AMD Ryzenシリーズで自作PCを作りたい!おすすめ構成を予算別に解説
自作PC、ゲーミングPC界隈で人気が高まっている、AMD社製のRyzen CPU。世界的な半導体不足の影響によるグラボの品薄状態も解消されつつあり、RyzenシリーズのCPUを使った自作PCの構成が再び組みやすくなってきています。
そこで今回は、2022年2月時点での自作PC市場を反映して、AMD Ryzenシリーズで組む自作PCの構成例を予算別にご紹介します。
自作PCの「構成」とは?
自作PCは、CPUやGPUといったパーツを自由に組み合わせることができます。こうしたパーツの組み合わせを「構成」と呼びます。規格さえ合っていれば、PCケースやCPUの交換が可能です。
なお、次の記事では予算10万円で自作PCを作る場合のおすすめ構成を紹介しているので、コストを抑えてPCを新調したい人は参考にしてみてください。
digitaldiyでは、ほかに「予算5万円」「予算15万円」「予算20万円」の場合のおすすめ構成も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
AMD Ryzenシリーズの自作PC向けのパーツ選びの基準
CPUやGPUなどパーツごとに、AMD RyzenシリーズのCPUを使用する前提で、「パーツ選び」の基準を下記のようにまとめました。
パーツ | パーツ選びの基準 | 参考リンク |
---|---|---|
CPU | ゲームでの性能を重視。予算の範囲内で高性能なもの | CPUおすすめ製品20選(Intel・AMD)~ベンチマーク性能&選び方の比較ポイント【2021年更新】 |
GPU | 低予算ではコストカット。予算が豊富な場合はCPUとのバランスを考慮 | GPUおすすめ製品20選(NVIDIA・AMD)~ベンチマーク性能&選び方の比較ポイント【2021年更新】 |
マザーボード | 拡張性を考慮し、ATX規格を採用 | マザーボードおすすめ製品20選(Intel・AMD Ryzen用)選び方の比較ポイント【2021年更新】 |
SSD | 後から追加することを前提に、Cドライブに500GB以上のもの | SSDおすすめ製品20選:選び方の比較ポイント【2021年更新】 |
メモリ | ゲームでの使用を考慮し16GB以上 | PCメモリおすすめ製品20選~8GB・16GB・32GB:選び方の比較ポイント【2021年更新】 |
電源ユニット | GPU交換を考慮し、750W以上の容量を持つもの | PC電源ユニットおすすめ製品20選:選び方の比較ポイント【2021年更新】 |
なお、使用するパーツは2022年2月時点で、オンライン上で確認が取れたものを採用しました。掲載時と価格が変更になっている場合や、すでに廃版になっている可能性もありますので注意してください。
【予算7万円】AMD Ryzenシリーズ向けの自作PC構成例
予算を「約7万円」とした場合の、Ryzenシリーズ向けの自作PC構成例をまとめました。構成のポイントは以下のとおりです。
- 初めて自作PCの制作に挑戦する人におすすめ
- B550チップセットを採用したATXマザーボードとPCケースで拡張性を確保
- ストレージはNVMe SSDの500GBで十分な容量を確保
パーツ名 | 価格(税込) | |
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 3600 BOX | 26,480円 |
CPUクーラー | なし(付属品のリテールクーラーを使用) | 0円 |
マザーボード | ASRock B550 Phantom Gaming 4 | 9,761円 |
メモリ | CFD W3U1600PS-8G [DDR3 PC3-12800 8GB 2枚組] | 5,750円 |
GPU | MSI N730K-2GD3H/LPV1 [PCIExp 2GB] | 5,360円 |
SSD | crucial P2 CT500P2SSD8JP | 5,137円 |
HDD | なし | 0円 |
光学ドライブ | なし | 0円 |
電源ユニット | 玄人志向KRPW-BK750W/85+ | 7,975円 |
PCケース | ZALMAN T8 | 3,280円 |
ケースファン | なし(ケースに付属) | 0円 |
OS | Windows 10 Home 日本語版 HAJ-00065 | 15,480円 |
合計 | 79,223円 |
とくに注目したいパーツは「AMD Ryzen 5 3600 BOX」です。2019年に発売された比較的古いモデルですが、6コア12スレッドで十分なゲーミング性能を発揮してくれます。コスパも優れているため、7万円の予算で自作PCを組む場合はこのCPUがおすすめです。
