PCデスク晒しちゃってる方に突撃インタビュー!2021 あなたのこだわり語っちゃってください!第11弾!
今回も、Twitter及びDigital DIYer サイトで、PCデスク周りを公開され、かつご承諾いただいた“AnubisR”(@AnubisR0330)さんにお話をお伺いしました。
お部屋の中に、”まんべんなく”置かれたモニターが印象的なAnubisRさんのお部屋。メインのデスクトップとサブのノートPCを使い分けていらっしゃいますが、じつはこの使い分けの先に、AnubisRさんなりの”スマートな暮らし”がありました。試験的な部屋の運用もされていたAnubisRさん、そのお部屋についてもお伺いしました。
AnubisRさんは、メインのデスクトップPCと、サブPC2台の計3台を活用されています。
■メイン(デスクトップPC)
CPU | Core i9-9900K |
CPUクーラー | Cooler Master MasterLiquid ML240L RGB |
マザー | MSI MPG Z390 GAMING EDGE AC |
メモリ | 64GB (16GBx4) – SanMax DDR4-2400 Micron(48M) |
グラフィックカード | GeForce RTX 2070 – 8GB – MSI AERO 8G |
SSD | Intel SSD 660p M.2 512GBx2(1TB) |
ケース | INWIN 303 NVIDIA EDITION ATX |
電源 | 650W – 80PLUS GOLD – Silverstone Essential |
モニタ | 43インチ4K HDR Android tv |
キーボード | Corsair K70 RGB mk.2 Low Profile RAPIDFIRE |
マウス | Logicool MX Master 2S |
スピーカー | YAMAHA YAS-108 |
■サブ(メインノート)
Lenovo Ideapad Y700 (Core i7-6700HQ+32GBメモリ搭載ゲーミングノート)
[外部モニタ]LG 32インチウルトラワイド(使わない時は縦配置でなんちゃってAtomophWindow風にしています)
■サブ2(モバイル/ゴロ寝用)
VAIO Z(最終SONYモデル、i7+16GB←古すぎて詳細忘れました)
― PCの用途を教えていただけますでしょうか?
現在はDTP(主にAdobe IllustratorとPhotoshop)用途として使用しています。モニタが大きいと、ピクセル単位でのデザインが楽なので、43インチのTCLテレビを使用しています。
以前はスマートホームアプリ開発試験用(DialogflowやFirestore/Azure使用)、たまに仕事でWordを使用して翻訳も行っています。
軽い打合せ程度の時はモバイルのVAIOかスマホ、出先で仮デザインや修正がある場合はゲーミングノートのIdeapad、ガチで仕事に集中する時はメモリ32GBでも追いつかないので自宅デスクトップと使い分けています。
PCでゲームは全くやりません。ゲームをする時はコンソール機になぜかこだわっています。PS4proで以前はMHW/MGS5/Horizon Zero Dawn。今はほぼDeath Strandingのみをやっています。
― Digital DIYerで投稿されていた、試験部屋Verについて教えていただけますでしょうか?
