQwz4CplNw
血液型:A型
出身:石川県
身長:158cm
仕事:看護師
趣味:ゲーム、アニメ・映画鑑賞、ポートレート撮影(時々コスプレ)
好きな食べ物:アイス、おつまみ、お酒
いまハマってること:サメグッズ収集
最近うれしかったこと:インスタのフォロワーさんが徐々に増えてきたこと
小さな頃からゲーム好き。好きが高じてコスプレイヤーに
――本日はよろしくお願いします! はじめに、りささんはどのようなお仕事をされているのでしょうか?
やまだりさ:仕事は看護師をしています。
――看護師さんは夜勤も多く、忙しい仕事ですよね。インスタグラムでの発信も積極的に行なっていますが、両立するのは大変では?
やまだりさ:そうですね。ですが、休憩の合間に画像の編集をしたり通勤中に投稿の構成を考えるのが楽しくて。実際に「普段ゲームしないけど、遊んでみたくなりました!」「気になります!」などの反応を頂けてやりがいに繋がっています。おかげさまでフォロワーさんはいま4,000人を超えて嬉しいです。
――昔からゲームは好きだったんですか?
やまだりさ:小学生くらいの頃から好きでした。当時は親がニンテンドーDSを買ってくれて、どうぶつの森やスマブラ、ポケモンなどを遊んでいました。大学生になってからはゲームセンターで稼働していたオンラインマルチ対戦ガンアクションの『ガンスリンガー ストラトス』にハマって、4年間青春を捧げました(笑)。
――1人のプレイヤーが銃を二丁持って遊ぶアーケードゲームですね。私もプレイしたことがあります。
やまだりさ:当時、一緒に遊んでいた友達に「かわいい女の子がいるゲーム見つけたから一緒に遊ぼうよ!」と、誘われるがままゲームセンターに足を運んだのがきっかけでした。それまでゲームセンターにはプリクラを撮りにいくときしか行ったことがなかったのですが、見事にドはまりしました(笑)。
そのうちゲームを通じで出会った方と一緒に遊ぶようになって、そのつながりで色んなゲームのコスプレもするようになりました。当時知り合った友達とはいまでも遊びに出かけています。
――ゲームがつないだ縁ですね。現在はどのようなタイトルを遊んでいるのでしょうか?
やまだりさ:『Among Us』や『Fall Guys』、『Dead by Daylight』、『Apex legends』などオンラインゲームが中心です。
――どれもいま大人気のゲームですね。持ちキャラはありますか?
やまだりさ:Dead by Daylightは、生存者側のビル爺さんが持ちキャラです。見た目がワイルドなのにすごく仲間思いなキャラで、ロールプレイのようにビル爺さんになりきって友達と遊んでいます。Apexはブラッドハウンドが好きですね。一途に神様を信じている姿が可愛くって(笑)。
りささんはなぜ自作PCを作ったのか?
――りささんは最近、自作PCにチャレンジしたと聞いています。きっかけは何だったのでしょうか?
やまだりさ:自分のPCを持っていなかったことや周りにゲーミングPCを持っている友達がいたので憧れがあったのだと思います。SNSで調べたり、自分が持つのであればどんなのがいいかよく妄想していました(笑)。
――BTOパソコン(ユーザーがパーツを選び、メーカーが組み立てるパソコン)を選ぶ人もいますよね。なぜ難易度の高い自作をしようと考えたのでしょうか?
やまだりさ:実際、周りにはBTOパソコンを選ぶ友達が多かったです。とっても大きな買い物ですし、気に入ったものを使い倒したいと思い、自作を選択しました。
ですが最初は「メモリってなに?」という何も知らない状態でした(笑)。自作パソコンに詳しい知人に話を聞いたり、YouTubeで自作PCの動画を見たりして、パーツを選んでいきました。
完成したPCは真っ白! ケースの中にはApexのネッシーやサメのぬいぐるみも
CPU | Intel Core i7-12700F |
GPU | GeForce RTX 3070Ti |
メモリ | クルーシャル(マイクロン製) デスクトップ用ゲーミングメモリ 8GBX2枚 DDR4-3200 CL16 DIMM White |
ストレージ | WB Blue SN570 NVMe WDS100T3B0C |
CPUクーラー | DeepCool AS500PLUS WH |
電源 | V SFX Gold 850W White Edition |
マザーボード | MAG H670 tomahawk wifi ddr4 |
PCケース | Define 7 TG Clear Tint FD-DEF7A-06 |
――そうして組み上げたのがこちらのPCですね。ケースやパーツが白で統一されていて可愛い! パーツはどのような基準で選んでいるのでしょうか?
やまだりさ:白色が好きなので、パーツやケースも白で統一しました。お気に入りのゲーミングモニターやヘッドホンスタンドもマスキングテープで加工しています。
長く使うものですし、VRチャットにも興味があるので、スペックはある程度高機能なパーツを選んでいます。
――組み立てのなかで苦労したことはありますか?