「AMD Ryzen 5 3600 BOX」は下記の販売サイトで購入できるので、ぜひチェックしてみてください。
【予算7万円】自作PC構成例の強み・メリット
この価格帯の自作PCとしては、拡張性を担保しつつ十分なストレージ容量を確保した構成です。ただし、2022年現在は半導体不足でCPUやグラボの価格が上昇しているため、OSも含めて7万円以内に納めるのは非常に難しくなっています。
Windows 10を採用する場合、9,000円ほど予算をオーバーしました。7万円以内に収めたい場合は、LinuxやChrome OSを採用することも検討してみましょう。
なお、メモリやストレージ、電源容量などを小さいものにすることも考慮しました。しかし、拡張性を持たせたPCを構成する方が、長く使い続けられて結果的に出費も減るため、サイズダウンはしていません。
【予算7万円】自作PC構成例の弱み・デメリット
約7万円の予算では、ゲームや動画編集にはスペック不足です。予算の都合とグラボ価格の高騰もあり、最低限映像出力ができるレベルのグラボしか用意できません。
CPUをAPU(内蔵グラフィック搭載CPU)に変更するのもひとつの方法ですが、その場合は価格がさらに高くなります。APUより低価格のグラボを搭載する方が、価格とパフォーマンス双方で好ましいので、今回はこの構成としました。
【予算10万円】AMD Ryzenシリーズ向けの自作PC構成例
予算を「約10万円」とした場合の、Ryzenシリーズ向けの自作PC構成例をまとめました。構成のポイントは以下のとおりです。
- GTX1650の採用でエントリーゲーミングPCとして十分なスペックを実現
- B550チップセットを採用したATXマザーボードとPCケースで拡張性を確保
- ストレージはNVMe SSDの500GBで十分な容量を確保
パーツ名 | 価格(税込) | |
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 3600 BOX | 26,480円 |
CPUクーラー | なし(付属品のリテールクーラーを使用) | 0円 |
マザーボード | ASRock B550 Phantom Gaming 4 | 9,761円 |
メモリ | CFD W3U1600PS-8G [DDR3 PC3-12800 8GB 2枚組] | 5,750円 |
GPU | ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 OC GDDR6 ZT-T16520F-10L [PCIExp 4GB] | 27,800円 |
SSD | crucial P2 CT500P2SSD8JP | 5,137円 |
HDD | なし | 0円 |
光学ドライブ | なし | 0円 |
電源ユニット | 玄人志向KRPW-BK750W/85+ | 7,975円 |
PCケース | Thermaltake Versa H26 White /w casefan CA-1J5-00M6WN-01 [ホワイト] | 4,180円 |
ケースファン | なし(ケースに付属) | 0円 |
OS | Windows 10 Home 日本語版 HAJ-00065円 | 15,480円 |
合計 | 102,563円 |
とくに注目したいパーツが「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650」です。GeForce GTX 1650は2019年に登場した古めのGPUですが、現在でも購入できるロングセラーモデル。さすがに4Kやレイトレーシングには対応できませんが、フルHDでのゲーミングにはこのモデルでも十分なパフォーマンスを発揮できます。
「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650」は下記の販売サイトで購入できるので、ぜひチェックしてみてください。
【予算10万円】自作PC構成例の強み・メリット
予算7万円の構成例から、GPUを「GTX1650」へランクアップした構成になります。10万円台というお手頃価格でありながら、エントリークラスのゲーミングPC相当の性能を実現できることが魅力です。
7万円クラスの自作PCとの違いは基本的にはグラボのみ。予算7万円台の自作PCを先に組んだ人は、GPUだけをGTX1650に取り替えると本構成とほぼ同じ自作PCが制作できます。
【予算10万円】自作PC構成例の弱み・デメリット
本構成の自作PCは、性能に対してグラボの割高感が強めです。上記の表に記載した価格は2022年2月現在のものですが、以前のGTX1650の最安値は15,000~17,000円台でした。
