【自作PC女子図鑑Vol. 02 Pukutomoさん】 ―YouTubeの動画編集も自作PCでサクサク。「作る楽しさを伝えたい」発信を続ける理由とPCへのこだわり
白いデジタルカメラ、ピンクのマウス、グリーンのイヤホンー。これまで見た目がゴツゴツしていて、色も黒や灰色で男性向けのイメージがあったガジェットですが、最近は色も形もオシャレなデザインのガジェットが登場し、ハマる女性も増えています。
今回インタビューしたPukutomoさんも、そんなガジェットの魅力に取り憑かれた一人。そこからYouTuberになり、自作PC(しかも2台)まで組んでしまいました!
そんな「自作PC女子」のPukutomoさんに、自作の魅力やお気に入りガジェット、デスク周りのこだわり、YouTubeを続ける理由などを聞いてみました!
PukutomoさんのおしゃれなPCは、DigitalDIYerにも写真がアップされているのでそちらもチェックです!
PROFILE
Pukutomo
Twitter:@pukutomo_com
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCwWM6IuG7wzfc3zEqOF6VrQ
Voicy:https://voicy.jp/channel/1981
Instagram:https://www.instagram.com/puku_tomo/?hl=ja
note:https://note.com/pukutomo/
【血液型】AB型
【出身】埼玉県
【身長】161cm
【仕事】Webデザイナー
【趣味】デジタルイラスト
【好きな食べ物】しゃぶしゃぶ
【ハマっていること】エヴァンゲリオン
【最近うれしかったこと】友達の婚姻届の挿絵を描かせてもらったこと
iPadで作ったLINEスタンプが売れた!「ガジェットで描く楽しさ伝えたい」とYouTubeをスタート
──今回はPukutomoさんが休日によく行くという原宿でインタビューを敢行しました!よろしくお願いします。原宿には動画の撮影で来られるんですか?
Pukutomo:原宿には服を買いに来ています。秋葉原にもよくガジェットやパーツを見にいきますね。今やアクセサリーを見るより、PCのパーツを見ている方が楽しいかもしれません。
──Pukutomoさんはガジェット系YouTuberということですが、普段はどんなお仕事をされているんですか?
Pukutomo:Webデザイナーをしています。イラストレーターに憧れていたんですが、大学の課題で資料づくりをするなかで、「伝えたいこと」をもとにデザインすることの楽しさを知り、Webデザイナーの道を選びました。
──本業もお忙しいと思いますが、なぜYouTubeを始めたんですか?
Pukutomo:実は以前の職場が結構ハードで、体を壊して辞めたんです。当時は仕事ばかりしていて趣味もなくなっていたので、昔から好きだったイラストを描き始めました。軽い気持ちでイラストをLINEスタンプにして販売してみたら、なんと売れたんです!
──LINEスタンプって自分で作れるんですね!しかも売れたってすごい。
Pukutomo:私もそのとき初めて「今の時代はこうやって自分の絵を販売できるんだ」と知りました。その当時、2018年ごろはちょうど一般の人がYouTubeに参入し始めたタイミングで、女性でガジェットを紹介している人もまだ少なかったんです。そこで「ガジェットを導入するハードルを下げたり、ガジェットでイラストを描く楽しさを伝えたりできたらいいな」と思って発信を始めました。
──実際に発信してみて視聴者からの反応はいかがでしたか?
Pukutomo:「動画を見てLINEスタンプを販売してみたら売れました!」とか「紹介していた商品を買って生活が便利になりました」といったコメントをいただくことがあって、めちゃくちゃ嬉しかったです!もっと頑張ろうって思えました。
幼いころに見た父の自作PC。動画編集をスムーズにするために、今度は自分が挑戦
足元に置かれたバッグは、Pukutomoさんお気に入りのSUPERCLASSICの「かわるビジネスリュックmini」。内部の仕切りを動かして構造を変えられるのが特徴。動画でも紹介されています。https://youtu.be/uxO3HwPiMDM
──ここからは自作PCについて掘り下げていきたいと思います。Pukutomoさんは2018年に1台目、2021年に2台目を組んでいますが、なぜ自作を始めたんですか?
Pukutomo:以前使っていたPCはAdobe Premiere Proで4K動画を編集しているとプレビュー画面がカクついたり、書き出しが遅かったり、挙げ句の果てに落ちちゃうこともあって……かなりストレスでした。それで新しいPCを買おうとしたら、夫が「だったらPC作ってみない?」って提案してくれたんです。
──もしかして旦那さんも自作erなんですか?
