DIGITAL DIY

  • TOP
  • CATEGORY
    初めての自作
  • TITLE
    自作PCはどこまで低予算で構築が可能なのでしょうか? 予算をかけずに実用に耐えうるPCを手に入れたいと考えている自作PC初心者のために、予算3万円でPCが組めるかどうかを検証し、低予算での自作を検討する際の疑問に回答していきます。
CATEGORY
初めての自作

自作PCはどこまで低予算で構築が可能なのでしょうか? 予算をかけずに実用に耐えうるPCを手に入れたいと考えている自作PC初心者のために、予算3万円でPCが組めるかどうかを検証し、低予算での自作を検討する際の疑問に回答していきます。

 

予算3万円で自作PCをつくることは可能!

結論からいうと、予算3万円台でPCを自作することは可能です。ただし、パーツの選択肢はかなり制限されてしまいます。実用に耐えうるPCを組もうとすれば、CPUやマザーボードだけで1万円以上の予算が必要です。残り2万円程で他のパーツを購入することになりますので、ストレージやメモリ、電源ユニットやケースは、安価なものを第一に選ぶほかありません。

 

予算3万円の自作PCに必要なパーツ選び

PCを自作するためには下記のようなパーツが必要となります。それぞれのパーツについて、さらに予算3万円台で組む場合にはどのような製品を選ぶべきか解説します。

  • CPU
  • ストレージ
  • GPU(グラフィックボード)
  • メモリ
  • マザーボード
  • CPUクーラー
  • 電源ユニット
  • PCケース
  • OS

 

 

CPU

CPU(Central Processing Unit)は「中央演算処理装置」と呼ばれる、PCの頭脳にあたるパーツです。このパーツの性能が高ければ高いほど、PCの処理能力が向上するため、できるだけ高性能なものを用意したいところです。

しかし、予算3万円台でPCを組む場合は、性能のほかにGPU(グラフィック処理装置)が内蔵されているかどうかも確認する必要があります。GPU内蔵のCPUを選ぶことで、グラフィクックボードを購入する必要がなくなり、予算を節約できます

 

予算3万円台でPCを構築する場合、CPUにかけられる予算目安はおおむね5,000円ほど。2019年11月現在、5,000円台で購入できるIntelのCeleron G4930か、AMDのAthlon 200GEあたりを選ぶとよいでしょう。特にAthlon 200GEは一世代前のモデルですが、値段もこなれており、低価格帯での自作におすすめのCPUです。

>> 関連記事 :目指せ脱初心者!PCパーツごとの役割を知ってスペックを読み解こう【CPU編】

 

ストレージ

ストレージは、データをPC内に保存するためのパーツです。転送速度が早く、比較的高価なSSDと、転送速度は遅めながらも安価なHDDがあります。転送速度はPCの起動速度にも影響しますので、後からストレージを買い足すことを前提に、小容量でも転送速度の速いSSDを選択しましょう。

>> 関連記事 :PC初心者が自作PCを作るには?パーツの知識と選び方【HDD/SSD編】

 

GPU(グラフィックボード)

グラフィックボードは、3Dなどの描画処理を行うためのパーツです。動画の編集を行う場合や、高解像度のPCゲームをプレイする場合には必要となりますが、3万円台のPCに搭載するのは予算的に難しいため、購入は考えなくても大丈夫です。

 

メモリ

メモリは、CPUが情報を処理するためのデータを一時的に保存しておくためパーツです。メモリの容量が多ければ多いほど、同時にたくさんのアプリケーションを立ち上げて使用することができます。

PCにとって最も重要なソフトであるOS(Windows10など)を快適に扱うためには、最低でも4GB程度のメモリは欲しいところですが、Microsoft Officeなどのアプリケーションを使用することも考えると、できれば8GBは欲しいところです。予算3万円台のPCを自作する場合でも、予算を上手くやりくりして、8GBのメモリを搭載するようにしましょう。

 

マザーボード

マザーボードは、CPUやメモリなどを接続するためのパーツです。接続された各パーツが相互にデータをやり取りするための基板であり、各パーツは受け取ったデータをもとに制御、処理を行います。

マザーボードを選ぶ時に気をつけて確認しなければならないのが、CPUを搭載するためのソケットとチップセットです。ソケットとチップセットがCPUに対応していないと、せっかく購入したCPUを搭載することができません。購入したCPUが対応しているソケットとチップセットを確認してから、マザーボードを選びましょう。

 

また、マザーボードには、ATXやMicro-ATXといったサイズ(規格)があり、サイズごとに搭載できるケースが限られてきます。一般的には、よりサイズの大きいATXのほうが拡張性にすぐれていますが、予算3万円台でPCを組む場合には、サイズは気にせず5000円~7000円ぐらいの価格帯で、CPUに対応したものを選びましょう。

 

CPUクーラー

CPUクーラーは、データを処理し高温を発するCPUを冷却するためのパーツです。CPUは発熱により性能が低下するだけでなく、場合によっては破損してしまうこともあるので、CPUクーラーは必ず取りつけましょう。ファンの回転でCPUを冷やす空冷式のもののほかに、チューブに入った液体を循環させCPUを冷やす空冷式のものなどもあり、高価なものほど冷却性能が高く、CPUのパフォーマンスを安定して引き出してくれます。

しかし、予算3万円台でPCを自作する場合は、個別にCPUクーラーを購入する予算を準備することは難しいため、CPUにあらかじめ付属しているものをそのまま使いましょう。

