相棒の自作PCを「映えるPC」に! カリスマDIYer・スワロさんと初心者でもできるPCケースDIYに挑戦!【前編】
【おとはすの自作やろうぜ!! 第4回】
今回は、おとはすと「DIGITAL DIY」の中の人・ヒヨコが組んだ自作PC「ハク(おとはす命名)」を、さらにカスタマイズして「映えるPC」にしていく企画をお届けします!
アドバイスをしてくださるのは、「DIGITAL DIY」でもおなじみのカリスマDIYer・スワロさん。スワロさんに初心者でも簡単にできるワザを教えていただきながら、インテリアに合うおしゃれなPCに変身させていきます!
(今回の記事は、撮影時のみマスクを外して撮影しています)
十束おとはさん
アイドルグループ「フィロソフィーのダンス」メンバー。愛称「おとはす」。ファミ通4代目ゲーマーズエンジェルとしても活動し、ゲーマー・自作PC好きアイドルとして活躍中。ニッポン放送で「十束おとは自作PCの世界」などのラジオ番組を持つなど、自作PC愛にあふれた活動も注目を集めている。2020年にメジャーデビュー、2021年4月28日にはセカンドシングル「カップラーメン・プログラム」をリリース。2月12日に先行配信されMVも公開中。
YouTube「おとはすチャンネル」:https://www.youtube.com/c/otohasuchannel
Twitter:@ttk_philosophy
Instagram:https://instagram.com/otohasu/
フィロソフィーのダンスHP:https://danceforphilosophy.com
スワロさん
カリスマDIYerとして、インスタグラムやYouTubeで多数のフォロワーを持つ。インテリアや空間デザインからスタイリング、写真など幅広く活動。DIY動画では丁寧でわかりやすい説明とできあがりのクオリティの高さで人気。「DIGITAL DIY」でもクールな映えPCカスタマイズを行っている。
YouTube「スワロDIYちゃんねる」:www.youtube.com/user/swaro109
Instagram:https://www.instagram.com/swaro109/
Twitter:@VintageSwaro109
https://mobile.twitter.com/vintageswaro109
(過去記事) こんなPCみたことない!? カリスマDIYerがカスタムPCを自作してみた。 https://digitaldiy.jp/article/firstdiy/3297/ PCは「映え」の時代へ!プロのDIYerが自作パソコンを作ったら世界観からして違った |
目指すはインテリアにマッチするおしゃれなPCケース!
「前回作ったPCをさらにDIYして“映えるPC”にしませんか?」というおとはすからの提案で実現した今回の企画。
「初心者でも簡単にできるDIYで、インテリアにも合うケースにしたいのですが……」とスワロさんにご相談したところ、「DIY感を出したいのであれば、やっぱり塗装でしょう!」ということで、おとはすの担当カラーの黄色を取り入れつつ、PCを塗装してボタニカルテイストのPCにしていくことに!
「塗装だけだと華やかさがないので、好きな柄の紙や押し花などをデコパージュで貼りつけるのはどうですか?」とスワロさん。デコパージュとは、切り取った紙や布などを貼りつけてデコレーションしていく技法のこと。初心者でも簡単にできるので、DIYが好きな方たちからも人気です。
今回おとはすは、DIY初体験。スワロさんのご指導のもと、ヒヨコのPCを素敵に変身させることはできるのでしょうか……?
まずは塗る素材と必要な下準備の確認を!
おとはす:今日はよろしくお願いします!
スワロ:よろしくお願いします。おとはさんはDIYの経験はありますか?
おとはす:まったくないんです。図画工作の授業は5段階中2だったので、自分の中で苦手意識もあって……。絵が描けない、工作も苦手な子どもでした。唯一好きになったDIYは自作PCくらい。未知の挑戦にワクワクしていますが、不安もいっぱいです!(笑)
スワロ:今日は初心者の方でもやりやすい塗装と、素材を切って貼りつけるだけでできる作業なので大丈夫です。初心者でも楽しんでできると思いますよ!
おとはす:それを聞いて一安心です。今回、いろいろな材料を揃えましたが、選ぶときのポイントはありますか?
スワロ:お店に行って適当に買うのではなく、はじめにできあがりをイメージしてから買いにいくといいと思います。あとは塗る素材によって塗料も下準備も違ってくるので、素材を確認してから商品を選ぶこと。わからなくてもホームセンターの店員さんに「こんなものに塗りたいのですが」と聞いてみるといいと思います。自分で勝手に選んでしまうと失敗することもあるので、迷ったら店員さんに聞いてください。
おとはす:素材によって塗料が違うんですね。
スワロ:そうなんです。たとえば、表面がつるつるしたプラスチックの場合は、表面をヤスリで削ってから塗ると塗装が剥がれにくくなります。そういったことも含めて相談してみてください。最近では、塗料にもさまざまな種類があって、塗ると鉄っぽくなる塗料など、おもしろい塗料もいっぱい出ているので、できあがりをイメージしつつ、おすすめの塗料を聞いてもいいかもしれないですね。
おとはす:なるほど。わからなかったら店員さんに聞くのは自作PCのパーツを買うときと同じですね。
スワロ:同じです! では早速、塗装する部分に下地を塗っていきます。外せる部品は外してスプレーしていくので、前面と上部にあるネット状のカバー部品と横のふたを並べましょう。
おとはす:下地というのは何ですか?