Pukutomo:夫はエンジニアで、プライベートではゲーム用にハイスペックなPCを組んでいます。実は私の父も自作erなんです。小学生のころ、父がPCを開けてネジや配線をガチャガチャやっていたのを覚えています。
──なんと!図らずもPukutomoさんには自作erの血が流れていたんですね……。
Pukutomo:(笑)
──初めての自作はどうやって進めましたか?
Pukutomo:YouTubeで自作PCの動画を見たり、ブログを読んだりして調べました。パーツ選びは夫に手伝ってもらったんですが、初めてでよくわからなかったので「とりあえず動画編集が快適にできればいいや」という感じで、ケースもよくある黒を選びました。グラフィックボードだけはケチらずいいものを買いました。
──組んでみていかがでしたか?
Pukutomo:いやー、難しかったですね〜。初めてなのでパーツの名前もわからないし、マザーボードやCPUなどそれぞれの説明書を見比べて進めて、途中で頭がこんがらがりました。夫に怒られながらやりました(笑)。
配線も「とりあえずケースに入ればいいや」だったので、2台目を組むときに1台目のケースを開けてあらためて見ると「汚っ!」て思いましたね。
──1台目 組むのにどのくらいかかりましたか?
Pukutomo:2日ちょっとかかりました。出来たと思って電源を入れたら起動しなくて……。朝の4時くらいだったので投げ出して寝ました。翌朝確認したところ電源につながっていないパーツが見つかり、直したら無事立ち上がりました。
それまではPCって既製品を買うイメージしかなかったので、起動したときは「本当に動くんだ」って感動しました!しかも操作性もバッチリ。動画編集も快適にできるようになりました。
1台目から3年で2台目を自作!1台目でできなかったこだわりをたっぷり詰め込んだ、大満足のPCが完成
PCのスペック
ケース | Fractal Design Define 7 Compact |
CPU | RYZEN 9 5900X BOX |
GPU | NVIDIA GEFORCE RTX 3060 |
メモリ | G.SKILL Sniper X Series DDR4(16GB×4 ) |
ストレージ | SAMSUNG SSD 980 PRO(1TB) |
CPUクーラー | Thermaltake TH240 |
マザーボード | ASRock X570 Steel Legend |
電源ユニット | CORSAIR RM850x |
──1台目で求めていた動画編集が快適にできるようになって、そこから3年で2台目というと、結構ペース早いですよね。
Pukutomo:それがAdobe Premiere Proの最新バージョンに、使っていたグラフィックボードが対応しなくなってしまったんです。パーツだけ新しいものに差し替える手もあったんですが、1台目は余裕がなくてこだわれなかったので「今度は自分が作りたいPCを作ろう!」と思い、2台目を組むことにしました。
──リベンジですね!すると2台目にはPukutomoさんのこだわりがたっぷり詰まっているんですね。
Pukutomo:はい。こだわりポイントは3つあって、一つ目は「色」です。白いPCが欲しかったので、ケースも中のパーツも白で統一しました。二つ目は「CPUクーラー」で、1台目は空冷でしたが、簡易水冷に挑戦してみました。三つ目は「CPU」。以前はIntelだったんですが、今回は使ってみたかったRyzenを採用しています。
ただグラフィックボードが品薄でなかなか手に入らなくて、組めるようになるまで時間がかかってしまいました。
──でも自作も2回目となると、作業はスムーズにいったんじゃないですか?
Pukutomo:そうですね、1台目のときに比べて知識もついていたので進めやすかったです。ただやっぱり配線は苦労しました。PCの電源ユニットにはいろいろなパーツのケーブルを挿し込む必要があるのですが、、どのケーブルがどのパーツのものか分からなくなってしまって。あと前回うまくいったグリス塗りがあまりきれいにできず、しょんぼりしました(笑)。でも見た目は結構きれいにできたと思います!
──確かに、すごくスッキリしています!
Pukutomo:ありがとうございます。でも組み終わって電源を入れたら、まさかの起動しないという……。
──デジャヴ……。
Pukutomo:でも電源周りのケーブルの配線を正しくやり直したらすぐ直りました。作業自体はトータルで1日くらいで終わりましたね。1台目のときは本当に右も左もわからず、心から楽しめなかったんですが、2台目は制作の流れもある程度わかっていたので、楽しんでできました。
──こだわりが詰まった2台目、満足度はいかがですか?