https://digitaldiy.jp/diyer/detail/a88a9acd-0025-4479-a6df-0a048774b1a8
試験部屋Verを構築されている時の様子。いろいろなテストや仮置きを経て、Digital DIYerに投稿されているあのスクリーン壁面が実装されていたのですね! |
試験部屋は以前住んでいたマンションでコスト無視のスマート環境を構築していました(ルンバ付)。玄関に入って「ただいま」「おかえりなさい、どのモードにしますか」「海モード」→全照明青+スクリーンが自動で下りて壁面画面モード+天井付け単焦点プロジェクター起動+水族館の映像投影+BGM(緑の森や夜景モード等も)のように、トリガーとなるワードを答えるだけで、そのワードに合わせた環境が自動で再生されます。
試験部屋の時はスマート化仲間と競争コンセプトを「部屋だけでモテちゃう」に決め、モチベーションを高めていました。同じ物件のデザイナーズマンションで友人が白ベース、私が黒ベースで。
スマート玄関:https://t.co/UJyeERtO4B?amp=1
壁ごとスマートディスプレイ:https://t.co/Ctk1E3OTDj?amp=1
サイド壁面モニター化:https://t.co/jURwJP5NNT?amp=1
壁全面投影は偶然備え付けの可動式キャビネットが白だったので「自在に柄を変えれたらいいよね」の発想から始まり、Atomoph Windowを見て「昼夜逆転引きこもり生活だからアリだな」から「じゃあ部屋ごとどこでもドアに!100畳大豪邸錯覚もできるし」から「ならキャビネット凸凹解消にスクリーンで埋めてフラットに」から「いっそ360度…」で部屋の片面までいった…所でやり過ぎに気づいてストップしました。
そこから「現実味のある環境とコストで学生でも実現可能レベルのスマート化」にコンセプトを変え、体調を崩して前職を引退した後、現在の実家の自室の8畳間を「100均縛り」にし、試験部屋で培ったノウハウをベースに安価かつ高機能な部屋作りにシフトしました。添付のテレビとローテーブルの間には屋根裏にあった板1枚以外全て「あるもの」と100均のみで下配線兼面発光ギミックのモニター台は自作してるのです。ただ現役復帰したら試験部屋verの完成verを再構築しようとも考えてます。
前々職でたまたまイベント会場の空間デザインを手掛ける機会があって、その面白さを知っていたのと、予算ゼロ縛りで雪山素人プロジェクションマッピングをした経験が活きているのだと思います。毎日何か思いついては実行に移すので部屋は常に何かの変化を起こして固定される日はほぼないです。
― ローデスクを使用する際、使い勝手の観点で気を付けていること、まだこだわりを教えてください。
この試験部屋ver時代に壁全体をディスプレイ化していたため、新たにローデスク環境を構築しました。
現在は当時の機材や家具を流用することと、縦方向より横方向に広がりを持った環境が広さを演出しやすいためと、「人をダメにする系」信者なのでゴロ寝で全てが視界に入るのが好きなだけかもしれません。
卵が先か鶏が先か的ですが、手に届かない横に広い配置だらけなので、使い勝手を向上させるためにスマートスピーカーでほぼ全ての操作をできるようにしています(個人的好みでGoogleHome採用、Amazon Music用にだけAlexaを使用しています)。あとはゲーミングチェアも座椅子タイプのものを使用しています。
― ベッドの部分にもノートPCやデバイスがおかれていますが、ここでの使い勝手の観点で気を付けていること、まだこだわりを教えてください。
熟考する時も何か下らない発想する時もなぜか「ゴロ寝」が一番はかどるので思い付いたらサッと口頭(スマスピ利用)または軽作業できる環境を整えています(個人用NASとクラウドを利用しているので本格作業はそのままメインで継続できるようにしています)。
ざっと見て周辺にあるスマートデバイスはPhilips Hue組、Nature remo、空気清浄機、ブラインドエンジン設置済みロールカーテン、です
― お部屋全体の間接照明はどのような配置、また制御をされておりますでしょうか?
ベッドの天板に個人輸入したXiaomiのBedsideLamp(ベッドのVAIOの隣にあるもの)、その頭上にはHueライトリボンを間接照明にしています。
テレビ裏上下左右にもHue(左右にPlaybar2つ、上方にカラーHueバルブ、テレビ下に壊れかけたHueライトリボン)、あとは天井シーリングライト(普通のリモコン式)とニトリのカラーLEDテープをremoで音声操作できるようにしています。
テレビ裏の4つは、DTP作業中はBGMと連動した青グラデーション(青イコライザー化したキーボード)、PSでゲーム中はノートPC介してゲーム連動照明に、ただしPC全開作業の時だけキーボードはCPU温度との連動に切り替えています。
最近のブームでLEDモリモリのPCにしましたが、部屋の雰囲気や仕事的に光るのが邪魔なため、ガラス面を後ろにしてデスクトップを置いています。現在ケースだけ静音重視の光らないDefine系に乗り換えを検討しています。
― AnubisRさんのその時の生業や精神的コンセプトでPCの構成やお部屋の状況がカスタマイズされているようですが、それに応じてモノの取捨選択はどうされていますでしょうか?