GPUは世界的半導体不足の影響で、時期によって価格が激しく上下します。そのため、GTX1650の価格は最安値時と比較するとやや高めです。言い換えれば、時期を選べばより安価に同等の構成を組むことも可能かもしれません。
【予算15万円】AMD Ryzenシリーズ向けの自作PC構成例
予算を「約15万円」とした場合の、Ryzenシリーズ向けの自作PC構成例をまとめました。構成のポイントは以下のとおりです。
- CPUが5000シリーズなので幅広いゲームに対応可能
- CPUクーラーは社外品のサイドフロークーラー
- グラボがレイトレーシング対応のRTX 2000シリーズ
- 電源ユニットが80PLUS GOLD認証のプラグイン式
パーツ名 | 価格(税込) | |
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 5600X BOX | 36,980円 |
CPUクーラー | サイズ 虎徹 MarkII SCKTT-2000 | 3,329円 |
マザーボード | ASRock B550 Phantom Gaming 4 | 9,761円 |
メモリ | CT2K8G4DFS632A [DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組] | 8,635円 |
GPU | ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 ZT-T20600H-10M [PCIExp 6GB] | 54,780円 |
SSD | WD Blue SN550 NVMe WDS500G2B0C | 6,409円 |
HDD | なし | 0円 |
光学ドライブ | なし | 0円 |
電源ユニット | Corsair RM750 CP-9020195-JP | 2,200円 |
PCケース | Thermaltake Versa H26 White /w casefan CA-1J5-00M6WN-01 [ホワイト] | 4,180円 |
ケースファン | なし(ケースに付属) | 0円 |
OS | Windows 10 Home 日本語版 HAJ-00065 | 15,480円 |
合計 | 151,754円 |
とくに注目したいパーツは「AMD Ryzen 5 5600X BOX」です。6コア12スレッドなのでマルチスレッド性能が高く、グラボの「RTX 2060」のパフォーマンスを十分に引き出してくれます。予算が15万円の場合は、このCPUを選んでおけば安心です。
「AMD Ryzen 5 5600X BOX」は下記の販売サイトで購入できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【予算15万円】自作PC構成例の強み・メリット
予算10万円クラスの自作PCをベースとしつつ、CPUとグラボのランクをアップさせています。後述するように世代が古いパーツも混じっているものの、エントリーモデルのゲーミングPCとしては性能と価格のバランスが十分に取れている構成です。
CPUとグラボだけでなく、ほかのパーツへの予算の振り分けもできます。マザーボードとPCケースの規格に余裕があり、これまで同様に拡張性も高いので安心です。
【予算15万円】自作PC構成例の弱み・デメリット
グラボの世代が一世代古いことが弱みだといえます。今回採用したRTX 2060は、半導体不足の影響で再販されたモデルです。
本来であれば新世代のRTX 3060を採用したいところですが、最安価格でも2万円ほど高くなります。予算を増やせるのであれば、RTX 3060を選ぶ方がいいでしょう。
【予算20万円】AMD Ryzenシリーズ向けの自作PC構成例
予算を「約20万円」とした場合の、Ryzenシリーズ向けの自作PC構成例をまとめました。構成のポイントは以下のとおりです。
- CPUをハイクラスモデルにアップグレード
- グラボを最新世代のRTX 3060にアップグレード
- マザーボードのチップセットをX570にアップグレード
- Dドライブ用にSSD増設して大容量のゲームタイトルにも対応可能
パーツ名 | 価格(税込) | |
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 5800X BOX | 46,980円 |
CPUクーラー | サイズ 虎徹 MarkII SCKTT-2000 | 3,329円 |
マザーボード | GIGABYTE X570 AORUS ELITE [Rev.1.0] | 17,800円 |
メモリ | CT2K8G4DFS632A [DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組] | 8,635円 |