Pukutomo:もう1台目の比じゃないくらい満足してます!!!ともかく見た目がかわいくて、テンションあがります。性能もはるかによくなって、4K動画もスルスル編集できるので作業が格段に早くなりました。
こうやってパーツを一つひとつ自分で選べて、自分で組むので愛着がわくという点は、既製品にはない、自作ならではの魅力だと思います。
──ですよね!!!ちなみに費用はどのくらいかかりましたか?
Pukutomo:1台目は17万円弱、2台目は28万円くらいでした。
【1台目自作PC組立て動画】
【2代目自作PC組立て動画】
仕事、生活、作業を効率化してくれるお気に入りのガジェットたちとデスク周りをご紹介
──さてPukutomoさんといえばガジェットです。今日はお気に入りのものをいくつか持ってきていただいたので、ご紹介いただけますか?
Pukutomo:はい!最近のお気に入りは「DJI Pocket 2」です。いつも持ち歩くバッグが小さいので、コンパクトで機能が凝縮されているものを求めていました。この子はコンパクトなボディにジンバルも内蔵されているカメラなので、歩いているときに動画を撮ってもブレません。色も白でかわいい。
家で動画を撮影するときは、こっちのSONY「α7S III」を使っています。
──このキーボード、ほとんど文字がないですね。
Pukutomo:キーキャップを無刻印のものに付け替えました。本当は全部無刻印にしたかったんですが、さすがに自信がなくて、一番上の記号類のキーだけ残しています(笑)。
新商品情報はネットニュースやガジェット好きの人のSNSでチェックして、平均月3万円くらい買ってますね。
──そもそもどうしてガジェットにハマったんですか?
Pukutomo:幼いころからペンタブを使ってお絵描きをしていて、もともと親しみがありました。Webデザイナーとして働き始めてからは、PCやカメラを使う機会が増え、仕事を効率化するためにいろんなガジェットを使い始めたら、いつのまにか身の回りにあふれていました。
──ガジェット沼にハマったんですね(笑)。ガジェットを取り入れて生活にはどんな変化がありましたか?
Pukutomo:今は平日は主にテレワークで、終業後や夕食後などスキマ時間に動画編集をしているのですが、その時間を作るのにガジェットのほか「Microsoft To Do」「TimeTree」などのアプリが役に立っています。服も以前は古着やカラフルなものを着ていましたが、モノトーンの服にシンプルなガジェットを合わせるスタイルが好きになりました。
──今日のモノトーンの服にもスマートウォッチがマッチしていますね。デスク周りもこだわりがあるそうですね。
Pukutomo:そうですね。一番のポイントはIKEAのL字昇降デスクです。正面にPC、横にiPadを設置して、作業の切り替えをしやすくしています。長時間作業することも多いので、ときどきデスクを上げてスタンディングでやっています。イスはLOWYAの赤いオフィスチェアを愛用しています。
Pukutomoさんのデバイス類
キーボード | HHKB Professional HYBRID 英語配列 |
マウス | Logicool MX Anywhere 2S |
マウスパッド | バード電子 ステンレス製マウスパッド |
パームレスト | バード電子 ウッドパームレスト |
マイク | Blue Yeti USBマイク |
スイッチャー | Blackmagic Design ATEM Mini |
デスク | IKEA BEKANT 電動昇降デスク |
──PCの横にマイク、iPadの上に俯瞰カメラがセットされているのは、発信者ならではですね。
Pukutomo:発信活動のハードルを下げるために、思い立ってすぐできるように常設しています。壁紙には、防音性能もあるレンガ風のクッションシートを貼ってDIYしました。キーボード、マウス、マウスパッド、マイクは白やシルバーで統一して、すっきり見えるようにしています。
──在宅で長時間作業されていると、疲れませんか?運動やストレス発散はどうされているんですか?
Pukutomo:家でサウナスーツを着て、Nintendo Switchで「リングフィット アドベンチャー」をやっています。滝汗です!最近はなかなか行けないですが、 ストレスがたまったら一人でカラオケに行って、中森明菜の「DESIRE」を歌ってます(笑)。
──持っているものは最新なのに、歌は昭和なんですね(笑)。
「自作って意外に楽しそう」って思って欲しい。イラスト制作にも力を入れ、視聴者の背中を押す発信を続けたい
──今後はどんなことに力をいれていきますか?