 

電源ユニット

電源ユニットは、その名の通りPCに電力を供給するためのパーツです。電力を必要とするすべてのパーツの電力をこの電源ユニットでまかなうことになるので、ストレージを複数搭載したり、光学ドライブを搭載したり、グラフィックボードをはじめとする拡張ボードを搭載する場合は、より出力の高い電源ユニットが必要となります。

しかし、予算3万円台でPCを自作する場合には、グラフィックボードなどの搭載は現実的ではありません。400W程度の安価な電源ユニットを選ぶとよいでしょう。

>> 関連記事 :「電源」にまつわる自作PCの基礎知識と選び方

 

PCケース

PCケースは、CPUやメモリを搭載したマザーボード、電源ユニット、ストレージなどを収納するケースです。選ぶ際に注意しなければならないのは、マザーボードのサイズ(規格)です。一般的に大きなATXサイズを収納できるPCケースなら、MicroATXのマザーボードも収納できますが、逆に小さなMicroATX 対応のケースにATXサイズのマザーボードは収納できませんので、確認してから購入してください。

予算3万円台でPCを自作する場合、ケースはサイズだけ確認して、あとはとにかく安価なものを選びましょう。

>> 関連記事 :2019年版!PCケースでおすすめの選び方は?基礎知識から徹底解説!

 

OS

OS(Operation System)とは、様々なハードウェアやアプリケーションを動作させるための、基本となるソフトウェアです。PC向けのOSとして主にWindowsとmacOSがありますが、自作PCで使用するのはWindowsになります。Windows7は2020年1月14日、Windows8.1は2023年1月10日に延長サポートが終了となりますので、今後のことも考えてWindows10を購入しましょう。

また、Windows10には、個人向けの Homeとビジネス向けのProというバージョンが存在しますが、3万円台の自作PCでできることは限られているので、安価のHome版で十分でしょう。

 

 

その他

上記で紹介したパーツのほかにも、PCの映像を表示させるモニタや、マウス、キーボードは必須です。また、CDやDVD、Blu-rayに記録されたデータを読み書きするための光学ドライブや、PCの音源を高音質化してくれるサウンドボード、音源を再生するためのスピーカーなども搭載したいところですが、3万円台での自作の場合は予算的に難しいところがあります。

 

予算3万円でつくる自作PCのおすすめ構成例

それでは、予算3万円台で組めるPCの構成例を実際に見ていきましょう。最低限実用に耐えうるPCをテーマに、コスト面を重視した初心者向け自作PCとしての構成を考えてみました。

なお、OS(Windows10)の予算は省いた構成になります。すでに、PCを所有されていて、モニタやマウス、キーボードをお持ちの場合は、それらの予算にもう少しプラスすれば、Windows10を購入できますので、モニタやマウス、キーボードをお持ちでしたら、OSの予算込みで3万円台前半の予算で自作することが可能です。

 

<予算3万円でつくる自作PC構成例>

CPU AMD Athlon 200GE(2コア/4スレッド 3.2GHz) 参考価格5,790円(税込)
ストレージ ADATA Ultimate SU650
ASU650SS-120GT-R(SSD、120GB)
参考価格2,035円(税込)
マザーボード ASRock A320M-HDV R4.0 参考価格5,690円(税込)
メモリ G.Skill F4-2666C19S-8GNT
(DDR4 PC4-21300 8GB )
参考価格3,680円(税込)
電源ユニット 玄人志向 KRPW-L5-400W/80+ 参考価格3,278円(税込)
PCケース Thermaltake Versa H17 CA-1J1-00S1NN-00 参考価格2,891円(税込)
モニター AOC E2180SWDN/11 (20.7インチ) 参考価格7,100円(税込)
マウス サンワサプライ MA-100H イオスmt 参考価格310円(税込)
キーボード サンワサプライ SKB-L1UBK [ブラック] 参考価格638円(税込)
総計 参考価格31,412円(税込)

※2019年11月現在の参考価格です。価格は販売店によって異なっている可能性があります。

 

GPU内蔵で、価格もこなれているAMD Athlon 200GEをCPUに採用。対応するマザーボードの中でも安価なASRock A320M-HDV R4.0を選択し、予算を抑えつつも、メモリを8GB搭載することで、快適な動作を目指しました。

 

ストレージもOSの起動速度を重視してSSDを選んでいますが、容量は120GBのため、データの保存には向きません。電源ユニットは400Wのものを採用し、最低限必要な電力を確保。モニタ、マウス、キーボードはとにかく安価なものを選択し、予算を抑えた構成としています。

 

予算3万円の自作PCの性能

上記の構成はコストを抑えた初心者向けというコンセプトで組んでいますが、Microsoft Officeの使用や、YouTubeをはじめとする動画サイトを低画質モードで鑑賞する分には問題ない性能です。一方、3Dグラフィックのゲームや動画編集、オンラインゲームのプレイはスペック的に難しいものがあります。

ビジネスなどに特化した作業用PCと考えて導入しましょう。

 

まとめ

予算が3万円程度あれば、実用に耐えうるPCを自作することは十分可能です。インターネットの閲覧やMicrosoft Officeの使用など用途は限定されますが、一般的なビジネスシーンでの利用には問題ない性能のPCを組むことができます。できるだけ安くPCを手に入れたという自作初心者の方は、ぜひ3万円台での自作にチャレンジしてみてください。


BACK TO LIST