スワロ:私が使っているのは、金属や樹脂など、幅広い素材に対応しているスプレータイプのマルチプライマーです。これを吹きつけることで塗装が剥がれにくくなります。少し離れたところから下地をうすく吹きつけていきます。おとはさんもやってみてください。
おとはす:(おそるおそる吹きつける)こんな感じですか?
スワロ:上手ですよ! 一度に厚塗りするのではなく、うすく塗って乾いたらまたうすく重ね塗りしていくのがポイントです。次にケース本体にもプライマーを塗っていきましょう。直接スプレーすると中のパーツについてしまうので、紙皿などにスプレーを出してためて、ハケで塗っていきます。
スワロ:塗るときに注意してほしいのは、液をつけすぎないこと。組み上がったPCなので、中のパーツにつくと壊れてしまう恐れがあります。液垂れしないくらいの量をつけて、ハケをカラカラの状態にして塗っていきます。こちらもうす塗りして乾いてから重ね塗りしてください。
おとはす:ハケで塗る作業、楽しいですね!
スワロ:DIY感ありますよね! 本体の幅の狭い部分などは細い筆を使うと塗りやすいですよ。
おとはす:はい、先生!!(すでに生徒モードになっているおとはす)
下地を塗ったら、いよいよペンキで塗装!
スワロ:下地を塗ったら、次はペンキで塗装していきましょう。外せる部分は先ほどと同じように、スプレータイプの塗料を使います。
おとはす:これもやっぱりうすく重ね塗りですか?
スワロ:その通りです! まずはやってみますね。
スワロ:こんな感じで遠目からささっと吹きつけていきます。では、おとはさんやってみてください。
おとはす:ちょっと緊張しますね。おお! 白くなっていく!
スワロ:今度は本体をハケで塗っていきましょう。ペンキ缶から紙皿などにペンキを移して塗ります。先ほどと同じようにペンキをつけすぎないように、液垂れしないカラカラの状態でうす塗りします。
おとはす:すごい、黒いケースだった「ハク」があっという間に白くなりました! しかもこの作業超楽しい! 無心になりますね。
スワロ:案外簡単ですよね!
おとはす:はい。スワロ先生の説明がすごくわかりやすいので、安心してできます。
PCはキャンバス! デコパージュで自由に飾りつけ
スワロ:塗装が終了したら、鉄板部分にデコパージュしていきます。木工用ボンドを水で伸ばして、デコパージュ液を作ります。専用のデコパージュ液も売っていますが、木工用ボンドのほうがたっぷり使えますよ。ここに好きな柄の紙や押し花などを浸して、どんどん鉄板に貼りつけていくだけです。鉄板をキャンバスに見立てて、自由に色をつけたり絵を描いたりしてもいいですよ。自分の好きなように切って貼って塗っていってください!
おとはす:セ、センスの問われる作業ですね……。先生、まずはやって見せてください!!
スワロ:こんな感じで、自由に楽しんでやってみてください。ポイントとしては、あまり色を使いすぎないこと。おとはさんの担当カラーの黄色をメインにしたいということなので、加える色は緑やオレンジくらいの色にとどめておいたほうがバランスはよくなります。
おとはす:ヒヨコさん、一緒にやりましょう!(と、横で見ていたヒヨコに助けを求めるおとはす)
ヒヨコ:師匠! 私もやりたいと思っていました。
おとはす:スワロ先生! なんだか大変なことになってきたような気がするのですが……。
スワロ:大丈夫です! いい感じです!
おとはす:なんだかまとまりがないような……! 先生、どうにかまとめてもらえませんか?
おとはす:先生すごい! 見違えるようにまとまってきました。
スワロ:こんな感じでいいですかね。では、乾かしていきましょう。
おとはす:なんだかアートな感じになりました! 先生、すごすぎる……!
黒のシンプルなPCケースがみるみるうちにまっ白に塗られ、まさに「ハク」に! 側面の鉄板はデコパージュで飾り、とても華やかになりました!
後編では、スプレーで白く塗装した、外れるパーツ部分をデコレーションしていきます。果たして「新生ハク」はどのような姿に生まれ変わるのでしょうか? 作業終了後には、おとはすとスワロさんに「DIY対談」もしていただきましたので、どうぞお楽しみに!
PHOTO BY_橋本千尋