やまだりさ:普段はDIYをしないので、自作の時はてんやわんやでした。パーツは2022年の1月から集めましたが「静電気で壊れたらどうしよう?」とパーツを箱から出すのすら怖くって。結局、2022年の5月にパーツが揃ったタイミングで友達に来てもらい、組み立ててもらったんです。
でも、友達が帰ったあとにCPUクーラーのファンの向きが逆になっていることに気づき、自分で組み替えることに。やってみると意外と細かい作業が得意だと分かって、以降は自分で入れ替えもできるようになりました。
――新しい才能が見つかったのですね。
やまだりさ:実家の母方が板金職人の血筋で、そのおかげかなと思い込んでいます(笑)。コードの長さが足りずに買い足したり、増設したSSDが認識されず苦労したりもありましたが、バラバラだったパーツがひとつのケースに収まり、無事に動いているのを見て感動したし、すごく愛着が沸いています。
――そうやって苦労を乗り越えて作ったりささんのPCですが、中にネッシーのぬいぐるみが飾ってありますね。周りにサメのぬいぐるみも飾ってあって、ショーケースのようです。
やまだりさ:ケース壁面はクリアパネルなので「水槽みたいだな」と思って、ネッシーやサメを飾ってみたんです。サメは3年前、自分にない強さがある生き物だと気づいてハマって、グッズを見つけるとついつい購入してしまいます(笑)。
――ちなみに、PC本体だけでお値段はどれくらいかかったのでしょうか?
やまだりさ:合計で28万円くらいでした。でも、ゲームもぬるぬる快適に動くし、映像もすごく綺麗!買ってよかったと思いましたね。毎日「今日は帰ったらゲームしよう」とウキウキしますし、見た目がお気に入りだと癒されます。実はPCに名前もつけていて、白くて四角いので『豆腐』と読んでいるんです(笑)。
――それだけ愛着が湧いて、満足度が高かったと(笑)。とはいえゲーミングPCは少々大きな買い物です。「これからPCを組み立ててみたい」という方が失敗しないために、アドバイスを聞きたいのですが。
やまだりさ:そうですね……。ケースは大きなものを買っておくと後々便利だと思います。私はフルタワー型の大きなものを買いましたが、後から付けたいパーツが出てきた時に、スペースに余裕があると対応しやすいと思います。
もう一点、スペックは少し良いものを選んでおくこと。年々ハイスペックな環境を要求されるようになるので、機能に余裕を持ってパーツを選んでおくと、長く使える1台になると思います。
――サイズもスペックも、「少し余裕をもって」が肝心なんですね。
カラーのこだわりはデバイスにも。「長く使い続けたいから、お気に入りが見つかるまでは買いません」
――次に、使っているデバイスを教えてください!
やまだりさ:使っているデバイスは以下の通りです。
キーボード | ロジクール POP KEYS K730PL |
マウス | ロジクール POP MOUSE M370PL |
ヘッドセット | Logicool G ゲーミングヘッドセット LIGHTSPEEDワイヤレス G733 WH |
カメラ | ロジクール Webカメラ C980OW |
ゲーミングモニター | ASUS TUF Gaming VG279Q1R |
モニターアーム | エルゴトロンLX デスクマウント モニターアーム ホワイト |
iPhone充電スタンド | Anker 637 Magnetic Charging Station |
PCデスク | IKEAで天板を買って組み立て |
デスクチェア | LOWYA F102_G1047_1000P1 グレー |
――こちらも白やパステルカラーを基調にしていますね。こだわりがすごい!
やまだりさ:やっぱりお気に入りじゃないと長く使えないので、デバイスのカラーも統一しようと思いました。
唯一揃っていないのはマイクです。ヤマハのライブストリーミングマイクロフォン『AG01』というマイクがありまして、これも白いマイクなんですけど、発売延期してしまったので、じっと待っている状態です。
あと、デバイスではないですがルームウェアが好きで……(笑)。今日も持ってきました!
自作ケースでPCを組みたい!夢はPCパーツのプロデュース
――今後加えていきたいカスタムはありますか?
やまだりさ:いつかはグラボとマザーボードを白くしたいです。あと、余裕があればサメの形をしたケースをオーダーしてみたい! 実は友達に自作ケースの職人さんがいるんです。いくらかかるか分かりませんが、いつか挑戦してみたいなと。
――最後に、インフルエンサーとして今後の目標を教えてください!
やまだりさ:これからゲーム配信もしていきたいので、準備を進めています。あとはフォロワーさん1万人が目標です。
ただゲームが好きなだけの私ですが、これからはゲーム業界にプラスになる発信をしていきたいですね。いままでゲームに関心がなかった人が私の投稿を見て「このタイトルが気になるな」「楽しそうだな」と思ってもらえたらすごく嬉しいです。
やまだりさ:最後に、これは本当に妄想の粋ですが、いつか自分がデザインしたパーツやデバイスを作れたらいいなと考えています。自分で組み立ててみて分かったんですが、PCパーツは白いものが本当に少なく、なかなか「これ!」と思えるものが見つかりませんでした。私みたいな女性でも楽しく自作に取り組めるように、パーツのプロデュースをしてみたいんです。
――いつか叶うといいですね。本日はありがとうございました!
PCを自作することで、毎日が楽しくなったと話してくれた、やまだりささん。ファッションやインテリアのようにデザインやカラーにこだわる姿から、スペックだけでないゲーミングPCの魅力が伝わりました。ひとつひとつパーツやデバイスを吟味すれば、PCに愛着が湧き、ゲーミングもより楽しくなるはずです。
やまだりささんのおしゃれなPCは、DigitalDIYerにも写真がアップされているのでぜひチェックしてください!
やまだりささんの投稿はこちら
PHOTO BY_畠中彩