「はじめて自作」第32回 これさえ見ておけばお店でも安心!初めての自作で知っておくべきパーツのポイント – OS
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パーツの選び方、最後は「OS」です。自作PCにおけるOSの選択肢は、Windows 10をはじめ、Linuxなどもあるかと思いますが、今回は「Windows 10」の選び方をご紹介したいと思います。通常、パソコンを買うと既に使える状態(=インストール済み)になっているWindows 10ですが、自作パソコンの場合は、自分でWindows 10を選び、インストールしなければなりません。Windows 10を選ぶ際にポイントになってくるのが、
・購入方法
・エディション
の2つです。32bitと64bitの違いはありますが、昨今は4GB以上のメモリをパソコンに搭載することがほとんどになりましたので、使うOSの基本は64bitになります。(32bitのOSでは、メモリは4GBまでしか使用できないためです)
購入方法
現在、一般向けのWindows 10は、以下の3つの方法で販売されています。
・パッケージ版
・ダウンロード版
・DSP版
パッケージ版
その名の通り、化粧箱に入って販売されているWindows 10です。1つのパッケージに32bitと64bitの両方が用意されており、インストール時にいずれかを選択するようになっています。インストールメディアは「USBメモリ」です。
ダウンロード版
マイクロソフトのWindows ストアからダウンロード購入・インストールできるWindows 10です。
DSP版
主にパソコン専門店や量販店のパーツ販売エリアで販売されているWindows 10です。OS単体で購入できるパッケージ版やダウンロード版と異なり、「特定のパーツとOSをセットで購入」する必要があります。そのため、パソコンを自作する際は、一番おすすめの販売形態です。また、32bitと64bitが分かれて販売されています。
特定のパーツとは、「CPU、CPUクーラー、マザーボード、メモリ、HDDやSSD、グラフィックカード」などです。モニタや外付けのドライブ、マウス・キーボードなどは対象になりません。インストールメディアは「DVDメディア」になるため、インストールを行うには、外付けのDVDドライブか、USBメモリからインストールできるようあらかじめセットアップファイルを作成する必要があります。
いずれも、販売方法やインストール方法が異なるだけで、OSとしての機能は変わりません。
エディション
Windows 10には、一般向けに「Home」と「Pro」の2つのエディションがあります。「Pro」は、Windows 10 Homeの機能をすべて含むのに加え、主にビジネスや上級者向けの機能が追加されています。例えば、Windows Updateの適用をコントロールしたり、Proを搭載したパソコンの画面を他のPCから操作したり、仮想化機能(Hyper-V)を利用したりするなどです。上級者向けの機能は、それなりの操作や設定を伴いますので、Windowsの仕組みや設定に詳しい方は、Proを検討してもよいと思います。今回の組み立てで構成したような、ゲーム向けPCなどであれば、Homeエディションでも問題ありません。
その他、OSに共通した仕様
紹介した3つの販売形態で購入できるWindows 10は、いずれも「インストールしたPC1台」でのみ使用できます。同じプロダクトキーを使用して、2台以上にインストールすることはできないので、2台以上のPCを新しく用意する場合は、その台数だけOSを用意しましょう。また、DVDソフトを再生するには、再生ソフトウェアが必要になりますので、こちらも必要な方は別途用意するようにしましょう(Windowsストアから購入することができます)。
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次回は「自作PCあるある集」
これで、パーツを選ぶ際のポイントはすべて終わりになります。もしまた新しいパーツトレンドが出てきたらご紹介したいと思います。次回は、ちょっと息抜きに「自作パソコンあるある集」をお送りしたいと思います。笑えるものから、ちょっと笑えないものまで、パソコンを作っているときにありがちなことを経験をもとに紹介したいと思います。