Pukutomo:趣味のイラストをもっと頑張りたいと思っています。イラストの紹介動画って、漫画家やイラストレーターの方が配信されていることが多くて、少しハードルが高いイメージがあるんですよね。私にはそういったバックグラウンドはないので、初心者さんに「私にもできそう!」って思ってもらえるかなって。何かを作る楽しみをもっと多くの人に伝えていきたいですね。
──自作PCも特に女性にはハードルが高いと思われがちなので、Pukutomoさんの動画で挑戦する人が増えるといいですね。2台目を組んだときの動画は遊び心満載で見やすかったです。
Pukutomo:エヴァンゲリオン風の予告や夫との掛け合いを入れて、「自作って楽しそう」という雰囲気を醸し出せるように意識してみました(笑)。
──伝わりました(笑)。でもやっぱり女性自作erってまだまだ少ないんですよね。
Pukutomo:私も1台目を組んだときのことを振り返ってみると、必要なパーツやパーツ同士の相性、スペックとのバランスなどは全然わかりませんでした。この辺りが自作を始めるときの壁になっているのかもしれません。 ただ、最近は必要な部品がセット販売されているものもありますし、YouTubeでも自作動画が増えているので、情報が少なかった数年前よりハードルは下がってきていると思います。私も微力ながら、より多くの方に自作PCの楽しさや魅力を知ってもらえるように していきたいと思っています。
自作PCで動画編集がより快適にできるようになり、発信活動にもより一層力をいれるようになったPukutomoさん。生活の中におしゃれな自作PCとガジェットが溶け込み、楽しんで使っていることがよくわかりました。
DigitalDIYerで公開してくれている美しいPukutomoさんの自作PCとデスク周りは、女性のみならず男性自作erにも参考になりそうです!ぜひご覧ください。
PHOTO BY YURIE PEPE
自作PC女子図鑑プレゼント企画!
自作PC女子 PukutomoさんにSNS用アイコンを描いてもらおう!
※こちらの応募は締め切りました。
応募方法はこちら!
1.TwitterのDigital DIYのアカウントをフォロー
2.ハッシュタグ#自作PC女子図鑑プレゼント2 をつけて、Digital DIYが発信する上記の記事orこのプレゼント企画記事のツイートをRT!
記事の感想やご自身の自作PCのこだわりなど、Digital DIYを一緒に盛り上げてくれるコメントを入れて引用リツイートすると、当選率がアップするかも!?
Digital DIY Twitterアカウントはこちら
https://twitter.com/PCDigital_DIY
当選者の方には編集部からTwitterのDMでご連絡します。みなさん奮ってご応募ください!
※必ずTwitterのDMで連絡ができるようにしてください。連絡が取れない場合は、他の方に権利を移行させていただきますので予めご了承ください。
応募条件
後日、顔写真などイラストの参考になる写真を送っていただける方
当選の連絡
1.当選者の方には編集部からTwitterのDMでお知らせします
※DigitalDIY(@PCDigital_DIY)アカウントより DM をお送りいたします。DMを受信できるよう事前に設定をお願い致します。
2.当選者の方にはイラストの参考になる写真をお送りいただきます。
3.作成が完了次第、編集部からアイコン画像をお送りします。
※完成したアイコン画像の修正依頼はできません。
※画像の作成完了は数週間ほどを予定しておりますが、状況によりお時間をいただく場合がございます。
※プレゼントさせていただいたアイコンについては、その後加工などはせず、SNSなどのプロフィールなど、私的な利用の範囲でご利用ください。また、このイラスト譲渡後の売買も硬くお断りさせていただきます。万が一発覚した場合は法的措置等の対応を取らせていただきます。
※イラストの参考資料として頂戴したお写真等は、イラスト作成以外の目的で使用することはございません。
応募時のご注意点
・当企画に関する連絡は、Twitter の DigitalDIY @PCDigital_DIY アカウントより DM をお送りいたします。DMを受信できるよう事前に設定をお願いいたします。
・応募に不正が判明した際は、しかるべき措置を取らせていただく場合があります。
・引用リツイートの際に、公序良俗を乱すコメント、秩序を乱すコメントのある投稿は応募対象外となります。
・悪質なアクセス、妨害工作などが発覚した場合、法的措置を取らせていただく場合があります。
・申込み事項における諸条件は諸般の事情により予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
・当社は、事前に通告することなく、本企画を中断、変更、または終了することができるものとします。
・当社は、Web画面や印刷物の誤植に関する責任は負いません。
・景品の譲渡・売買目的に当企画に応募・景品の受領をすることは固く禁止致します。景品の譲渡・売買等の行為が発覚した場合には然るべき措置を取らせていただく場合があります。
・当企画に関する通信費用、諸経費は、応募者の負担となります。
問い合わせ先:DIGITADIY編集部
info@digitaldiy.jp