GPU | GeForce RTX 3060 AERO ITX 12G OC [PCIExp 12GB] | 71,708円 |
SSD(Cドライブ) | WD Blue SN550 NVMe WDS500G2B0C | 6,409円 |
SSD(Dドライブ) | WESTERN DIGITAL WD Blue 3D NAND SATA WDS100T2B0A | 11,380円 |
HDD | なし | 0円 |
光学ドライブ | なし | 0円 |
電源ユニット | Corsair RM750 CP-9020195-JP | 12,200円 |
PCケース | Thermaltake Versa H26 White /w casefan CA-1J5-00M6WN-01 [ホワイト] | 4,180円 |
ケースファン | なし(ケースに付属) | 0円 |
OS | Windows 10 Home 日本語版 HAJ-00065 | 15,480円 |
合計 | 198,101円 |
とくに注目したいパーツが「AMD Ryzen 7 5800X BOX」です。8コア16スレッドの圧倒的なパフォーマンスで、グラボの「RTX 3060」のパフォーマンスを最大限に引き出してくれます。マルチスレッド性能が高いため、フルHD画質であれば最新タイトルにも対応できるでしょう。
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【予算20万円】自作PC構成例の強み・メリット
Dドライブ用にSSDを増設したことで、大容量のゲームタイトルにも対応できるようになりました。さらに、GPUに最新世代のRTX 3060を採用していることもポイント。
RTX 3060は、ベンチマークソフトとしてよく用いられる「FF15ベンチマーク」でも、安定した数値を出せるグラボのひとつです。レイトレーシングにも対応しており、幅広いタイトルを楽しめるでしょう。
なお、光学ドライブを採用することもできますが、USB接続で使える外付け光学ドライブもあるため、自作PCの本体に組み込まなくても問題ありません。
【予算20万円】自作PC構成例の弱み・デメリット
スペック面では高いものの、光るパーツが少なく見た目が地味な仕上がりではあります。クリアサイドパネルを採用したPCケースを使っていながら、中身が映える要素が少ないのも気になるところ。
光っているパーツは、ケース前面のファンくらいしかありません。最近ではPCのイルミネーションはDIYで行う人も増えているため、見た目が気になる場合は自分で対応することでコストが浮きます。
【予算30万円】AMD Ryzenシリーズ向けの自作PC構成例
予算を「およそ30万円」とした場合の、Ryzenシリーズ向けの自作PC構成例をまとめました。構成のポイントは以下のとおりです。
- CPUクーラーに簡易水冷を採用して静音性を向上
- CドライブのNVMe SSDがより高速なPCIe Gen4に対応
- GPUのランクアップにともない電源容量を850Wに
- OSをHomeからProfessionalにアップグレード
パーツ名 | 価格(税込) | |
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 5800X BOX | 46,980円 |
CPUクーラー | NZXT KRAKEN M22 RL-KRM22-01 | 11,594円 |
マザーボード | GIGABYTE X570 AORUS ELITE [Rev.1.0] | 17,800円 |
メモリ | crucial Ballistix BL2K16G32C16U4B [DDR4 PC4-25600 16GB 2枚組] | 14,980円 |
GPU | GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OC [PCIExp 8GB] | 124,970円 |
SSD(Cドライブ) | WESTERN DIGITAL WD_Black SN850 NVMe WDS500G1X0E-00AFY0 | 14,200円 |
SSD(Dドライブ) | WESTERN DIGITAL WD Blue 3D NAND SATA WDS100T2B0A | 11,380円 |
HDD | なし | 0円 |
光学ドライブ | なし | 0円 |
電源ユニット | Corsair RM850x CP-9020180-JP | 13,243円 |
PCケース | Thermaltake Versa H26 White /w casefan CA-1J5-00M6WN-01 [ホワイト] | 4,180円 |
