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    個別のパーツへの正しい理解がないままに、自作PCの構築を行うことは難しいものがあります。構成パーツや部品ごとの役割、それぞれの関連性など、なぜそのパーツが必要になるのか事前に把握しておきましょう。これは今後の拡張やカスタマイズにも役立ちます。手探りで始めるのではなく、まずは予備知識を身につけてから自作PCに着手してください。
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自作PC作成時に必要なパーツの用途と選び方

  • DATE
    2019.11.07
  • WRITTEN BY
    真田 マイク

 

自作PCの基本的なパーツ一覧と選び方

自作PCを組み立てる際、重要となるのはそれぞれのパーツです。パーツ選びがPCのスペックや操作性を左右するといって過言ではありません。スペックと予算のバランスを取りながら、自分の理想とするPC組み上げを目指しましょう。

PCを1台組み上げるには、基本となる10種類のパーツが不可欠となります。基本パーツ10種類の概要とともに、パーツの選び方を紹介していきます。

 

PCケース

PCケースはパーツを組み込むための『体』であり、そのサイズによって組み込むパーツ、つまりPCの内容やスペックが決定されます。PCケースは大きく分けて、以下の3つのタイプに分類されます。

 

ミニタワー・スリム・キューブ型

デザインが豊富で省スペースタイプ。移動と設置のしやすいさがメリットです。反面、搭載できるパーツの自由度が低いデメリットがあります。

 

ミドルタワー

最も一般的なPCケースで種類も豊富。コンパクトながらも充分なパーツを搭載できる拡張性があります。ミニタワーよりも大きく、パーツ交換作業もしやすいため、自作PC初心者にもおすすめのケースです。

 

フルタワー

自作PC上級者やプロ向けのPCケースでサイズも大型。パーツ搭載数はもちろん、冷却機能なども完備しており、処理能力が必要なゲーミングPCやワークステーションに使われます。

 

>> 関連記事 :2019年版!PCケースでおすすめの選び方は?基礎知識から徹底解説!

 

電源ユニット

電源ユニットとは、別名パワーユニットとも呼ばれ、PC本体に電力を送る装置のことです。すべてのパーツの起電力となるため、電源容量の高いものを選ぶことで安定した動作を維持できます。電源容量がシステム全体の消費電力を合計した2倍程度となることを目安に選択してください。

また、電源ユニットは自作PCの故障とかかわりの深いパーツでもあります。電力不足がシステム効率の低下やコンデンサ寿命などにも影響し、故障を誘発してしまうのです。

 

>> 関連記事 :「電源」にまつわる自作PCの基礎知識と選び方

 

マザーボード

マザーボードとは、CPUやメモリを取り付ける骨格となる基盤を指します。PCを起動させるために必要なものすべてを集約するものがマザーボードであり、スペックをアップさせる際のベースにもなるものです。

マザーボードのスペックが低ければ、いくらハイスペックなパーツを積んでも、100%機能させることはできません。自作PCの構築の中でも、特に重要なパーツといえます。

 

CPU

CPUはPCの演算処理を行う装置で、快適な動作に直結する重要なパーツです。例えば、ゲームをプレイする歳に伴う処理行動は相当な量になります。そのため、ゲーミングPCには高性能なCPUが不可欠となります。

快適性を求めるとメモリばかりに目が行きがちですが、動作の根幹となるCPUがロースペックでは、どんなに高性能なメモリを積んでも実力を発揮しきれません。

 

メモリ

PCのOSやソフトウェアを効率よく動作させるための必須パーツです。OSやソフトウェアは、メモリを消費して動作するため、メモリの数値が大きいほど、たくさんのソフトウェアを使用できるようになります。特に、動画作成のソフトウェアや3Dモデリングを多用したゲームはたくさんの情報を処理するので、多くのメモリが必要になります。

マザーボードに対応した製品を選ぶことが前提となりますので、対応可否を調べてから購入しましょう。

 

>> 関連記事 :「はじめて自作」第10回 組み立てその⑤ -メモリ編-

 

 

HDD

HDDはHard Disk Drive(ハードディスクドライブ)の略で、データを保存する記憶装置の事です。写真や音楽といったデータはもちろん、WEBサイトを閲覧中に表示されている画面もHDDに一時的に保存されています。

HDDには据え置きタイプとポータブルタイプがありますが、重要なのがマザーボードと接続する端子の種類です。

 

SATA

SATAは、データ転送の速さ(データの読み込みや書き込み)やケーブルの取り回しがしやすい、さらに値段も比較的安価といった多くのメリットがあります。IDEは古いタイプのインターフェースで、SATAに比べてデータの転送速度が劣ります。

 

SSD

SSDはSolid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略で、半導体メモリを使った補助記憶装置です。HDDとはデータの読み込み、書き込み方法が異なり、HDDよりも圧倒的に早い速度で処理が可能です。また、HDDに比べてサイズが小さく、軽量で、駆動音も静かです。

ただし、価格がHDDよりも高価になることが多いため、データの保存を目的とするよりも、処理速度の速さを活かし、ソフトウェアの起動用に利用するユーザーが多い傾向があります。

 

>> 関連記事 :PC初心者が自作PCを作るには?パーツの知識と選び方【HDD/SSD編】

 

 

光学ドライブ

光学ドライブとは、外部データの読み書きをする装置です。DVDスーパーマルチやブルーレイなどの種類があり、内蔵タイプと外付けタイプから選択できます。ただし、最近では外部からデータをダウンロードできるようになった事から、あまり重要視されていないパーツでもあります。