「前買ったがいらなくなった」モノは、壊れたか否かでその後の対応を決めています。
壊れたものに関しては、基本自分で直しつつグレードアップ改造で居場所を作ってあげています。
が、壊れて直しようがないレベルであれば、他のジャンクとのキメラ化かパーツ取りを行っています。他のジャンク化したガジェットもセンサー取り出し等で屋根裏に置いています。旧規格同士のパーツとしてはお宝なので、規格的寿命で平均10年保管しています。
ハイスペック志向なので単に古く自分にとって低スペックで引退の稼働ガジェットはリフレッシュ&メンテして、軽作業で買い替えたいけどポジの友人知人にプレゼントして古いのを引き取るの繰り返しです。家具からPCまで「モノ」ではなく「相棒」とみなしてるせいかと。大学の研究室で各機に名前が割り当てられてて、よく洋画で見る「よーしいい子だ」の環境で過ごしていた影響ですね。
「今度はこれが必要になった」は上記の背景から、まず流用や代替できるモノを漁ります。どうしてもマストなモノだけ「買う」段階を検討します。新登場ガジェットも、まず「同等の機能や環境を自分で構築できないか」考えてから導入を検討します。現在のAtomoph的使い方のウルトラワイドモニターなんかはその典型ですね。
― これまでPCやお部屋をカスタマイズした中で、一番しっくりきたものはありますでしょうか?また、ご自身にとっての”完成系”はございますか?
ローレイアウトも慣れたら場所を問わず快適で、このコンセプトは変わらないと思います(高さは原則「腰まで」が広さ感を維持するのに最適です)
PCの構成は原則アップデートで長く快適に利用できるコトにつきます。なので換装が困難な部分は最高スペックにし、拡張性は維持する方向です。メモリは…正義ですね。長期前提だと飽きがこない構成がデフォです(のでケースだけDefineで迷ってます)
モバイルノートは真逆で外前提を考えるとスタバのmacに負けないデザインを重視します。切れそうなくらい薄くて質感がオトナな感じのを。これはMURAMASA時代からなので変わらないですね。
完成型は2タイプあって、1つは試験部屋を業者レベルの仕上げにするMAXタイプ。これは物理的操作が「ゼロ」かつ物理的操作より快適でスマートな状態が完成かと(このいずれかを満たしていないと”未完成”とみなします)。なので今は試験部屋から引越しましたが、新試験部屋のための試行錯誤は現在も進めています。
2つめは「導入したい」と相談された時に自分以外でも実現できる汎用タイプです。今の環境は汎用タイプの試験に最適ですね。どちらも「下着並に違和感なく」が完成の根本だと思います。
最近の5Gに代表されるような新技術ベースのガジェットは日々登場しますので、そういう意味での完成型がないのはどなたも同じかと(笑)
住環境とPCの環境がマッチしたAnubisRさんのお部屋。作業PCとは別に、ベッド周辺にもモバイル機器が設置されていて、いつでもどこでも、ご自身の目的に対してデバイスが応答してくれそうですね! |
ご自身の環境やその時の”ひらめき”で、PCはおろか、それとともに住環境を変えていっているAnubisRさん(もしかすると、反対かもしれませんが)。これをやりたい、そうなるとこうすればいいよね、じゃあやってみよう、という思考から行動までの一連の流れが、このPC作業部屋に構築されている印象です。試験部屋バージョンも、まさに声ひとつでその環境がセットアップされる、という、「思ったことが実際に目の前に広がる」という結果のような気がします。
モノの取捨選択も、ご自身のポリシーに従って実行されているAnubisRさん。お部屋の”モノ”がどうしてもまとまらない方は、取捨選択のルールを決めて、その居場所を作ってあげるといいかもしれませんね!
AnubisRさん、ありがとうございました!
※PCのスペックやデスクの写真、間取り図などは、取材時点のものになります。