ケースファン | なし(ケースに付属) | 0円 |
OS | マイクロソフト Windows 10 Pro 日本語版 HAV-00135 | 21,500円 |
合計 | 280,827円 |
とくに注目したいパーツは「GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OC」です。前世代機のハイエンドモデル並みの性能があり、最新のAAAタイトルにも十分対応できます。このレベルになると4Kゲーミングも視野に入ってくるため、高画質で快適にゲームをプレイしたい人におすすめです。
「GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G OC」は下記の販売サイトで購入できるので、ぜひチェックしてみてください。
【予算30万円】自作PC構成例の強み・メリット
このレベルの構成で自作PCを組めば、フルHD画質でのゲームや動画編集などの用途であれば、スペック不足を感じることはまずないでしょう。ゲーミングPCとしては2022年現在でほぼ完成形に近いモデルで、ゲームや動画をサクサク楽しめます。
OSにWindows 10 Proを採用したため、PC用ソフトウェアやWebアプリケーションなどを開発している人にとっては、充実したテスト環境にもなるはずです。
Windows 10 Proには、リモートデスクトップのホストになる機能や、BitLockerの暗号化機能などがあります。Hyper-V機能によって、Windows 10上でWindows 7など異なるOSのPCを起動させることも可能。
なお、マザーボードにはM.2 SSDのヒートシンクがあるモデルを選んでいるため、高級なSSDを惜しむことなく搭載できるでしょう。
【予算30万円】自作PC構成例の弱み・デメリット
ケースがやや小さいのがデメリットですが、今回作用したThermaltakeの「Versa H26」は安価なミドルタワーケースとして人気が高まっています。
CPUがハイクラスなので冷却性能が求められますが、ケースの幅や厚みがやや足りません。「noctua NH-D15」のようなサイズが大きなCPUクーラーだと、ケースに干渉してしまう可能性があります。
そのため、今回の構成では「簡易水冷採用」という形にして、冷却性能を確保しつつケースとの干渉を回避しました。
【予算50万円】AMD Ryzenシリーズ向けの自作PC構成例
予算を「約50万円」とした場合の、Ryzenシリーズ向けの自作PC構成例をまとめました。今回の最高額となる本構成のポイントは下記のとおりです。
- フラッグシップモデルのCPUを採用
- フラッグシップモデルのグラボを採用
- 6TBのHDD採用で大容量ストレージを実現
- 大型のPCケールと大口径ファンを採用
- 1000Wの大容量電源ユニットを採用
パーツ名 | 価格(税込) | |
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 9 5950X BOX | 86,980円 |
CPUクーラー | NZXT KRAKEN M22 RL-KRM22-01 | 11,594円 |
マザーボード | GIGABYTE X570 AORUS ELITE [Rev.1.0] | 17,800円 |
メモリ | crucial Ballistix BL2K16G32C16U4B [DDR4 PC4-25600 16GB 2枚組] | 14,980円 |
GPU | 玄人志向 GALAKURO GAMING GG-RTX3090-E24GB/TP [PCIExp 24GB] | 282,218円 |
SSD(Cドライブ) | WESTERN DIGITAL WD_Black SN850 NVMe WDS500G1X0E-00AFY0 | 14,200円 |
SSD(Dドライブ) | WESTERN DIGITAL WD Blue 3D NAND SATA WDS100T2B0A | 11,380円 |
HDD | WESTERN DIGITAL WD60EZAZ-RT [6TB SATA600 5400] | 10,373円 |
光学ドライブ | ASUS BW-16D1HT PRO [ブラック] | 8,992円 |
電源ユニット | 玄人志向 KRPW-GR1000W/90+ | 14,980円 |
PCケース | Thermaltake Core V51 TG CA-1C6-00M1WN-03 | 11,101円 |
ケースファン | Thermaltake Pure 20 CL-F015-PL20BL-A [Black] | 1,810円 |
OS | マイクロソフト Windows 10 Pro 日本語版 HAV-00135 | 21,500円 |
