「はじめて自作」第28回 これさえ見ておけばお店でも安心!初めての自作で知っておくべきパーツのポイント – グラフィックカード(後編)
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前編では、スペックと、GPUのブランドに焦点をあてて、グラフィックカードの選び方を紹介しました。後編は、グラフィックカードのサイズやモニタ端子に合わせた選び方を紹介します。また、グラフィックカードは、複数搭載することができ、そのパフォーマンスをさらにアップすることができます。その技術も紹介したいと思います。
意外と大きい!グラフィックカードの物理的仕様
グラフィックカードは、それ自体がひとつの機械のようなもので、ハイエンドになればなるほど、カードのサイズが大きくなります。ハイエンドのGPUを搭載したものは、ほとんどがPCI-Expressのスロットを2つ分占有してしまうので、取り付ける位置などに注意が必要です。また、グラフィックカードもデータの処理をする際熱を放出するので、冷却に大型のファンを搭載したものから、エントリーモデルだと、ファンではなくヒートシンクを採用したものがあります。メーカーによっては、ファンの回転数を自動制御して、静音化につとめている製品もあります。
厚さも高さもあるグラフィックカード、幅の狭いケースだと、グラフィックカードが干渉して、ケースの側面カバーが閉まらないといったこともあります(ハイエンドのグラフィックカードには、電源ケーブルを接続しなければならないため、その分のゆとりも必要です)。スリムタイプなど、小型のケース向けには、「ロープロファイル規格」というものがあり、背面のブラケット部分を変えることで搭載できるグラフィックカードもあります。ですが、小型化という特性上、大型の冷却装置をカード自体に搭載できないため、ハイエンドのGPUは対応できません。
最後に重要なのは、モニタ端子
そして、必ず確認が必要なものの最後は、モニタとの接続端子です。昨今、DVI、HDMI、DisplayPortを、それぞれ搭載したものが主流となっています。モニタも新調する場合、そのモニタとグラフィックカードの接続端子があうかどうかを確認すれば問題ないですが、もし既にあるモニタを利用する、といった場合、そのモニタとグラフィックカードのモニタ出力端子を必ず確認し、もし対応しない場合は、変換コネクタを用意する必要があります。
複数のグラフィックカードで高速処理!!
上位GPUを搭載したグラフィックカードには、複数のカードを1台のPCに搭載して、グラフィック描画処理の向上を目指す技術機能が搭載されています。それが、NVIDIAの「SLI(エスエルアイ)」と、AMDの「CrossFire(クロスファイア)」と呼ばれるものです。いずれも、これらの機能に対応したマザーボードで、グラフィックカード同士を専用のブリッジで接続し、専用のデバイスドライバを適用することで、利用が可能となります。SLIは、グラフィックカードを複数使用するため、ハイエンドのGPUを搭載したカードだと、かなりの電源容量を使用することになります。そのため、電源の選択が重要になります。
グラフィックカードの選び方のおさらい
長くなりましたので、グラフィックカードの選び方を簡単にまとめます。
・パソコンの使用用途に合ったGPUを搭載したグラフィックカードを選ぶ
→ゲーム用途や、動画・映像編集であれば、ハイエンドのものがベスト!
→2Dの画像処理であれば、ミドルクラスのものでも十分
・使うケースやマザーボードによっては、グラフィックカードのサイズが合わなかったりするので、必ずサイズを確認する
・ハイエンドのグラフィックカードの場合、ファンのサイズや音、それらの機能もチェック
・モニタとの接続端子を忘れずに確認
PCゲームや、グラフィックソフトを多用したり、動画・映像編集をやらないのであれば、CPUに搭載されているグラフィック機能で十分ですが、グラフィックカードを搭載することで、グラフィックの描画への恩恵はそれだけであるので、自作パソコンの構成予算に余裕ができたら、検討してもよいと思います。また、グラフィックカードを出しているメーカーはとても多く、同じGPUを搭載していても、メーカーの搭載している機能や、それに伴う価格の差が大きいのも特徴です。予算ありきか、機能ありきか、それともひいきのメーカーかで選ぶのか、優先順位を決めて選ぶのも手だと思います。
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次回は「ケースの選び方」
次回は、パソコンの外見を左右する「ケースの選び方」です。大きさだけでなく、ケース内部に搭載できるドライブ数や、ファンの搭載数、電源の有無など、意外とそのスペックの確認事項は多いです。次回も一つずつ、順を追って確認していきましょう。
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