自作PCの場合では、光学ドライブの有無でOSのインストールの容易さが変わってくるのが大きなポイントです。

 

OS

OSとは、PCを動かすための基本となるオペレーションシステムのことです。

 

Windows

 

OSには上記の種類がありますが、自作PC初心者の場合であれば、多くのソフトウェアに対応しているWindows OS一択と考えて問題ありません。

Mac OSは自作を行う上でさまざまな障害を解決する必要が生じるため、初心者向きではありません。また、Linuxは無料のOSのため入手自体は簡単ですが、汎用性に欠け、それを補うにはある程度の知識が必要です。

初心者のユーザーは、まず最新のWindows OSをインストールすることをおすすめします。

 

>> 関連記事 :「はじめて自作」第15回 組み立てその⑩ -OS【Windows 10 を自作PCへインストールしよう】編-

 

 

液晶ディスプレイ

PCでの作業を視認化させるモニターです。正確にいえば自作PCのパーツではなく、周辺機器の範疇となります。

液晶ディスプレイには多くの種類があります。

 

スクエアタイプ(液晶の縦横比が4:3)/ワイドタイプ(液晶の縦横比が16:9)

サイズや画質、縦横比などチェックポイントが多数あるため、自作PCの使用目的に合わせて選びましょう。

 

プラスで付けたいおすすめのパーツ

ここまでに紹介したものは、自作PCの基本といえるパーツです。さらにパーツをプラスすることで、よりハイスペックな自作PCの構築が可能となります。

 

CPUクーラー

CPUクーラーとは、CPUの温度上昇を抑える冷却装置です。

超高速で回転するCPUは、温度が上昇することにより機能が低下してしまいます。ゲーミングPCなど、CPUに負担が掛かりやすいマシンには必須の装置といえるでしょう。静穏性や室内環境(温度が上がりやすいなど)に合わせて選択してください。

 

>> 関連記事 :「はじめて自作」第22回 これさえ見ておけばお店でも安心!初めての自作で知っておくべきパーツのポイント – CPUクーラー編

 

グラフィックボード

グラフィックボードは、PCの描画力を向上させるパーツです。

モニターに映像を映すだけなら一般的なマザーボードでも十分ですが、より美しい映像を楽しみたかったり、3D映像や複雑な動画編集、3Dモデルを多用したゲームをプレイしたりする場合は、それに見合ったスペックのグラフィックボードが必要になります。

 

>> 関連記事 :NVIDIA GeForce と AMD Radeon グラフィックスカード比較どちらがおすすめか

 

サウンドカード

追加することで、本来のPCに搭載されている音質や、音響性能を向上させます。音質を調整できたり、5.1サラウンドに対応したり、複数の音源を同時に録音したりと、音楽環境を充実させます。

 

>> 関連記事 :PCの音質を高める!~音響効果を高めるためのデバイス各種とそのメリット~

 

 

予算別におすすめの自作PCパーツ

予算別でのおすすめ自作PCパーツと、その特徴やメリットを紹介していきます。

 

予算5万円

マザーボード:ASRock Micro ATXマザーボード H310M-HDV/M.2

価格:10,000円前後

 

第9世代~第8世代のCPUに対応している高コストパフォーマンスモデルです。HDMIやDVI-Dなど幅広い世代のモニターを接続可能にしています。5万円前後での自作PCに最適なマザーボードです。

 

CPU:Intel Celelon G4920

価格:9,000円前後

 

 

セレロンの中でも最も性能が高いモデルです。動画編集やゲーミングPCには不向きですが、Microsoftオフィスやインターネットの閲覧であれば問題なく使用できます。値段も安いため、初めての自作PCにおすすめのCPUです。

 

予算10万円

CPU:Ryzen5 2600

価格:16,000円前後

 

 

ゲーミングPCやクリエイター向けPCに適したCPUです。複数のシステムを同時に処理することに優れたRYZENシリーズの特徴が生かされており、ストレスの無い稼働を実現します。価格も安いため、自作初心者がゲーミングPCを作りたい場合にピッタリです。

 

SSD:Crucial M.2 500GB

価格:8,000円前後

 

 

容量500GBの内蔵SSDです。読み込み速度1900MB/秒、書き込み速度950MB/秒の速さでPC動作を快適にします。500GBの容量でこの価格はコスパ抜群です。

 

予算15万円

CPU:Ryzen7 2700

価格:25,000円前後

 

 

静音、冷却機能搭載のハイスペック製品です。最新テクノロジーによって、ユーザーの好みやアプリケーションに合わせてCPU性能を自動カスタマイズしてくれる優れもの。予算が許すなら候補に入れたいCPUです。

 

グラフィックボード:ZOTAC GAMING RTX 2060

価格:40,000円前後

省スペース&高機能なグラフィックボードです。ゲーミングPC向けのグラフィックボードとして人気を集めているモデルで、ボード1枚で最大4画面出力を可能にしています。オリジナルデュアルクーラーを搭載しており、安定したグラフィック出力が期待できます。

 

まとめ

自作PCはお金をかければ欲しいスペックのマシンが手に入るものですが、限られた予算内でどれだけこだわれるかも、自分でPCを作る楽しみのひとつです。最新パーツで固めたハイエンドマシンにしたり、自分の趣味でセレクトしたパーツを組み込んだりと、楽しみ方は人それぞれ。まずは自分が求めているスペックや環境を整理して、それに適したパーツをひとつずつ選んでいきましょう。

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