合計 | 507,908円 |
とくに注目したいパーツが「AMD Ryzen 9 5950X BOX」です。AMDのフラッグシップCPUで、16コア32スレッドの驚異的な性能を実現。最新のAAAタイトルから動画編集まで、あらゆる用途で最高のパフォーマンスを発揮します。現時点で最高峰のゲーミングPCを作りたい人におすすめです。
「AMD Ryzen 9 5950X BOX」は下記の販売サイトで購入できるので、ぜひチェックしてみてください。
【予算50万円】自作PC構成例の強み・メリット
ほかを寄せ付けない圧倒的なパフォーマンスです。CPUはもちろんグラボにもフラッグシップモデルを採用しているため、最新のAAAタイトルも4K画質で快適に楽しめます。メモリやグラボ、ストレージや電源などすべてにおいてハイレベルなパーツを採用しました。
30万円台の自作構成のデメリットでもあった、CPUクーラーの干渉問題も解決しています。Extended ATX規格に対応したPCケース「Core V51」と、200mmの大口径フロントファンを採用したことにより、水冷用ラジエーターの搭載スペースが大きくなりました。そのため、50万円の予算があれば水冷機能を強化するのもおすすめです。
【予算50万円】自作PC構成例の弱み・デメリット
PCケースが大型化したため、PCケースだけでも12kgを超えます。そのほかのパーツもハイエンド級のものが多く、全体では相当の重量になるため、運搬や設置の際は注意してください。
また、ハイエンドグラボは3スロット占有の3連ファンクーラーのモデルなので、そのままの状態ではスロットにかなりの負荷がかかります。最近のマザーボードはスロットが補強されていますが、支えとなるロッドを入れる方が安全です。
グラボを簡易水冷モデルにすれば、重量のあるラジエーターなどの冷却機構はPCケース側に固定できるため、スロットへの重量負荷は少なくなります。ただし、その場合は50万円を大幅に上回るため注意が必要です。
自作PC組み立ての注意点
自作PCは購入したパーツを自分で組み立てる必要があるため、やり方を間違えると失敗してしまう可能性があります。そのため、下記のような点を意識しながら、慎重に組み立ててください。
注意すべき点 | 失敗すると何が起こるか |
---|---|
PCケースとマザーボードの規格を合わせる | マザーボードがPCケースに入らない |
パーツに触れるときに静電気を発生させない | 静電気でパーツが壊れてしまう |
金属端子部に素手で触れないようにする | 将来的に金属部分が腐食してしまう |
CPUのピンを曲げないよう丁寧に扱う | CPUをマザーボードに設置できなくなる |
CPUクーラーの接地面の保護シールを剥がしておく | CPUの冷却性能が低下して故障の原因になる |
メモリ取り付け後にCPUクーラーを設置する | CPUクーラーが干渉してメモリを設置できない |
背面I/Oパネルの付け忘れや設置ミスに注意する | 背面I/Oパネルが使いづらくなる |
PCケースとマザーボードを繋ぐケーブルの接続ミスに注意する | PCケースのスイッチや端子が使えなくなる |
PCケースとマザーボード間の固定用スペーサーの取り付けを忘れない | マザーボードが正しく固定されなくなる |
起動テスト時は必ずPCケースにマザーボードを固定する | ショートによるPCパーツ故障の原因になる |
パーツが入っていた外箱は保管しておく | メーカーや販売店の保証が受けられなくなる |
M.2とSATAの排他仕様を確認する | M.2 SSDを使用時にSATAポートが使用不可に |
これら自作PCにまつわるトラブルに関しては、下記の記事で詳しく解説しているので、トラブルシューティング時の参考にしてみてください。
どうしても自作PCの組み立てが不安な方は、PCショップの組立サポートや代行サービスを利用するのもいいでしょう。また、「BTOパソコン」を購入するという選択肢もあります。パーツ選びの幅が広くカスタマイズ性が高いうえに、組み立ての手間がかからないので、ぜひ検討してみてください。
まとめ
予算7万~50万円という幅広い価格帯の、自作PCの構成例を紹介しました。予算として20万~30万円ほど用意すると、2022年現在としては「完成形」に近いスペックのゲーミングPCを組むことができます。
一方で、予算7万円前後の場合はどうしても「ギリギリ」の構成になるため、LinuxのようなオープンソースのOSや中古パーツなどの採用を検討する必要がありそうです。
とはいえ、最終的には「気に入ったPC」に仕上がればOKです。途中でパーツ交換をしながら理想のPCに仕上げていくのも、自作PCだからこそできること。パーツ選びを楽しみながら、自作PC制作にチャレンジしてみてください。